春恋 (ダリア文庫) [文庫]
朝丘 戻 (著), 小椋 ムク (イラスト)
春恋 (ダリア文庫)(内容)
十八の春、美里が恋に落ちたのは、美大生で家庭教師の秋山だった。
秋山は他人にも自分にも厳しくて素っ気ないが、たまに優しい。
美里は異性愛者の秋山に対し、傷つきながらも一途な想いを寄せ続ける。
そして夏が過ぎ秋がきて、育む時間はお互いをかけがえのない存在へ変えていくが……。
あの頃、俺たちは子どもだった。
四季の移ろいと共に積み重なる、永遠の愛の物語。
10年まえに初めて読んだときは、なんでBLでこのラストなんだろうと
軽い絶望感を感じたことを覚えています・・・
あの時のあたしには美里の気持ちを理解するだけで精一杯で
初恋の家庭教師を追いかけていた美里の気持ちがいじらしくって
可愛かったのです。
傲慢で横暴で無神経な家庭教師の秋山になんてなんでそんなに惚れちゃうんだよ・・
と悲しい気持ちを抱えておりました。
10年の時間を過ごしたあたしがいま気がついたのは
他人にも厳しいけれど、自分にはなお一層厳しい生き方を強いている秋山の
強くて優しい一面です。
そんな秋山だったからこそ
教え子である美里に恋をしていた自分を許せていなかったし
安易に肉体関係をもってしまったことも
親にさえ秘密の関係を生じさせてしまったことが
心の闇となって取り巻かれていたのだと思うのです。
子供だったから・・・
その気持を抑えることができなかった。
子供だったから
自分たちの想いを叶えることができなかった。
会えない時間が愛や想いを深めていくのだけれど
再会した自分たちにはお互いにパートナー?がいて・・
もう一度この恋を初めてしまえば傷つける人達がいる。
だから自分たちは・・・・
別れが不幸でもないけれど、幸福であるのかもしれないと
今のあたしは知っているのだけれど
あのときのあたしも知っているつもりでも悲しかった。
切なさが幸福の前段階の悲しさであるのなら
哀しさは永遠に消えない傷と悲しみを追いすがっていくのですよね。
10年ぶりに読んだ幸福を堪能することが出来ました。
挿絵も小椋さんの可愛らしい挿絵で本の雰囲気にとっても合ってました。
「
春へ (ダリア文庫)」で二人で幸福でいたのか・・という
うすぼんやりとしていた二人の姿がはっきりとした輪郭で見えて
幸福でした。
あ・・いま気が付きました。
「春へ」の感想を書いていないということに・・
あれ(笑)
コメントレスです♪
lisaさん
新刊チェック参考に・・なりましたでしょうか?
いつもあたしの好みの羅列なので詳しく知りたい方には今ひとつなんだと
よくわかっています。
丸木さんは題名がちょっと気になって予定にいれてみました♪
いつもはドロドロ濃い印象何ですか・・・
お名前の印象で耽美系かなと・・と思いながらも不幸な結末じゃなさそうなんで
思い切ってチャレンジしてみることにしました(笑)
挿絵までご自分で書かれるなんて・・
挿絵が書けるということは文章でも絵でも自分の世界を表現できていいですよね~
これで萌えの方向があったなら他の既刊もチャレンジしてみますね!
教えてくださってありがとうございます(*´▽`*)
崎谷さんの「しなやか」金額的にNo.1じゃないかと・・・
これで字が大きくて分厚いだけならどうしましょうか(笑)
大人の購入者向けですよね・・
買いたいときに買える大人で良かったと思いますが
本棚でまたどこに置いたらいいのか悩みそうです;;)
本間さんの「兎と虎」シリーズすごく気になりますよね。
花丸漫画では連載が続いているのし、一回は発売が発表されたので
だいぶ出来上がっているんではないかと勝手に期待しているんですけどね・・
きっと神様はあたしたちに待て!の喜びを与えてくれているんだと・・
辛抱してます(笑)
でも生きているうちにでてほしいですよね~
コメントありがとうございました!
あきりんりんさん
今月は「慈英臣」のみですか!
お財布に優しくていいですけど、金額が高いですよね・・・
三人の番外編ということで、もしかしたら以前出ていた豪華な小冊子がもとになるんじゃ
ないかなと期待しているのですけどね。
でも、金額が高いのはまだいいのですが、判型が違うというのがちょっと困ってます・・
(本棚に一緒に並べないので・・)
でも、新作が読めるというのはほんとうにありがたいですね!
今月末には新作もでますし楽しみがいっぱいあってありがたいです
CD・・はあたしが無理言って買わしたんじゃないでしょうかと反省してます・・
でもいつも気にかけてくださってありがとうございます。
待つことは喜びも倍増できるのでいつでもいいですから~
コメントありがとうございました!
[3回]
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