深想心理 二重螺旋 5 (キャラ文庫) (文庫)
吉原 理恵子 (著)
円陣 闇丸 (イラスト)
(あらすじ)
借金返済のため、慶輔が篠宮家の暴露本を出版するらしい!? 実の父親の非道な行為に呆然とする尚人。けれど兄・雅紀は、「俺が守るから、何も心配しなくていい」と断言する。その揺るがない言葉の強さに絶対の信頼を寄せつつも、人目に晒される兄の負担を思うと、尚人は不安を隠せない。そんな大反響の中、ついに本が緊急発売!! 周囲は一気に騒然とし、マスコミが学校や家にも押し寄せて…!?
吉原さんの作品は小説「JUNE」で「幼馴じみ」を読んだのが83年でした。
あれから長い月日が流れに流れて27年
相変わらず腐界で楽しく過ごしているあたしにとって
長い月日を過ごしてきた作者さんだと思います。
相変わらず独特の文体と繰り返される同じ文章ですが
それもこの作者さんの色合いなんだとおもいます。
お話は相変わらずドロドロとした世情にまみれております。
前作で妻と子供を捨てたあげく生活費も渡さなかった極悪非道の父親が
開き直って、悪役として活躍?しております。
妻と子供は自分にとって大切なものではなかった。
あとから知り合った女性と真実の恋をしたから捨ててもよいんだ。
血の分けた子どもより不倫相手の妹のほうがかわいいと言い切るあたり
ある意味どこまでも自分に正直な方だと思います。
今回雅紀と尚人がきちんと想いを交わし合って、
ともに時間を過ごすことを決意したうえで家族として守り合っているので
傍から何言われようがもうどうでもいいことのような気がしてきました。
家族として過ごすことを選ばず、
ひとり逃げ出したかたちの紗也加はあいかわらず成長のないままですが
末っ子の甘えん坊の裕太の成長ぶりが楽しかったです。
そして、今回は父親がその父親の秘密を暴露すると脅かし
実の父親に刺されたとこでお話は終わっております。
次回もできたら一年後には読みたいんです~と呟かせてください。
コメントレスです♪
ゆうみさん
お話をうかがっているとなんか似たような感じで腐界に入られたようで(笑)
「風と木の詩」はあのころのあたしのバイブルでした!
最後のジルベールへの歪んだ執着に凝り固まっていたオーギュの
心の痛みが妙につらかったです。
今月は雑誌のために働く月ということでがんばりましょうね!
コメントありがとうございました!
[3回]
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