ラブストーリーで会いましょう〈上〉 (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
砂原 糖子 (著)
陵クミコ(イラスト)
(内容)
海外取材から帰ってきて早々、上芝駿一は人気恋愛小説家・庭中まひろの担当に。初対面の庭中から伝えられた上芝の仕事は、庭中が送るシナリオ通りに作中の男を演じてみせろ、というものだった。しかも主人公の女は庭中自身が演じるという。分刻みでスケジュール通りに行動する庭中と、シナリオに沿った「デート」を繰り返す上芝だったが…。
砂原さんを最初に真剣に (←ここ重要(笑))読み始めたのが
「
夜明けには好きといって」のシリアスなシリーズの本からでしたので
最初はこのコメデイなんだかドタバタなんだかのテンポについていけずに放置気味でした・・・
下巻にはいってから、なぜ庭中まひろがそういう珍妙な時間とか予定調和を求めるのかが
理解できてからは面白さがましたような気がしました。
時間に縛られたがる茅島さんだと思えば愛おしさもましてきましたし(笑)
作家である庭中が小説の中で作中の女性のような気持ちになるためにと
考え出した方法は・・・・
シナリオを作って担当編集者にその作中劇を真剣に?演じていただき
その女性の気持ちを実感するという方法でした。
最初上芝がはじめてのの雑誌の担当者ということになりましたが
いままでの方法を変えることなど考えたこともなかったので、この方法を使ってましたが
なんといっても今までの担当者とは規格外というか・・・・
わざと落としたエスカルゴは拾って食べろとばかりに皿に戻してくるし
ムーデイな曲を指名したら・・・ジャカルタ音楽だし
差し入れしてくれたらと思ったらたこ焼きだし
飼えともってきたものはマリモだし・・・(笑)
でも、そのひとつひとつにいら立ちながらも上芝に魅かれていく庭中
庭中の珍妙な奇癖にあきれながらも、そのかわいらしさに魅かれていく上芝
そのふたりの恋の気持ちがじれじれした感じですれ違って行くというか
微妙に伝わりきらないというか(笑)
恋のじれじれ感たのしみたいかたにお勧めだとおもいます(笑)
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