それは言わない約束だろう
(新書館ディアプラス文庫 179)
久我 有加 (著)
桜城やや (イラスト)
商品の詳細
文庫: 255ページ
出版社: 新書館
発売日: 2008/1/10
(あらすじ)
旨くて安いと評判の定食屋、いせや。
大学生の公彰は、そこで働く竜一に「ほんま美味しそうに食べるから」という理由で気に入られ、彼に構われながら夕食をとるのが日課になっていた。
ある日、公彰は竜一が本気でお笑いの道を目指していることを偶然知ってしまう。芽が出ないまま、もうすぐ十年。ふだんは能天気にさえ見える竜一の思わぬ真剣さに、夢を持てない公彰は憧れを抱くようになるが……。書き下ろし!
「何でやねん」「月も星もない」と同じ芸人BLものですが
大きく違うとこがひとつ
それは、竜一の夢がかなわなかったということ・・・
漫才師になるという夢を叶えるために。大学も中退し一心不乱に頑張ってきたけれど、とうとう芽がでることもなく終わりを迎えてしまったというか、新たな夢に向かって頑張っていく、ある意味サクセスストーリーなのかなと思われます
何の仕事でもそうなのだろうけれど、誰もが頂点に立ちたいと思うことが多いのだろうと思う。
でも、現実には頂点に立てる人間の数は限られていて、
底辺であがくことが人間としてのあらかたなのだろうと思う。
夢を自らの手で終焉を迎えさすことは辛いことだろうけど、新しい夢と希望に向かうことは悪いことでも、負けたことでもなんでもないことという
ある種、生きている人みんなへ、
それから、今頑張っている人たちえのエールさえも感じられて
清々しく読み終えました
もちろんその影には、新たな夢を支える公彰がいて、違う職種だけれど
人生の相方として手に手をとって生きていくことができるから
より強くたくましく、楽しく生きていけるんだろうなと思います
全部のシリーズごとにイラストさんが違うのですが、アタシはできたたら
山田ゆぎさんの絵で統一してほしかったかなと呟いてみる(笑)
うーん、金さんの絵もすきだし・・・(笑)
桜城さんの可愛い絵柄も捨てがたいんですが・・・
やっぱ、アタシの気持ちは 山田さんの相川にやられてしまったようです(笑)
[1回]
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