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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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不機嫌で甘い爪痕 (崎谷はるひ)

不機嫌で甘い爪痕 (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
 崎谷 はるひ (著)
小椋ムク(イラスト)
 
(内容)
 
大手時計宝飾会社に勤めている羽室謙也は、ゲイと噂のひとつ年上の契約デザイナー・三橋颯生の仕種や雰囲気の色っぽさに、うろたえ混乱しながらも惹かれていた。そしてついに颯生に告白する。謙也を密かに気に入っていた颯生は、その告白が興味本位なものだと思い落ち込みながらも、「試してみるか」と思わず謙也を挑発してしまい…!?待望の文庫化。
 


この作品もどこかで読んだような既視感に襲われながら読んでいたら

文庫化とあとがききかかれてあって、

我が家の崎谷さんコーナー覗いてみたらしっかりとありました(笑)

新書のほうは桜城さんがイラストでして、大人っぽい襲い受け風に描かれてありましたが

今回の小椋さんの可愛い優しい絵柄の襲い受けさんもよかったです。

やっぱ挿絵ってすごく重要と思ってしまう今日この頃(笑) ←いまさらと言わないで~


好きになったもの、こだわりがあるものにはずーーとこだわる大手時計宝飾会社に勤めている羽室謙也

会社でであったゲイと噂のある美人さんはひとつ年上の契約デザイナー・三橋颯生

彼のことがすごく気になって、気になっていたので

会社で支給されたパソコンでゲイサイトをあさってお勉強していたら・・・

押してはいけないリンクバナーをクリックしちゃてさぁ大変

パソコンはクラッシュしちゃって始末書を書かされるはめに(笑)

そのことで颯生にまでからかわれる始末に・・・w


でも謙也は値がまじめで清潔感があって人の話をちゃんと聞ける好青年なんです

そのくせ机の上にガンプラなんかちょこっと飾っているような子供っぽさもあって

かわいらしさが実は颯生の好みだったりなんかするんですが、

ノンケということで手をだしてはおりません。

仕事のことで行き詰っている謙也が心配で愚痴だけでも聞いてやると呑みに誘って

まっすぐに自分をみれない謙也にいらついて

つい勢いで襲って食べちゃったりされるんですけどね(笑)

食べちゃったというか・・・

食べられたというか

恋している人に抱いてためしてみたらと誘われて

濃厚においしく料理して食べちゃわない男の子はいませんよね(笑)


この本もお互い両想いであるんだけど、

それに気がつくまでのじれじれした感じが楽しめる一冊でした。

この作品はシリーズとして決定しているそうなので続編も期待できるそうです

可愛くてまじめなガンプラオタクの謙也もかわいいのですが

エロくさくて、すれているようで、でも純情で可愛い颯生のふたりがどう変わっていくのか

どんな時間を重ねていくのかが楽しみです(笑)

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インクルージョン  (崎谷 はるひ)

 

インクルージョン (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
崎谷 はるひ (著)
蓮川 愛(イラスト)

(内容)
 
電車で頻繁に痴漢にあっていた大学生の早坂未紘は、ついに反撃するが、人違いだったうえに相手に怪我までさせてしまう。落ち込んだ未紘は、その男、ジュエリーデザイナー秀島照映の仕事を手伝うことに。次第に照映に惹かれていく未紘。未紘の気持ちに気づいた照映は未紘と身体をつないで…。
新書化されたので、旧版ラキア黒のほうは持っていたのですが

またまた書き下ろしも加えられるだろうし、書きなおしもいっぱいだろうし・・・

まさか、まったく違う内容に変化しているかも・・・

なんてことまではないでしょうが(笑)

あいもかわらず厚みがすごいです・・・

でも、これが普通の感覚になっているせいか「ラブストーリーで会いましょう」の本が薄いと感じてしまう

崎谷マジック(笑)



お話は慈英×臣シリーズのスピンアウト作品ですけど

このシリーズを読んでいなくてもまったく支障なくこの作品は楽しめます。

九州男児の博多弁がどこに行っても抜けきることのできない苦悩は

関西弁でどこまでも押し切っていける関西の人間にはわからないそうで・・

イヤー関西人も関西人なりに悩んでいるんだとはおもうんですけどねぇ(笑)



ジュエリーデザイナー秀島照映(慈英のお従兄さんだそうです)×大学生の早坂未紘

痴漢に間違えてけがをさせてしまった照映の忙しい仕事を手伝うために

がんばる大学生未紘です

照映の仕事場にいるやたらキラキラしい青年霧島久遠

いやみったらしい下田

なかなかユニークな人材ぞろいの仕事場でがんばる未紘がかわいいです。

新田さんの挿絵の以前版も可愛い感じではありましたが(あくまでも新田さんものさしではですが(笑)

蓮川さんの挿絵だと以前のシリーズともきちんとそろうのでいいかも。


仕事に励みながら、いままで戸惑いながらがんばってきた都会での

大学生活にたいする戸惑いとか不安とかをこぼす未紘

それらを大人の対応でさりげなく励ます照映

大人だからではなく、自分でも天才慈英と比べて苦悩してきた経験があったからこその

いろいろな思いやりなんですけどね。

その照映をささえてきた久遠の不思議な大人の魅力もひきつけられます。


エロは・・まぁ崎谷ものさしでみたら普通・・・かな(笑)

でも、いろいろ考えさせられるお話でした。






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ヒマワリのコトバ-チュウイ (崎谷 はるひ)

ヒマワリのコトバ-チュウイ (幻冬舎ルチル文庫 さ 2-20)
崎谷 はるひ (著)
ねこ田米蔵(イラスト)




