忍者ブログ

Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

銀とシュガースノー (玄上 八絹)

銀とシュガースノー (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
玄上 八絹 (著)
高城たくみ(イラスト)

(内容)
両親の離婚によって、血のつながらない叔父の家に居候することになった秋彦は、大学進学かパティシエになるため専門学校に進むかで頭を悩ませている高校生。だが居候先にいたのは、予想以上に若い叔父・守柯(かみか)だった。ピアノの調律師である守柯は、5つしか歳の違わない秋彦を子ども扱いして冷たくあしらう。そんな守柯に孤独の影を見た秋彦は…。



「しもべと犬」でけっこう面白い作家さんと気がついたので

同人誌は夏の祭典で買いあさってきたし

今回は他に以前発行された「千流の願い」もついでに買ってきました。

この作品はこの方の他の作品と違って閉じこもりでもありませんし、流血も爆破も

ましてやSMまがいの姫ごととも縁がありません。

ごく普通に?義理の叔父さんに恋をした高校生のお話です(笑)

相変わらず独特の文体が苦手な方にはすごく苦手だと感じるでしょうし

読みにくいと感じるかもしれませんが、読み進めるうちに慣れてくるせいか

その独特の世界に引きずられていく作品でもあると思います。

(あたしの読解力がないせいということかも・・・)


ということで

高校生の秋彦は両親の離婚と母の仕事の都合で

血のつながらない叔父の家に居候することになりました。

家事とかお菓子作りの好きな高校生という設定で進学に悩んでいる彼のもっかの関心は

予想以上に若い叔父守柯(かみか)

ピアノの調律師をしている彼は神経質で秘密主義で片付けべたで頑固で気難しい

おまけにゲイであることで密かに恋をしていた友人からこっぴどく拒否されたせいか

ますます頑なに人を拒否して生きているんです。

その友人のコンサートで調律を頼まれるんですが、

友人に会いたくないので頑なに拒否しているんですけど

そういったエピソードを重ねていく上でなんかいらないエピソードというか

多くの人間との係わりが書かれ過ぎていているという感じがして

なかなかお話に入り込みにくいという感じがしました。

肝心の甥っ子秋彦となぜ魅かれあったのかという印象が薄くて

最後に両想いになるんですけど、それがとうとつすぎるという感触がぬぐえなかったです。

いい意味でも悪い意味でも

ちょっと同人誌的な感覚のする一冊です。



拍手[0回]

PR

ちゃんと待ってる2 (可南 さらさ)

ちゃんと待ってる2 (二見シャレード文庫)
 可南 さらさ (著)
西河 樹菜 (イラスト)

(内容)

君が嬉しいと、きっと自分はもっと嬉しい

一緒にいると嬉しくて、暖かい 大学寮で隣同士だった智幸と貴一は少しずつ心を通い合わせ、恋人同士に。
しかしある出来事がきっかけで、貴一は智幸の前から姿を消してしまい…

あまりのモテぶりに”歯学部の女たらし”と陰で揶揄されるほどの男・白川貴一の恋人になって半年。相変わらず不器用で、感情表現の下手な貴一だったが、智幸の毎日はときめきと幸せに満ちていた。しかしそんなある日、貴一の母親を名乗る人物が現われると、貴一の様子は一変。不自然な言動が増え、寮にも戻らなくなってしまう。真意もわからず、心の支えにもなれなかったと自分を責める智幸。互いを思うあまりすれ違った気持ちを、再び通じ合わせることはできるのか――。雑誌掲載分+書き下ろし!


ちゃんと待っていたので とうとう・・・とうとう2巻を読むことができました。

いや、ほんとうに冗談ではないです。

雑誌は買わない主義でしたので

雑誌シャレードで掲載されたのが2003年

そして文庫化のお話が出たのが今年・・・

発売予定となっていたときはほんとうに目を疑いましたよ(笑)

もう、心の中では「これは一巻で完結されたお話なんだ・・・もう続きはないんだ!!」と

固く決めていたのですもの(笑)

まぁ発売延期になってしまったとときは

やっぱりと心を戒めてしまいましたが、ようやく読むことができました。



一巻では綺麗な顔だちをした不思議系の男前貴一くんでしたが

二巻ではなぜ彼があのように不器用で感情表現がへたくそに育ったのかがよくわかります。

育児放棄の上に夫の家庭内暴力に耐えかねて家を出ていった母親

果ては生活保護ほしさに子供を放さない父親

あげくに大きくなった貴一に産んであげたということで大きな顔をして

お金をむしり取ろうとしきます。

それでもその母を見切れない貴一

優しさということもあるでしょうが、

幼い子供にとってどれほど母という存在が大切かということもあると思います。

そして、そういう母を見てきたので

貴一は自分の愛情をわかってもらうために智幸に欲しいものを買ってあげるということで

智幸への気持ちを示してくるということが

普通に家族に愛され、普通に育ってきた智幸には理解できずにおります。

育った環境の違いを克服するためには会話が大切なのに

あいもかわらず不器用な貴一にはそれができません。

あげくに姿を消したりとか逃げの姿勢のままです。

恋人でもあり、もう母親に近い存在でもある智幸に

十分な教育を施してもらっていくしかしょうがないのかも(笑)


