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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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太陽は夜に惑う (真瀬 もと)

太陽は夜に惑う (新書館ディアプラス文庫)
真瀬 もと (著)
稲荷屋房之介(イラスト)


(内容) 紅砂の国ザハナを訪れた朔人。エキゾチックな街並みで、映画から抜け出した“シーク”のような男アーキルと出会った。彼に連れられて行ったのは、喪われた砂漠の都スツ。その廃墟のなかで、朔人はアーキルに情熱的に抱かれる。ところが初めての恋を自覚した途端、アーキルがザハナの王族であること、そして十年前に朔人の兄を死に追いやった仇であるかもしれないことを知り…。オール書き下ろしラブinアラブ。        
デイアプラスさんのエロの薄いけれどレベルの高いというか
 
たんにあたしの好みに合っているだけかもしれないけどけっこう好きなんです~

というわけでほんとうは読んだことがないので買う気はまったくなかったのですが

挿絵は稲荷屋さんですごく雰囲気があるし、

あらすじ読んでもなかなかおもしろそうだったので買ってみました。

良く考えたら。。。人生初のアラブじゃないかな

↑自分の記憶なんでまったくもってあてにはならないんですけどね(笑)
 



映画監督でもある義理の父親につれられて紅砂の国ザハナを訪れた朔人
 
義理の父親のイメージにピッタリなアラブの男性を街角で見かけた彼は あわてて彼の後を追いかける。
 
それが恋と冒険と過去の疑惑を晴らすたびになるとは知らずに・・・
 



朔人の兄は過去昔雇われた貴族の館で毒殺されていたのだが

幼かった朔人には何故かも、誰に殺されたかもわからないままだった。

ただ兄から渡された指輪だけがすべてだった。
 
一目会って心魅かれ いつのまにか無垢な体までささげたいと思っていた彼

アーキルは 実は兄の死について何か知っているようで・・・


国家の陰謀と、兄弟の確執と、冒険と愛と恋が複雑に絡まり合いながらも

恋はひそかに進んでいくのですよー

媚薬と蝶に責められた朔人はそれはそれは・・・色っぽかったです(笑)




ということではじめての(たぶん)アラブ小説はなかなか心魅かれる展開で楽しかったですし

最後のどんでん返しもおおーーという感じでした。

ネタばれしたいのですが、しちゃったら楽しみが半減されるので 気にかかる方はどうぞ読んでみてださいね~


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コーンスープが落ちてきて (松前 侑里)

コーンスープが落ちてきて (新書館ディアプラス文庫)
松前 侑里 (著)
室井 理人(イラスト)
 


 

(内容) スーパーで食材を物色していた瑞希の頭の上に、突然スープ缶が落ちてきた。犯人は同じ高校の上級生・和真。咄嗟に心配してくれた和真は優しかったのに、話してみたら口が悪くて皮肉屋で、料理に関しても恋愛に関してもことごとく意見が合わない。保護者である叔父のことを一生好きでいられる自信のある瑞希だが“恋愛の賞味期限は短い”が持論の和真と出逢って、どう変わっていく?書き下ろしデリシャス・ラブ。



久々の松前さんの高校生同士のお話でした。

可愛らしいほのぼのなんだけど、家族というものにあまり恵まれていないがための孤独というか

トラウマをみんな抱えてそれでも健気に一生懸命生きているひとたちに常に優しい視点でみている作家さんだと思います。

恵まれた家庭環境でありながらも家を捨てて家族ある人との恋に生きた母

その弟である圭吾も大学時代に司法試験に豪華していたにも関わらず探偵として生きている

今はもう亡き母から語られていたことからも、圭吾の口から語られる祖父母像はなんとなく冷ややかであった。

母亡きあと自分をひきとって育ててくれた叔父の圭吾に魅かれている瑞希

叔父に恋しているけれど、圭吾は女好きで、あふれるほどの愛を持ちながらもけっして家庭を持とうとはしない。

報われない恋と欲望を解消するために料理教室で出会った青年と不倫関係をもっていたけれど

ある日新しくできたスーパーで瑞希の頭の上にコーンスープを落としてきた同じ高校の上級生・和真

優しいけれど意地っ張りでことごとく瑞希の意見に反発してくる彼との言葉の掛け合いに腹立ちをは感じながらもなぜか心魅かれていき・・・・



松前さんの主人公の少年はなんとなくなんですけど、恋はしていないけれど不倫とか

その愛人というしとたちと平気でつきあっていて、妻に対する罪悪感とカは全然なくて

別れるにしても、なんとなくあっさりーと平気でさよならをいってしまう

体だけだからという関係なのだろうけれど、そこに情とかはないんでしょうか・・と

ちょっとつぶやきたくなるのはあたしだけでしょうか・・・・



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君ガ大スキライ (五百香 ノエル)

