ダリア文庫
「オモチャになりたい」
◎著者:崎谷はるひ
◎イラスト:明神 翼
◎発売日:2009年4月13日
◎価格:580円(税込)
あらすじ:
もうじき30だというのに顔も身体も『子ども』らしすぎる石原世都は、気が弱い私立高校の美術教師。そんな世都の秘密…それは、年下の同僚・千澤口杜和と恋人同士だということ。杜和に厳しく、つれなくされ続け、世都はいつか愛想をつかされるのではとビクビクしていた。しかも『お仕置き』だという彼のエッチは、いつも死ぬ程ヤらしく気持ちよくて、世都はますます溺れてゆき――。
さらさらさらりんと読めちゃう崎谷さん本でした。
暗い過去とか、重大な事件にかかわるなんて言うことは一切なく
ちょっとお馬鹿で世間知らずさんな天然エロ受けと
メガネで鬼畜な短髪ドエスな攻めさんに翻弄されて
いいように遊ばれながら守られて幸せな安心感に浸りきっております(笑)
高校教師の世都は小さな秘密と幸福を抱え込んでいます。
それはある事件をきっかけとして恋人同士になった年下の同僚・千澤口杜和のこと。
同じマンションでというか千澤口のマンションに転がり込んでいることは
すでに周知の事実なのだけど
男同士で同僚同士で恋人であることは絶対に周囲にばれないようにと千澤口に言い含められておりますが
同じ高校で働いているとはいえ美術の教師である世都はなかなか千澤口の顔を見ることもままならないうえ
ようやく会話することができたと喜んでいたら世都の仕事のことで注意を受けてしまう・・・
自分にとって足りないものがいっぱいあることを自覚しているので
千澤口の指導というか注意勧告を通達されることはつらいことだけで
毎夜毎夜体は千澤口に開発されて喜びは最大限感じるのだけど
愛されているという心の満足感を得れない世都は思い切って転職を考えてしまうのだが
というふうにポーカーフェイスの攻めちゃんに翻弄されて弄くりまわされて
受け子ちゃんの切なさも悲しさも肉体の開発の喜び具合も十分に堪能できるお話でした。
書き下ろしとして攻めの方からの視点で書かれているお話があって
ようやくわかりずらい攻めの心理も堪能できます。
受けの子の気持ちがつかめなくて焦れったい想いをしている攻めは数あれど
受け子ちゃんの気持ちも感情の変化も十二分につかんでおきながら
ここまで翻弄していじめる攻めもまたなかなかの味わいでした(笑)
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