書き下ろしでは、愛情をちょっとずつ表現できるようになってきた貴一が

突然やってきた貴一の兄にちょっと魅かれた智幸にやきもちを焼いて拗ねて

無体なことをしでかしております。

でもまぁ、成長のあかしと気長に育っていってくださいと祈るばかりです(笑)


今年は可南さんの本をたくさんよめて嬉しい限りです。

作者さまご本人が怒涛の出版とおっしゃられているのですが

我がまな読者としては・・・

まだ文庫化・新書化されてないあの作品とあの作品をを・・・・と

心の底で小さくつぶやかしてください(笑)




拍手[0回]

隣に居るひと (椎崎 夕)

隣に居るひと (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
椎崎 夕 (著)
竹美家 らら(イラスト)

(内容)
 
室瀬玲一は、姉の形見の喫茶店を経営しながら姪の桃子を育てている。その暮らしを続けられるよう尽力してくれたのが、桃子の叔父にあたる西崎彰也だった。記憶喪失を演じていた彰也は玲一に惹かれ、最初は拒絶していた玲一もやがて彰也を想うようになる。そんなある日、パーティーによばれた玲一と桃子。祖父の家に残るという桃子に玲一は…。
 
 


ちょっと延期で焦らしプレイでしたが、無事に「帰る場所」も終わりまで読むことができました。

捨て子であったことでなにもかもにひかえ目な生き方を自分に強いている室瀬玲一は

続編でも同じようにひかえ目で健気な生き方をしております。

自分の愛する人が大切

そして、もし愛している人が不幸になるなら果敢に立ち向かう強さを持っているのですが

自分自身の存在が不幸となるなら

あっさりと身を引いてしまう危うさもあいかわらずです。

でも、その健気な行動で他の人を傷つけてしまうかも知れないなどということは

思いあたりもしないというところがあります。

姪のために姿を消したら、みんな幸せになれるなんて・・・

そんなバナナ←誤字ではありません・・・念のため

と叫びたいです。


すべての不幸の原因を作ったとまではいいませんが

いろいろ茶々いれてくれた香月のおじいさんが亡くなり、西崎もその世界から離れてしまい

セレブな方々からの攻撃も一段落してふたりの関係も安定してきたようです。

梶本というあて馬に嫉妬したり、

やきもちをやいて独占欲をあらわにしてるくらいの余裕も出てきたみたいです。


けなげ受けは嫌いじゃないのですが

ここまで周囲に心配されるほどわが身を傷つけてしまうというのは

大人としてちょっとどうかなと思わされました。

拍手[0回]

10月の購入予定

このあいだ夏の祭典が終わったと思っていたのに

気がついたらシルバーウイークももう終わり、秋のお庭の予定が近づいてきて

冬の大祭典とすんだらもう一年も終わってしまうのですねぇ。

ということで、10月の購入予定です


ガッシュ文庫

28 恋情の雨が君を濡らす ('08/04より延期) 鳩村衣杏 あさとえいり

キャラ文庫

27 弁護士は籠絡される 佐々木禎子 金ひかる
27 金の龍を抱け  水原とほる 高階佑

佐々木さんは今月号の漫画家の小説がおもしろかったので、ためしに買ってみようかなと


ダリア文庫
 
13 くちびるに蝶の骨 ~バタフライ・ルージュ~ 崎谷はるひ 冬乃郁也

小冊子目当ての一冊です(笑)
 

ディアプラス文庫

10 君を抱いて昼夜に恋す 久我有加 麻々原絵里依
10 はじまりは窓でした。 名倉和希 阿部あかね
10 恋するピアニスト 絢谷りつこ あさとえいり

本屋さんであらすじを読んでみて買うかどうか決まりそうですが
とりあえずレーベル買いということで
 


プラチナ文庫
 
9 ひそやかに愛を暴け 藤森ちひろ 稲荷家房之介

以前の暴力団ものシリーズなら買うつもりです。
遅い受けのあの潔い襲い方が好きです(笑) 

