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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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美しいこと 下(木原 音瀬)



美しいこと(下) (Holly NOVELS) (新書)
木原 音瀬 (著), 日高 ショーコ (イラスト)

新書: 259ページ
出版社: 蒼竜社 (2008/1/29)
発売日: 2008/1/29

(あらすじ)

松岡が気になる感情が、友情なのか恋なのかを知りたい。そう感じた寛末は松岡と頻繁に会うようになる。寛末にとって、明るくて楽しい松岡と過ごす時間はとても居心地がよかったが、その一方で、仕事ができて社交的、女性にもモテる松岡が、どうしてこんな自分を好きなのかと、卑屈にも感じていて…。そんな折、社内で大きな人事異動があり…。恋に落ちた二人の切ないラブストーリー。


 

 ラストに至るまで本当に切なかったというか・・・

何回も何回も恋心を盾にして松岡は頑張って期待を持ち、何回も何回も裏切られていきます

寛未が自分の心にスゴク正直で、他人の気持ちに鈍感といっても、これほどまでですか・・・
と、あきれかえりました

乙女の松岡も最後にはとうとう自分の思いを捨てて、携帯も変え、メルアドも変え、住所すら変えて
何もかも今までの思い出ごと捨てて、新しい自分にやり直そうとします

 ラストに自分の思いに気がついて、松岡への恋心で一杯になっていく寛未の強引な行動が素敵でした

ホテルで時間を過ごし、カフェで言葉を交わし
それでいて、まだ足りないとばかりに自分の乗る新幹線に強引に連れ込んで二人の時間を楽しんでいます

木原さんのエッチは別にページ数も多いわけじゃないし
濡れ場も濃厚と言うわけではないんですが、なんかえろいです

触れて戸惑う松岡を見ながら興奮してくるしー

見られて恥らう松岡を可愛いと思うしー

熱く迎えてくれる身体を愛おしいと思われる・・・・

今気がついたんですが・・・

無意識にドSな寛未に、無意識なドMの松岡が翻弄されて喜んでる話w????


まぁ今まで松岡の優しさに胡坐をかいてた寛未がこれからはちょいご奉仕スキー、かわいがるスキーとかに変身しそうでおもしろいかも

番外編の小冊子・・・

忘れずに応募しなきゃ(笑)


『こんなに気になるのは 君だけなんだ』

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美しいこと 上(木原 音瀬)




美しいこと(上) (Holly NOVELS) (Holly NOVELS) (新書)
木原 音瀬 (著), 日高 ショーコ (イラスト)

品の詳細

新書: 252ページ
出版社: 蒼竜社 (2007/11/21)
発売日: 2007/11/21



(あらすじ)

人を好きになるのは心ですか?それとも……。

松岡洋介には週に一度、女装して街に出かけるという密かな趣味があった。ひょんな
ことから始まった女装は、道行く男達の視線を集めたことで楽しいイベントになって
いた。そんなある日、女の姿でナンパされた松岡は、食事ぐらいならと軽い気持ちで
ついて行ったはいいものの、大変な事態になり…!?


 
 多くのブログであらすじとか深い考察とかupされているんですが

自分なりの感想で、この今の感動と言うか気持ちを昇華するためにupさせていただきます<(_ _*)>


  好きだった、執着できた彼女が、実は男でした・・・・

それは、寛未だけを責められないと思いましたが、

寛未と言う男の人間性を知ってなお松岡も執着するんですよね

それだけ、寛未という男が優しくていい男ということなんでしょうねと思います

 


 思うのですが、

優しい男と言うのはそれだけで扱いづらくて危険と言うことでもないでしょうか?

みんなに優しいのか?

自分だけに優しいいのか?



 同じような意味で誠実と言う言葉はどうでしょうか?

みんなに誠実な男なのか?

自分だけに誠実なのか?


