ヤバイ気持ち (キャラコミックス) (コミック)
穂波 ゆきね
鹿住 槙 (原作)
(内容)
引っ込み思案で内気な透(とおる)は、 水泳部に所属する同級生・涼司(りょうじ)に片想い中。
ずっと親友のふりをしてたのに、ある日突然涼司に 「抱きたい」と迫られてしまう。
「おまえを見てると、なぜか欲情するんだ…」 その理由を確かめたいと言う涼司。 戸惑いながらも、透は隠してきた欲望に流されるように、 涼司に抱かれてしまい…!?
本棚整理作業中に見つかったこの本
今日読み返してみました
穂波さんの可愛らしい、それでいて、妙にエッチくさい絵柄が好きだったのです
それから、少年から大人になる過程の体とできあがりかたと、
心の揺らめきがきっちりーと書かれていて、刹那さとあの少年特有の揺らぎを体感なさりたいかたにお勧めしたいです
横暴で傲慢で言葉が足りない水泳部に所属する同級生・涼司(りょうじ)
のなんとも、自分の欲求に素直な言葉からこの物語は始まります
「おまえを見てると、なぜか欲情するんだ…」引っ込み思案で内気な透(とおる)は、その台詞を聞いて自分の心の中の思いが表出してしまったのかとドキリとしてしまいます
その時点で、試してみるということで、心だけが置き去りになった形で
お互いの体を知ることに貪欲になっていきます
でも、やっぱり体だけのお付き合いと言うことが苦しくなって
先輩と付き合っているふりをして肉体関係に終わりを告げます
心のサインをきちんと受け止めてからからだの関係につなげていったら
こんなに透も苦しまなかったと思うのですが
なかなか思うとおりにいかない少年期の傲慢とでもいえる思いの強さに
なぜか魅かれる一冊でした
いい本に巡り会えてよかったナーと思えるときでした
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