恋はドーナツの穴のように (ディアプラス文庫) [文庫]
砂原 糖子 (著), 宝井 理人 (イラスト)
恋はドーナツの穴のように (ディアプラス文庫)(内容)
ドーナツ屋店長の倉林は、多すぎる業務、使えないバイト、単調な毎日に疲れきっていた。
携帯の中の元恋人のアドレスを眺めては、束の間の現実逃避をする日々だった。
一方、新入りバイトの凛生は今時の冷めた高校生。
恵まれた容姿で女の子にもてるくせに、他人に興味を持てないでいた。
けれど黙々と仕事をする倉林の携帯電話を眺める横顔は妙に気になって…?
バイト高校生×ドーナツ屋店長の12歳年の差ラブ。
自分が食べ物のお話・・とくに美味しいお話に弱いと娘に指摘されたのは
家にある絵本のラインナップのせい(笑)
「ぐりとぐら」のフライパンで作るカステラとか
「ちびくろサンボ」のホットケーキ
「バムとケロ」のドーナツ
そういえば「ハイジ」に出てくる白パンに憧れてましたし、
おじいさんがパンにとろとろに溶けたチーズを載せてくれるシーンを真似て
マーガリンをてんこ盛りに塗って食べた記憶があります(笑)
これはあるチェーン店のドーナツ屋さんの店長と
高校生のバイトの美味しい恋の物語です♪
店長とは名ばかりの雑用係もしなきゃだし、使えないバイトの穴埋めもしなきゃだし
通常の業務も盛りだくさんの毎日の中疲れきっていた倉林でした。
そんな生活の中での唯一の潤いはといえば・・・
昔の彼のアドレスを眺めること・・・
最初はまったくもって戦力外だったバイトの凛生は綺麗な顔しているけれど
ちょっと?ほとんど他人に興味のない風変わりな男の子
けれど、彼もまた幼い時に母の不倫行為をかいま見ていらい
心の傷がかさぶたになったまま残されていたのです。
倉林の元カレに妻がいたことに憤慨したのは
過去の傷から血が出そうになっていたからだけど
それだけではない何かがあって・・・
お互いに傷を持ちながら
二人が一緒にいる時間でそれが癒やされていくほのぼのとした
ドーナツの甘さを感じるかわいいお話でした。
唯一の欠点は・・・読みながら某チェーン店のドーナツが食べたくなることかな(笑)
[1回]
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