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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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教え子のち、恋人 (桜木 知沙子)

教え子のち、恋人 (キャラ文庫) [文庫] 桜木 知沙子 (著), 高久 尚子 (イラスト) 

教え子のち、恋人 (キャラ文庫)



(内容)

「俺と付き合いませんか、先生?」真面目が取り柄の塾講師・真貝を誘ってきたのは、
元教え子の大学生・玖波だ。
偶然真貝がゲイだと知り、好奇心を隠そうともしない。
誰にも本気にならない玖波なら、どうせすぐに飽きるはず―。
けれど、待ち合わせて帰る夜道、手を繋いで見た映画、別れ際の触れるだけのキス―
恋人ごっこのはずなのに、玖波は次第に余裕のない年下の顔を見せ始めて…!?




桜木さんを初めて読んだのは「札幌の休日」だったかなぁ→感想はこちら

遠い記憶の彼方なのではっきりとはしないのですが・・

札幌もやっぱり自分の過去に手痛い傷を与えられていて

家庭とかいろいろなものに縛られて息をつめるかのように生きていましたね。


このお話は自分の性癖を家族にばらして放り出されても

恋人がいるならそれでいいと想っていたのですが

恋人はそういったものもろの現実を直視し、耐え切れず

真貝を捨てて逃げ出してしまいます。

恋することの恐怖と不安を抱えてひっそりと生きているのですが


ある日友人に誘われてゲイバーで飲んでいるところを

昔家庭教師をしていて生徒であり

今は真貝の務める学習塾のアルバイト講師として再会した玖波に

目撃されてしまうのです。

あのころはあどけない中学生で身長も自分より小さかったのに

いまは背もたかくなり、男らしくて華やかな美貌の大人の男となっている彼に

「黙っているかわりにオレと付き合いませんか」と口説かれちゃうのです~

真貝にとっちゃ脅迫なんでしょうが

読んでいるあたしかしたら立派な口説き文句でした(笑)

デートして大事にしてくれて


ダサダサの自分の容姿や服装を変えてくれて

うーんまるでマイフェアレデイの年下の教授かい!

とちょっと突っ込んでしまいそうでしたが

その余裕ある態度も真貝の昔愛していた人が現れると一変しちゃうのです。

真貝のこと信じきれなくて疑って

とんでもない駄々をこねてきます(笑)

まぁ・・脅迫じみた行為ではじまった関係だからしょうがないんでしょうねー

年下男のじたばたした勘違いが可愛いし

それを影から力強く引っ張っていく姉さん夫のたくましくなっていく姿も

楽しかったです。


年下男の可愛い駄々を愛せれる貴腐人に是非オススメしたい一冊でした(笑)

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東京の休日 1( 桜木 知沙子)


東京の休日1 (ディアプラス文庫) [文庫]
 桜木 知沙子 (著)
北沢 きょう (イラスト)



(あらすじ)

完璧な容姿を誇る北條(ほうじょう)は、総合病院で医師として働いている。
彼が職場の飲み会で酔っぱらい、二日酔いで目覚めたある朝。
ともに裸でベッドのなかにいたのは、
なぜか男──医局でバイトをしている大塚真史(おおつかしんし)だった。
ゲイではない己の所業に、北條は逆切れする。それ以来、真史と顔を合わせれば喧嘩ばかり。そのたびにムカつきながらも、相手が気になって仕方がない北條だったが……?

元祖ケンカップルの恋を文庫化!