X文庫ホワイトハート

4 龍の兄弟、Dr.の同志 樹生かなめ 奈良千春

なんか本になるスピードが速くなっていませんか?
でも、読者としては嬉しい限りです

そして…奈良さんの挿絵は今度はどういう方向にむかっているかどうか確認できて楽しみです 

幻冬舎ルチル文庫

15 心臓がふかく爆ぜている 崎谷はるひ 志水ゆき
15 藍より甘く 一穂ミチ 雪広うたこ

崎谷さん今年は怒涛の作品量ですね。読者としては嬉しい限りです
来月はブルーサウンドシリーズとして同人誌で発売、
または小冊子で出された作品もルビー文庫でまとめて出されるそうで
ばらばらに読むよりまとまって読めたほうが嬉しいです

また書き下ろしもあるようで、崎谷さんのパソコンはいつ休んでいるんでしょうねぇ(笑)


 
SHYノベルス

30 執務室の秘密 うえだ真由 高宮東
30 漣 英田サキ 奈良千春
 
ビーボーイノベルズ

19 BBN 恋愛・教師 ~Color of Snow~ 西江彩夏 麻生海
 19 BBN はつ恋 榎田尤利 小山田あみ

デビューの本が面白かった西江彩夏さん
今度はどういう本で楽しませていただけるのか楽しみです。
今月の小説ビーボーイでこの「恋愛教師」のSSが載っているそうですが
本が発売されてからSSを載せるようにしたほうが購入数あがるような気がするのは
あたしだけ・・・?

読み残ししたらくやしい気質をもうちょっと雑誌社さんは読んでいただきたいです(笑)




拍手[0回]

僕に雨傘、君に長靴 <右手にメス、左手に花束7> (椹野 道流 )

僕に雨傘、君に長靴 <右手にメス、左手に花束7> (二見シャレード文庫)
  椹野 道流 (著)
鳴海 ゆき (イラスト)
 
(内容)
 
可愛い俺は嫌いか?
 
法医学教室助手の篤臣と消化器外科医の江南。恋人同士のいつもの夕食で、珍しくかしこまった江南がきり出したのは、二人にとって因縁の温泉旅行の提案だった。
強姦まがいに犯され、篤臣にとってトラウマとなった場所。そして、江南にとっても消えぬ罪を思い起こさせる場所。
あんときのこと、もっぺん仕切り直させてくれへんか? ──江南の真摯な言葉に、篤臣は過去と向き合うため、その誘いを受け入れるのだが…。

篤臣&江南の温泉旅行編 「 旅に出よう 」 ほか、楢崎と江南の合コン編 「 愛と嫉妬と鯵フライ 」 の二本立て! おまけの巻末キャラクター座談会つき。
 
24日発売でしたので、手に入れても連休後かなぁと思っておりましたが
 
連休前にアニメイトで手に入れれることができました。

お得な気持ち(笑)

安定しきったカップルというイメージがありましたので、

安心してあまあまな生活を楽しもうと読んでいったのですが

このふたりでも、まだ乗り越えれていないものがあったみたいです。



ふたりの関係が進むきっかけとなったのは、

学生時代からのつきあいとはいえ、いつまでも友人としてしか自分を見てくれない篤臣

江南は恋心を抱えたまま、どうしようもなくなって煮詰まり切った気持を

強姦という最低の手段で篤臣に伝えてしまいます。

もうこれで終わりかと思っていたところ、ふたりのことをよく知る先輩の口添えと

江南の手術中の事故により

ふたりはあらためてお互いの気持ちについて考える機会を得たのです。

それ以後もいろいろな出来事がありましたが

ふたりはお互いがかけがえのない存在と

思いやり助け合い乗り越えていったのですけれど

やっぱり、始まりの温泉は二人にとって乗り越えないまま

忘れたふりをしていたことだったみたいです。


今回、江南が休暇をとることができたので、二泊三日ですが旅行を提案してきました。

きちんと話し合って

過去も乗り越えていこうと温泉旅行を提案してくれたので

篤臣も納得しふたりで旅行にいこくとに

初日から不幸なことに江南は手術室に呼び出されることになりましたが

あとから合流し、ふたりで温泉旅行を楽しむことによって過去を乗り越えていきました。

宿泊地近くの観光地で楽しむふたり

この観光地で遊ぶ計画をあの事件が起きる前はそのときにしようと計画していたことを

篤臣は知り

ますます愛を深めていくのです(笑)

雨降って地固まるということですね。

破れ鍋に綴蓋ではないのでししょうが、

長靴と雨傘でふたりでお似合いのいい時間を作っていくのではないのでしょうか(笑)



拍手[0回]

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

コメント・トラックバック等大歓迎です

Twitter

カテゴリー

カウンター

最新コメント

[01/09 suuny]
[01/09 suuny]
[11/23 Lianha]
[11/22 さなえ]
[11/07 Lianha]

最新トラックバック

ブログ内検索

BL×B.L.People