インヴィジブルリスク 3 (ダリア文庫) [文庫]
崎谷 はるひ (著)
鈴倉 温 (イラスト)
(あらすじ)
ミュージシャンとして売れ始めていた杉本智里と汐野真里は、コーポ春楡を引っ越すことを提案されていた。だが春楡に愛着を感じている汐野は、引っ越しを前向きに考えられない。そんなとき、マネージャーの今瀬に二人の関係がバレてしまい、別々で暮らすことを迫られる。動じず受け入れる杉本の態度に汐野は動揺するが…。書き下ろし番外編を収録し、INVISIBLEシリーズ堂々の完結。
一巻でふたりは出会い
二巻では愛に気が付き、お互い錯綜しながらも愛を深めていきます。
そして三巻
不惑と言われる年齢となった彼らの成長物語とでもいいましょうか・・・
後日発売された同人誌をまとめられたものなので、
一巻・二巻のようにお話として読むより、
サブのお話というか、後日談を楽しむ内容になっています。
ふたりが出会うきっかけとなった中嶋の脱退は数行の説明で終わりがついており
杉本が過去ともにバンドを組んでいて、
今は有名企業に就職していた今瀬は杉本のマネージメントする人がいないという一言で
会社をやめ、彼らのマネージメント業務にいそしんでいる。
そして、ふとしたことがきっかけとなり今瀬に二人の関係が知られることになり
別々のマンションに住むことになるのだけどれど
連絡先はいつも一か所でいいというありよう・・・
まぁエッチするときに便利になっただけというオチでした(笑)
多かれ少なかれの様々な出来事も彼らの間の障害になることはなく
ふたりのなかはどんどん深まっていきます。
仲良きことは美しきかな・・・という一冊でした。
今回時に気に行ったのは杉本の前のバンドの遊佐の存在がよかったです。
杉本とは異なる音楽センスを持ち
確固たる自分が確立されている青年もいい感じに年齢を重ねていき
また杉本とも活動をしていくこともあるようです。
遊佐の語る言葉の重い感じは、遊佐自身の背景もあるんでしょうが
なんとなく気になる存在であり
杉本とも、よりよい音楽を作るための同士のような存在となっており
汐野が焼きもちを焼くに至っています。
杉本を主人公にしてお話を作ってほしいなーと思います。
[1回]
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