花丸ノベルズ版よりラブラブモードが多いような気がします。

文章自体はそうノベルズのときよりは変わっていないんですけど

なぜだか甘い甘い雰囲気なんです。

挿絵が岡部さんから北沢さんに変わった効果も大きいと思いますけど

書き下ろしの二人がすごく甘いせいかもしれません。

元祖ケンカカップルと書かれておりますが確かにそのとおり(笑)

であってすぐ豪快にケンカ(痴話?w)しといて

なんせバイトと医師とはいえ同じ職場で働いているものですから

寄ると触ると口げんかから始まります。


ゲイであることにによって両親の不仲の決定打を打ち込み、縁を切られた経験をもち大塚真史


医者である型破りな祖母に育てられた父はやたら外面がよく体面だなんだと気にかけながら

それらを気にしていない姿勢をとることに反発を感じて育った北條


そんな過去を持っているふたりですので

表面は取り繕うというか、外面は他者とうまく日常生活を送るためにうまく自分のマイナス面だと思っている

部分はさらけだせたりできません。

それゆえにある意味孤独な部分が大きいのですが

ふたりでいるときはじつにさりげなく自分の内面を押し出して口げんかで争いながらも

自然体でいられる自分に気がつくのです。


ノンケである隆司に報われない恋をしていた真史は恋に臆病ですし

この恋がかなうはずはないことに悲しみを感じながらも安堵してますし

北條は一般的でないことに足を踏み外すことに恐れを抱いておりますので

なかなかこれが恋だとは気がつきません。

逆に友人である人からしたらあからさまな恋のアプローチであるケンカを楽しんでいる二人が

ほほえましくもじれったく感じていたのではないのでしょうか。

臆病な足取りで恋に気づいていく過程を楽しみたい方いかがでしょうか?


コメントレスです♪

まひるさん
非道すぎて潔くあきらめきれてよかったですか(笑)
たしかにそうですよね。
でも、このカルタの裏側というか表の部分に4こま漫画とかSSが載っていたら
たとえ非道!と叫びながらも購入したんじゃないかと(笑)

さなえさん
そういう間違いは過去あたしも何回かしております・・・(笑)
お財布の50円を気にしつつ同じ本二冊かってしまったと思ったらせつないですよね・・
今回のご提案ありがとうございます♪

あきりんりんさん
キャラのフェアーをしているところにしかなかったのかもしれませんね>応募券
フェアーをしている店舗かどうかを調べるのも大切なんですけど
フェアーの開催時期をフライングしていったらまだだったということを過去経験しておりますので
事前の情報収集大切です~
フェアーをしている本屋が遠いので休日は本屋に行くのが楽しみなんです(笑)
情熱というか・・・フェアーに踊らされすぎのオオバカさんなんです・・




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札幌の休日 (4) (桜木 知沙子)


札幌の休日 (4) (ディアプラス文庫) [文庫]
桜木 知沙子 (著)
北沢 きょう (イラスト)
 




(あらすじ)

大学生活最後の冬、芦谷(あしや)の愛と優しさに包まれて、
幸せな日々を送る皇(こう)。
けれど二人が身も心も結ばれるために、皇には解決すべき問題があった。
卒業までわずかとなった頃、姉の結納に立ち会うため、皇は久しぶりに家族のもとへ戻る。そこでの激しい諍いの後、初めて知る真実、やがて皇が選んだ人生の道とは……? 
家族、友情、そして一生ものの恋──青春BLの金字塔、完結!!

その後の二人を描いた書き下ろしもアリ!!
再読・再購入とはいえじれじれした熟年夫婦のような恋の進展を 十分に楽しむことができた4冊でした。

今回が皇が家族を背景として持っている長年の悩みというか確執のすべてが

あきらかにされました。

家族みんなでそのことについて今まで隠していたというか

触れないでいたことなのでしたが

皇の出生にまつわることで皇の義姉たちの母の死が絡んでいるのですが

そのことによって皇の義姉たちはもちろん、

当事者であった皇の父や皇の母もまた疵を負い続けていたのです。

皇が思っていた、というか姉や周囲によって思わされていただけの事実とは

違うことがわかりまして、

各々の疵を背負って生きてきた過去の流れれを気持ちとして、

言葉にして明らかにしていくことによって

みんながみんな疵を持って生きてきたことを皇も理解することができましたし

愛されていたことをようやく納得することができたのでした。


そして、芦屋のこともきちんと告白し、

芦屋からも皇の両親たちに自己紹介され

ふたりの関係を認めてもらうことができていく過程でもありました。


芦屋に支えられて生きて行くのではなく

芦屋を支えることができるように慣れる自分になるということを決意し

札幌での就職を父の会社を継ぐ修行をすることに変更しました。

離れている時間は長くても

会えている時間はその分愛し合えばいいんですものね(笑)