君ガ大スキライ (新書館ディアプラス文庫) (文庫)
 
五百香 ノエル (著)
中条亮(イラスト)



(内容) 傲岸不遜で態度のデカい葛生冬慈は、相方に逃げられてばかりの売れないお笑い芸人。細々やっていけているのは、同棲中のモデルの彼女と、仕事を回してくれる放送作家・国仲のおかげだ。ある日、葛生は国仲から来た深夜番組の仕事で、人気アイドル・夏目龍と出会う。天然な龍との掛け合いで、初めて大きな反応を得た葛生は、彼を相方にしたいと考えるが!?アドリブだらけのラブ・スキャンダル、オール書き下ろし。
あいかわらずの五百香 ノエルさまとでもいいましょうか
 
ますますトンキワの女王とお呼びしたいのですが、これがなかなかおもしろかったです(笑)

売れない芸人の葛生冬慈は傲岸不遜で態度がとってもでかい人です

売れない上に王様気質なんですけど、目指すのは愛されるスター(笑)

そういう変なひとなんですけどというか、そういうひとのせいか

辛抱強く付き合える人はなかなか少数派・・・ということで今日も相方に愛想をつかされています。

ご本人はいまいち自分の性格の悪さを認識できないかたですけどこれがなぜか憎めないというか

あたしからみたら可愛い人です。

こういう性格ながらも細々と芸人を続けられるのは同棲中のモデルの恋人と

仕事を回してくれる心優しい友人のおかげなんです。

ある日、友人の国仲からまわってきた仕事は人気アイドルのグループ夏目龍と出会い

天然でへこたれない龍とのかけあいで初めて漫才として、掛け合いで大きな反響を得るのです

これに味をしめて龍を相方にしたいと考えはじめるのですが・・・


龍くんはアイドルになりたくてグループでがんばっているだけで、葛生との掛け合いが怖いだけなんですけど

葛生のはそれがつたわりません

葛生はなんとしても相方としての龍がほしくて千葉にある遊園地で遊んで、なにがなにやらといううちに

なんと二人はそういう関係になっちゃうんです~

順調に生き始めたとふたりは違う次元で思い込んでいたのですが

葛生は相方としての龍をてにいれたつもりで

龍は恋人をてにいれたつもりで・・・・

二人以外の人たちの思惑とか行動もいろいろ絡んできてなかなか楽しい本でした

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小説リンクス 6月号

     


ミニ特集 『スキャンダル』シリーズ発売記念/水壬楓子 水壬楓子先生の「スキャンダル」「リスク」発売を記念して、著者インタビューやキャラクタープロフィール、書き下ろしショートストーリーなどをお届けします!

「コミック 「シセン ノ サキ」前編 車折まゆ切なくてあったかいセンシティブラブ!
「泉係長の不機嫌」前編 橘ケイコラブコールにお応えして泉係長シリーズ再び登場!
「コルセーア」Act.19 御園えりいついにカナーレとユーグの宿命の対決に決着が!?


ノベルス

「ルール」
水壬楓子×高座朗警視庁キャリアの高森は失恋の痛手から立ち直れずにいた。そんな時、恋敵の秘書である篠宮と出会い…。
 
「夜が明けるまで」
 可南さらさ×佐々木久美子恭介に対する気持ちを自覚した怜一。しかし恭介を怒らせてしまったことで、大切な時間は終わりを告げ…。
 
「片想い」
和泉桂×梨とりこ同じ編集者であり、犬猿の仲の武田と一緒に仕事をすることになった倉知。彼よりも先に作家から原稿をもらおうと奮闘するが…。
 



 小冊子全員プレゼント目的で雑誌を購入し、はっとするほど面白い小説に出会い

それからなんとなくずるずると毎回雑誌を購入しているような・・・・

もしかして・・・・出版社の思惑に綺麗に引っかかりすぎ???

