美しいこと(上) (Holly NOVELS) (Holly NOVELS) (新書)
木原 音瀬 (著), 日高 ショーコ (イラスト)
品の詳細
新書: 252ページ
出版社: 蒼竜社 (2007/11/21)
発売日: 2007/11/21
(あらすじ)
人を好きになるのは心ですか?それとも……。
松岡洋介には週に一度、女装して街に出かけるという密かな趣味があった。ひょんな
ことから始まった女装は、道行く男達の視線を集めたことで楽しいイベントになって
いた。そんなある日、女の姿でナンパされた松岡は、食事ぐらいならと軽い気持ちで
ついて行ったはいいものの、大変な事態になり…!?
多くのブログであらすじとか深い考察とかupされているんですが
自分なりの感想で、この今の感動と言うか気持ちを昇華するためにupさせていただきます<(_ _*)>
好きだった、執着できた彼女が、実は男でした・・・・
それは、寛未だけを責められないと思いましたが、
寛未と言う男の人間性を知ってなお松岡も執着するんですよね
それだけ、寛未という男が優しくていい男ということなんでしょうねと思います
思うのですが、
優しい男と言うのはそれだけで扱いづらくて危険と言うことでもないでしょうか?
みんなに優しいのか?
自分だけに優しいいのか?
同じような意味で誠実と言う言葉はどうでしょうか?
みんなに誠実な男なのか?
自分だけに誠実なのか?
優しさも誠実も案外過ぎれば罪に近いものかもという気持ちで一杯になりましたね
寛未は自分自身に対してすごく誠実な男だったとおもうんです
女と思っていた、女装していた松岡に対する思慕も嘘じゃなかったけれど
性別が同性ということは、彼にとってそうたやすく受け入れれるものではなく
それでいて、友人としての松岡の魅力も捨てたくない・・・・
わがままで子供のように身勝手な理論で
一体何回松岡を傷つけたらいいんだろうと悲しいような気持ちで一杯になりますが
人間としてみたら、それが本音なんだろうなと思わされます・・・・
BLのお約束の、男でもお前だから という理論が現実でなかなか通用しないと言う
現実の冷たさと言うか、厳しさ・痛さが満載されていた一冊でしたが
本当に読み応えもありましたし
考えさせられた一冊でもあります
「俺が男でも好きって言える?」
[0回]
PR