ラストは芦屋が1%の奇跡を勝ち得て皇のマンションの隣に引っ越してくるところで

終わっております。


本篇は卒業式前のちょこっとエッチ一回だけだです。

書きおろしがついておりまして、

皇が卒業してからはじめてのゴールデンウイーク

芦屋は医学部なのでまだ札幌のあのマンションに住んでおります。

久々に恋人同士との再会は・・・・

山岸たちの乱入によってちょっと・・・なのかもともっておりましたら

そのことによってちゃんと素直に感情を伝えることが大事と気がつきます。

会えない時間の分の埋め合わせはちゃんとできたようでよかったです(笑)

この書きおろしを4月まっていたんだなというのが今の気持ちです。


コメントレスです♪

lisaさん
>コミコミさんとこ行ったらっ!! ぬお~っ売り切れまくってましたよー。
こみこみさんは確実に手に入る小冊子つきとかは足がはやいのですよ;;)
いきつけのお店ではまだふぇあーの準備ができていないだなんて・・
がんばれジュ○ク堂(笑)
>ちなみにジュンクさんでは既刊を1冊買えば1ペーパーくれるそうです
うーん、いろいろふるまわされておりますが一冊でもくれるのならそこで買うのが
一番お得ですね!
再チャレンジがんばってくださいね~

あおいさん
リンクの申し出を快く受け取っていただいてありがとうございます~
リアルに腐仲間はいない現状ですので、
ブログをしているお友達すべてにリンクを申し出ているさびしい大人なんです(笑)
これからも楽しく萌えていきましょうね!
お仲間が増えてうれしいです~

コメントありがとうございました!!

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札幌の休日(3) ( 桜木 知沙子)


札幌の休日(3) (ディアプラス文庫) [文庫]
 桜木 知沙子 (著)
北沢 きょう (イラスト)
 




(あらすじ)

芦谷と言い争い、罰であるかのようにくちづけられた皇。
そんな芦谷に絶望し、皇は奈里子からの告白を受け入れる。
だが皇の心は晴れず、生活は変わり、いつしかサークルの仲間たちとも距離を置くようになる。そんななか、東京へ帰省した折に父と衝突し、雨の降る夜の町に飛び出した皇だったが……? 青春BLの金字塔、最高にドラマティックな第三巻!!
 書き下ろしも収録!!
いよいよじれじれした恋のお話も3巻になりました。
 
これを文庫化で毎月読めているのでそうじれじれあせらなくても 大丈夫なんですが、

リアルタイムで読んでいた方々はさぞかし 気をもんでいたのではないのでしょうか?

(なんたっていつ廃刊になるかもしれないし・・・)



今回は起承転結の転の部分ですので怒涛の展開です(桜木さん比)