まぁ、リンクスは面白い小説が多いし、読み応えがあるんで満足なんですけどね(笑)


今回は「リスク」で、城島の恋の相手というか、浮気相手のような位置づけをしていた上質の可愛い男高森の恋のお話でした。

自分の性癖に高校の頃から気づいていたのだけれど。それを認めにくいものとして心頑なに

不自由に生きてきた高森

警視庁キャリアとして年下の部下に囲まれてやや不自由に生きることに慣れてはいたのだけれど

その苦痛をしてわけあってくれた部下城島には少々やっかいな愛人がいて

でも、その二人の関係に自分が割り込む隙はどうあがいてもなくて・・・

綺麗に別れていたつもりでも、心の傷がいえるわけでもなく・・・・


ある夜、公園でナンパをされそうになった自分に近づいてきたのは城島の愛人でもあり、恋人でもある久賀の秘書だった。

篠宮にも、自分の心の奥の不安定さというか、自らの破壊願望のようなものを見抜かれ

自分が落ち着くまでの間体の処理をしてくれとすがってしまう・・・・

ネコと篠宮との穏やかで心満たされる時間は心地よくて、その時間があいまいで不安定な虚像とは気付かない。

やがて・・篠宮が自分に近づいたのは久賀関連の書類を手に入れるためということを知ってしまう。



なんか、もう切ないの一言です

こんなに可愛くて真摯でエロイ・・・高森にはやく報われるような恋をしてもらいたかったと思っていたのに

それが単に書類を手に入れるためだけなんて・・・


心傷つけられ・・心無い言葉で篠宮を傷つけながら一番傷ついていた高森が本当にかわいそうで・・・

特集が『調教』ということなので・・・・

真実に気がつく前に篠宮にホテルのトイレであんなことやこんなことされるし・・・

事後の始末をしないまま、ズボンをはかされパーティに出ること強要されるは・・・

ホテルの部屋バスルームででもまぁいろいろありましたが、なかなか楽しく読めました。


これも新書化するまでに10年なんていう焦らしプレイはいりませんーーと叫んでおいていいですか(笑)



可南さんの「夜が明けるまで」は後篇ですが、最後まで切なさモード充満しておりました。

体の弱い弟のためになにもかも辛抱して諦めて

ただ他の人に面倒をかけないように、邪魔に思われないようにがんばっているおにいちゃん怜一

ほんとうの怜一は泣き虫で人見知りのこわがりさんだったのに、それを素直に表すことがへたくそで・・・

こんな可愛い生き物がいたら・・・

恭介でなくても調教してしつけ直して自分だけに笑いかける生き物にしたいかも(笑)


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課外授業        梅太郎

課外授業 (ドラコミックス 201) (コミック) 梅太郎 (著)

(内容) あなただけを、愛し続けます―― 朝倉の前に現れた男―― それは、かつての教え子・津田だった。 5年前、津田と身体の関係を持っていた朝倉は、自分に溺れていく津田から逃げるように学校を退職した。 再会後も身体を繋げてくる津田に戸惑う朝倉だったが…!?


執着・監禁が愛の終着駅~とはけっして思ってはいないのですが、嫌いな話ではありません(笑)

というか・・

ここ最近高校生と教師の関係を問う話が多いのは・・・

あたしの単なる趣味のせい???

執着の度合いと関係の成熟性からしたら、水城さんの「窮鼠」には及びもつかないのですが

これはこれで楽しめる一冊でした。



今は同じ高校の教師として対峙しているが、津田はかっては朝倉の教え子であり

体の関係を持っていた。

長く続いていた彼氏との仲も終焉を迎え

少なからず憧れを抱いていた教師という職業にも飽き疲れ絶望していた。

自分でも気付かないうちに病んでいた・・・

そんなときに出会ったのは、自分に対してあこがれと儚い恋心を抱いていた生徒の視線と肉体は

魅力的で弄ぶという意識もないままに、弄んでいた。

自分に対してまっすぐな愛情を向けてくる津田

そんな津田に少しづつ魅かれ、渇望していたにも関わらず

朝倉にできた精一杯のことは津田から逃げることだった・・・・

そして5年後

逃げた津田を今度こそ逃がすまいと少しづつ少しづつ追い詰めて囲っていく

朝倉のちょっと狂気を秘めたような暗い視線は朝倉を追い詰めもし、安心させもして

二人して二人だけの幸せに潜んでいくお話でした。



普通の幸せとか、そういう常識だけでは人は幸せになれない

他人は傷つけてくるばかりで、自分を守ることに精一杯な朝倉が可哀そうでもあるけれど

その朝倉の病んでいる部分もまとめて愛し、守ってくれて

ともに死ぬまでそばにいられるなら、不幸なだけではないなと感じました。



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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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