 優しさも誠実も案外過ぎれば罪に近いものかもという気持ちで一杯になりましたね


 寛未は自分自身に対してすごく誠実な男だったとおもうんです

女と思っていた、女装していた松岡に対する思慕も嘘じゃなかったけれど

性別が同性ということは、彼にとってそうたやすく受け入れれるものではなく

それでいて、友人としての松岡の魅力も捨てたくない・・・・

 わがままで子供のように身勝手な理論で

一体何回松岡を傷つけたらいいんだろうと悲しいような気持ちで一杯になりますが

人間としてみたら、それが本音なんだろうなと思わされます・・・・



 BLのお約束の、男でもお前だから という理論が現実でなかなか通用しないと言う

現実の冷たさと言うか、厳しさ・痛さが満載されていた一冊でしたが

本当に読み応えもありましたし

考えさせられた一冊でもあります


「俺が男でも好きって言える?」



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きみの処方箋(月村奎)



きみの処方箋 (ディアプラス文庫) (文庫)
月村 奎 (著), 鈴木 有布子 (イラスト)

文庫: 252ページ
出版社: 新書館 (2004/8/10)
発売日: 2004/8/10



(あらすじ)

父を知らずに育った智朗は、たった一人の家族だった母を亡くして伯父の家に引き取られた。けれど頑固な伯父とは衝突してばかりのうえ、従兄の克巳からは屈託もなく言い寄られ、智朗は早くこの家を出て独り立ちしたいと思っていた。ところが、心臓の病にも負けずに明るく見えた克巳には、実は智朗が思いもよらぬような秘密があり…。きみを守りたい、そして癒したい―あの名作が、書き下ろし短篇とともに甦る。


 実の母により大切な人と引き裂かれた智朗の母はよりかたくなに頑固に
息子をしつけていきます

簡単にあやまらないこと、簡単に礼を言わないこと


やがて、母の死とともに伯父に引き取られるのですが、素直に愛情を発露できない病に冒されているw?血筋なので

進学問題とか、生活費等々について実にさまざまに争っているのが切なく
笑えます(笑

御互い思いはあるのですが、また頑固で意固地で可愛いです(笑)

 


 いやおう無く同居に踏み切った伯父の下には 息子の克己がいて、
可愛い妹由貴ちゃん・優しい伯母がいて頑固な伯父がいていい家庭と思っていた智朗でしたが、

実は克己にも、伯母さんにも秘密のというか、優しい嘘を胸に秘めたまま、智朗に接していたのです


 克己は何事にもポジテイブで、明るく楽しく青春と生活を謳歌しておりますが

実は、本当の親に冬の寒い日に捨てられ、熱発で心臓の弁に異常がある病気を抱えております

その時点で子供の無かった伯父夫婦に引き取られますが、その後伯母に妊娠が発覚します・・・・・・

人の心の深遠は誰にも簡単に理解できるものではなくて

誰もが傷と蔭を持っているのだけど

そうだからこそ、他人に傷や不快な思いをさせないということが大事なんだろうなと思います

克己のようにもう一歩進んで他の人も笑顔になれるような考え方ができるようになればなおいいんでしょうが・・

年齢はいっても、なお未熟者のアタシにはなかなかです(笑)


 克己は過去の施設仲間 草子とのいざこざがあって、足の骨をおって、心臓の悪化のために入院をしますが

そのとき初めていろいろなことがわかってた智朗は、
今まで頑なに拒否してきた人の優しい気持ちを受け入れ理解し

なお一歩進んで、克己への気持ちを受け入れ、克己を治すために
医学部に進学しようと決心するのです

愛情が深いからこそ、きちんと説明しなくてもわかってもらえると思いがちないろいろなことですが

やっぱり、きちんと形にして言葉で確認あうということも大事なことなんだなと思いました

恋の成就後のお話もあり、なかなかに読ませてくれる一冊でした

切なく涙したい方いかがでしょうか?


「好きで好きで、心臓がとまっちゃいそうだよ。」






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夜より深く(藤森 ちひろ )



夜より深く (SHY NOVELS 201) (新書)
藤森 ちひろ (著), 蓮川 愛 (イラスト)

商品の詳細

新書: 249ページ
出版社: 大洋図書 (2008/1/30)
発売日: 2008/1/30

(あらすじ)

「君が隠しているものをすべて、見せてごらん」
母を事故で失い、ジュエリーショップを引き継いだ水本愁一の前に一人の男が現れる。
それは、以前母の葬式の場に居合わせ、愁一に冷ややかな視線を向けてきた男だった。
遠山紘貴と名乗るその男は、ある指輪を探してほしいと愁一に依頼する。
・・・果たしてこれは偶然の出会いなのか。
だが、愁一の本能が告げていた。
この男は危険だ、と。
やがて愁一は遠山の手によって自分の裡に潜んでいた欲望を知ることになり!?