一巻で恋の発露を感じ戸惑って、苦悩していた皇が

二巻では自分の思いをすんなりと受け入れれるようになっていました。

そして、この三巻では生まれてきたことにすら罪悪感を感じ、

すべてに流されて生きてきた皇が、はじめて流れに逆らって滝を登っていきます。



芦屋に彼女と別れることを告白されなかったということで

友情すらない関係だったと誤解して心地よい関係に終わりを告げ

自分の望まない交友関係を作っていきました。

けれど、そのむなしさに一番傷ついてもいたのです。

その傷みの中でもがき傷つきながら成長していきます。

罪悪感と言う感情に押しつぶされていて父親の期待道理に流されていましたが

父親にきちんと自分の気持ちを発露することもでき

周囲のやさしい感情にちゃんと気がつけれるようになっていました。

みんな恋の迷いの中で苦悩していることに気がついて

ちゃんと芦屋に告白までします。

芦屋が受け入れてくれなくてもいいとまで思いきって告白する姿がほんとうにいいのです♪

皇の罪悪感と言う厚い壁を壊したのも芦屋という存在なのですが

芦屋にとっても芦屋の深いところに受け入れたいと思う厚い壁をこわしたのは

皇という存在だったようです。


今回書きおろしで芦屋の気持ちも書かれておりましたので

旧版より二人の気持ちに流れが分かりやすくなっておりました。

この書きおろしが読むために文庫を買ったんだなと言う

あたりまえの気持ちを自分に再認識(笑)

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札幌の休日2 (桜木 知沙子)


札幌の休日2 (新書館ディアプラス文庫)
桜木 知沙子 (著)
北沢 きょう (イラスト)
 



(あらすじ)

芦谷(あしや)への気持ちを、皇(こう)はついに自覚する。
けれど、その感情を認めることはできない。
初めて知った胸の痛みを押し殺し、芦谷との友情を選ぼうとする皇。
そんななか両親の求めに応じて帰郷すると、
東京では早すぎる見合いが仕組まれていた。
そこで偶然、皇は芦谷の親友・真史と再会。
真史に導かれるように、
皇も芦谷への恋心を自分で否定しないでいようと決意するが……?
 
青春BLの金字塔、切なさMAXの第二巻!!



皇がとうとう自分の気持ちを自覚しました。

けれど、皇にはけっして人を愛してはいけないと思い込んでいる秘密があるので

その感情を自分自身に許すわけにはいけないと

必死になってあがいております。

その秘密関連に関してはネタばれになるので明かさないほうがいいんでしょうが

皇だけが背負うにはあまりに重い過去があります。

皇自体がその疵を作ったというわけではないのですが

皇が生まれることによって、

皇の父親とその元妻、皇を身ごもって結婚をせまった今妻(皇の母)の関係に

ねじれというか疵を作ってしまいました。

その過去を形作ったひとたちはどのひとも悪い人ではないのです。

自分が生きるために人の疵を斟酌しないというか

斟酌してもなお大事にしたいものがあって、

それゆえ人を傷つけることはあるのだと思います。



その過去を一方的に背負いこんでいる皇にとって大事なことは家の継続であって

自分の気持ちなんかではないと思い込んでいるので

恋と認めることができず、友情の型枠に押し込めようとしてうまくできず

友情すら変性させていくのです。

そんな頑なな皇の気持ちをやわらげ、ほぐしていくのはの芦谷の親友・真史です。

同じ芦屋という男を愛し、その恋は実ることはなかったけれど

芦屋という男を愛した時間で得たもので

次の恋を得た真史だからこそできたんではないかと想うのです。

芦屋を愛することを自分に許した皇に次の展開が待っておりまして

芦屋が彼女である紀保子と別れることをしり

その別れを事前に自分には知らせてもらえなかったことで

皇は自分が芦屋にそこまで信頼されていなかったのだと思い込み

芦屋の優しい強い腕を振り切って、友人である奈里子の告白を受け入れてしまいます。


うーん

恋愛初心者にありがちの思いこみというか、

芦屋にしてみれば皇に対する想いがあるから紀保子と別れることを決心したのに

それを皇に告げることで皇へ重荷をかけないようにしただけなのんでしょうけど

勝手に違う方向に誤解した揚句

友人でしか思えない相手とつき合うことにしたというのは

もう・・・としか思えないじれじれ感です(笑)

このじれじれが我慢できない人は・・

完結してから読むこと推奨いたします(笑)

ちなみに・・あたしはそのじれじれががまんできなくて旧版を買ってしまいました。

懺悔したほうがいい(笑)?






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「風と木の歌」に触発され
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一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
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