秋霖高校第二寮リターンズ(2)
(しゅうりんこうこうだいにりょう
りたーんず)
月村奎(つきむらけい) イラスト·二宮悦巳
ISBN978-4-403-52210-9
定価588円 文庫判
「聡のことが死ぬほど好きなんだ」と、波多野は安藤の告白を断った。でも日常は変わらず、うっかり立ち聞きした台詞は聡の空耳だったとしか思えない。だから波多野の卒業まで、毎日がこんなふうに続くはず、と考えていたのだ。そこへ聡の両親が帰国するというニュースが! 聡は今すぐ寮を出ることになってしまうのか、そして波多野との恋(?)の行方は……? ワンダフル・スクールライフ、嬉し恥ずかし初合体♥
雑誌掲載作&書き下ろし作品をくわえて文庫化ですー
今回はうれし恥ずかしの初合体と温泉体験がほのかな・・・
うんうんほのかなラブとエロが楽しめれます(笑)
全部の作品を通して傲慢で傲岸で横暴な言葉数が少ないがために
いまいち気持ちがわかりにくかった波多野なんですけど
前作で波多野の側からの気持ちで書かれていたのを読んでいたので
案外実は常識人である波多野の涙ぐましいほど切実な心理がつかめてきましたので
実は聡の普通の考えの斜め前方上をいっちゃうような思考をつかむために
どんなに頑張っているか実感がつかめました。
ほんとうに欲しいものを手に入れるためにはセレブで傲慢で横暴な波多野でも努力が必要であるということですね(笑)
今回は聡の父が急きょイギリスから帰国することになりました。
父親が家族を連れて帰ってきたら当然寮生活ではなくなるわけで・・・
これで波多野や寮のみんなから必要とされていた生活に終りがくるのです。
聡からしたら突然の終わりに動揺を隠せずこれで二人の関係は終わるのかなどと
勝手に結論をだして悲しんでいたりするのに
肝心の波多野は何考えているんだか、普段と同じように用事を押し付けてくる。
ちゃんと言葉で伝えないからと思っていましたが
波多野の方でも突然の話にちゃんと動揺をしていろいろ思考を張り巡らせているのに
そこで聡の気持ちをちゃんとまっすぐにしている余裕がないだけだったんでしょうねぇ
聡からしたら大人にみえますし、人生経験もそれなりに積んではいますが
やっぱり十代の高校生なんですものね。
けれどやっぱり波多野は自分が本当に必要としているものには手間も暇も笑顔も惜しみません(笑)
うれし恥ずかしのプロポーズ(多分)
そして初夜(何だろうと思います・・・たぶん)
おまけに今回は温泉旅行で新婚旅行(なんだろうなぁ・・大人数なんですけど・・・)
濃厚なエロはないんですけど~
今回はうすーーいエロと相変わらずな夫婦漫才は楽しめますー(笑)
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