 王子様は母親にかけられた呪いのために、人を愛することも愛されることも知らないまま

自分で作った鉄壁の城塞に閉じ込められています

それを助けに来たと言うか、見学にきた王子様に身も心も翻弄されたまま

愛される喜びを知っていくお話でした(笑)


 自分のことと、奔放な恋愛で一杯だった愁一の母茉莉子は

男と身体で戯れているところを息子に見られても、不敵な笑顔で答えれる

女性でした

そういうトラウマと、祖父により「母のようになるな」という教育で

愁一は恋愛関係を持つとか肉体関係を楽しむとか以前に、人と触れ合うことさえ

恐れを持つようになっていました

若くして茉莉子が事故でなくなって、そのジュエリーショップを引き継いだ愁一のまえに

ある男が現れます

遠山紘貴は祖母の家族の間に代代伝わる指輪を探してほしいと愁一に持ちかけてきますが

実は遠山の父は 愁一の母茉莉子と恋をしていて

お互いに将来の約束をし、指輪を交わすほどの中でしたが

遠山の家族の反対により結ばれることがないまま、指輪は茉莉子に託されていたのでした

その指輪を取り返すためにと、茉莉子に父親との関係を壊されたことにうらみを抱いていた

遠山は、愁一を利用しうらみを晴らそうと企てて近づいてきたのでした・・・・・

 篭城し安全な檻の中で孤独と言うことすら知らずにいた愁一にとって

その遠山にされた裏切りも堪えますが

何より、一度愛情と肉体の触れ合いの暖かさを知った身には一人という悲しさが

より辛いものでした・・・・・

母茉莉子のように自棄と諦念により他の男に身を任そうと流されるシーンは

本当に涙ものです・・・




自分のダメ駄目さに気がついた王子様が迎えにきてくれて、指輪を渡してくれて

ハッピーになれます(笑)

作者様があとがきで、モ○プチしか食べないような、プライドの高い子猫を

無理やり手なずける話になってしまいましたと書かれていました(笑)

蓮川さんの絵ともベストマッチングしておりますし


さすがSHY、レベルが高いなと思える本でした




『君がどんなに淫らか、教えてあげよう」

突然、目の前に現れた男ーこの出会いは偶然なのか、それとも罠なのか!?






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小説家は我が儘につき(秀香穂里)




小説家は我が儘につき (角川ルビー文庫 118-1) (文庫)
秀 香穂里 (著)
陸裕千景子(イラスト)


商品の詳細

文庫: 242ページ
出版社: 角川書店 (2008/2/1)
発売日: 2008/2/1


(あらすじ)

コンシェルジュとして働く篝貢継のホテルに、憧れていた人気小説家がVIP客として滞在することに。しかしそこへ現れたのは兄の友人で昔、貢継を散々苛めた古谷有司だった。以前と変わらない意地の悪さや我が侭、その上VIP客であることを振りかざしどんどんエスカレートしていく古谷の自分勝手な命令。ところが何とかして担当を外れようとした途端「俺の専属になるなら小説の続きを書く」なんてファン心理を見透かしたような脅しと共に身体を求められ!?傲慢小説家×勝ち気なコンシェルジュの淫らな密室ラブ・バトル。


挿絵さんは好きな方です

美しい色と繊細な絵柄がすきです

秀さんは、初ルビー文庫と言うことでしょうか?

なんからしさが無いというか・・・

お話自体は本当にBLの王道と言うか、お手本と言う感じで進んでいきます 。

ゴージャスでお高そうなホテルのスイートを

一月お借り上げできるくらいのお金持ちの攻め君は、

兄の同級生で幼い時から自分をからかって楽しむのを

生きがいにしているようなやつでした

好きな子を苛めたい気持ちは分かるんですがー

好きな子を見つけて離したくないのは分かるんですがー

なんで昔からすきなのに何年もたってから現れて、あまつにさえ

強姦というか無理やりその気にさせちゃうんでしょうか・・・・

しかも、篝貢継(受けくん)も職場の上司に訴えることすらしないで流されちゃうし・・・

という突込みが数々はありますが

乳首を弄られる受けくんが好きな方と

たのしーく、かるーく読みたい方にはお勧めです(笑)


『敏感すぎなんだよ、おまえ。 噛みまくってやる』






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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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