従者にあらず (プラチナ文庫) [文庫]
椹野 道流 (著), ウノハナ (イラスト)
従者にあらず (プラチナ文庫)


(内容)
あんたが俺だけに我が儘を言うってのは、いい気分だ。
パン屋のホルガーは、毎晩やって来る客の魔法使い・ロテールが気になっていた。
無表情で無感情な彼に戸惑うものの、その惨憺たる食生活を聞いて、放っておけなくなる。
拒絶するロテールを「親切の押し売りだ! 」と説き伏せ食事をさせ、
頑固で面倒な奴と思いつつも、せっせと世話を焼いた。
そして酔ったロテールが露わにした脆い素顔に、たまらない気持ちになって抱き締め……。
表紙とあらすじに惹かれて購入いたしました。
「
されどご主人様 (プラチナ文庫)
」のスピンオフ作品らしい・・
と気がついたのは読んだ後で・・
これがほんとの後の祭り(笑)?
世界観は同じかもしれないけれど、そちらの作品の方は
最近は少年よりは親父のほうが好みなので読んでおりません(笑)
が、まったく内容的には支障なく読めました。
魔法の腕はピカイチなのだけど、今一歩人間としては不器用な魔法使いローテル
一日の食事は古いパンを湯に浸して食べるだけ・・・
古いパンがなければ白湯だけでいいとか・・
なんかどこかが変なのです。
短い会話からすこしずつ彼に惹かれていくのです。
6年間毎日パンを売り買いしていて名前を知って
彼の過去をほんとうに少しずつ知っていくのです。
貧しさゆえに親に魔法使いに売られたロテール
魔法使いの師匠も食生活に興味があるわけではなく
ただ生きていくために食べれたらそれでいいという考え方でしたので
ちゃんとした食生活をしてほしいというホルガーの気持ちが今一歩理解できません。
そんなある日ロテールが5日も現れないのです。
心配になって押しかけてみれば・・・なんと寝食も忘れて難しい薬を作って
倒れてしまっていたという・・・
彼のために夕食を用意したり、細々と世話を焼くシーンはほんとうに
ほのぼのを楽しむことが出来ました。
魔法使いロテールの過去の生活のあれやこれやとか
過去の友人の話とか心痛む話もあちこち取り混ぜてあったのですが
最後は幸福でいてよかったねーという感じで終わっています。
明治さんの「坂の上の魔法使い」に似た世界観かな・・・
漫画と小説ではすこし違うかもしれないけど
大切な人に出会って、守って、守られて細々お世話してもらえれるお話というのが
好みだと気がついた一冊です(笑)
[1回]
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