(内容)
カフェバー「コントラスト」のマスター・相馬昭生と弁護士の伊勢逸見。高校時代、恋人同士だった二人だが、伊勢が昭生にとって自分は“誰かの身代わり”なのではと疑ったことから徹底的に破局してしまう。以来十年、伊勢を許せずにいるのに体は繋げ、微妙な関係を続ける昭生。そしてそんな昭生のそばにいる伊勢。すれ違ったままの二人は……。




三部作・信号機シリーズ最終作です。

「アオゾラのキモチ―ススメ」 では恋を失った史鶴慰め、また後日の事件ではひそかに解決に力をかしたカフェのオーナーとして「オレンジのココロ―トマレ」の朗の叔父としてでばっていた昭生が主人公です。

ある種の事件が絡んでいるので甘くて爽やかでは全然ないこのシリーズですが

この最後のトリを飾ったこの作品ではまったくもって爽やかさはありませんし

恋の切なさを味わう前に人生の不条理の洗礼を受けます。





思春期前期の少年であった昭生が初めて恋に近いようなときめきを

覚えた青年は体の弱い姉の婚約者としてであった。

姉の悲願のような想いをかかえて姉の子の世話をし、

時間のすべてを家事に費やした少年に与えられたのは、

兄の愛人というか恋人ができたので家事とか子守ばかりしなくていいという現実だった。

反抗期であることも相まって他人との接触の方法をうまくとれないまま高校生活を送っていたのだが

ある日太陽のように輝いている青年伊勢と出会うことによって

ささやかな幸福を味わうことができるのです。

義兄にあこがれを感じていたので、伊勢と関係をもつことになにか違和感を感じていたのですが

その違和感は伊勢にも伝わっておりやがて二人の関係はぎくしゃくとぎこちないものになり

やがて伊勢の浮気の告白によりなにもかもどうでもいいと昭生は思い切り

破綻を選ぼうとするのですが

伊勢はそのときになってやっと自分の選んだ方法(浮気)の重さを知り

昭生と再び幸せになろうと努力を重ねていくのですが・・・



ふたりの恋は二人だけのものであるはずなのに

姉の生き方・考え方に大きく影響を受け、左右に揺さぶられて、

あらしの中の小舟のように行き先も到着先もわからないまま

たゆたっているようです。

そういう意味では姉の突飛な考え方の犠牲者とでもいいましょうか・・・

婚姻とか、家族であるとかは個人の幸福のものでもあるので

個々の人たちの考え方によるものが大きいと思うのですが

あんまり偉大?すぎる考えのもとでは

ほかの人たちの感情も多かれ少なかれ犠牲になるものもあるということを知らないということも

無垢であるということもある意味罪が大きいと思いました。


痛みというか疵無し生きていきたいと思うのですが

疵を持っているからこそできる生き方というのが大人なんだなというのが今の感想です。

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オモチャになりたい (崎谷 はるひ)



ダリア文庫

「オモチャになりたい」
◎著者:崎谷はるひ
◎イラスト:明神 翼
◎発売日:2009年4月13日
◎価格:580円(税込)

あらすじ:
もうじき30だというのに顔も身体も『子ども』らしすぎる石原世都は、気が弱い私立高校の美術教師。そんな世都の秘密…それは、年下の同僚・千澤口杜和と恋人同士だということ。杜和に厳しく、つれなくされ続け、世都はいつか愛想をつかされるのではとビクビクしていた。しかも『お仕置き』だという彼のエッチは、いつも死ぬ程ヤらしく気持ちよくて、世都はますます溺れてゆき――。



さらさらさらりんと読めちゃう崎谷さん本でした。

暗い過去とか、重大な事件にかかわるなんて言うことは一切なく

ちょっとお馬鹿で世間知らずさんな天然エロ受けと

メガネで鬼畜な短髪ドエスな攻めさんに翻弄されて

いいように遊ばれながら守られて幸せな安心感に浸りきっております(笑)



高校教師の世都は小さな秘密と幸福を抱え込んでいます。

それはある事件をきっかけとして恋人同士になった年下の同僚・千澤口杜和のこと。

同じマンションでというか千澤口のマンションに転がり込んでいることは

すでに周知の事実なのだけど

男同士で同僚同士で恋人であることは絶対に周囲にばれないようにと千澤口に言い含められておりますが

同じ高校で働いているとはいえ美術の教師である世都はなかなか千澤口の顔を見ることもままならないうえ

ようやく会話することができたと喜んでいたら世都の仕事のことで注意を受けてしまう・・・

自分にとって足りないものがいっぱいあることを自覚しているので

千澤口の指導というか注意勧告を通達されることはつらいことだけで

毎夜毎夜体は千澤口に開発されて喜びは最大限感じるのだけど

愛されているという心の満足感を得れない世都は思い切って転職を考えてしまうのだが


というふうにポーカーフェイスの攻めちゃんに翻弄されて弄くりまわされて

受け子ちゃんの切なさも悲しさも肉体の開発の喜び具合も十分に堪能できるお話でした。


書き下ろしとして攻めの方からの視点で書かれているお話があって

ようやくわかりずらい攻めの心理も堪能できます。

受けの子の気持ちがつかめなくて焦れったい想いをしている攻めは数あれど

受け子ちゃんの気持ちも感情の変化も十二分につかんでおきながら

ここまで翻弄していじめる攻めもまたなかなかの味わいでした(笑)




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オレンジのココロ―トマレ (崎谷 はるひ)

とうとう崎谷さんの連続刊行フェアーが始まりましたよね。

怒涛の年内8冊の作品を出すことにも驚きましたよね。

まぁ、全部が全部新作というわけでもなく、以前新書として出されていた作品の文庫化もあるわけですし

同人誌として発表されていた作品をまとめてということですが

崎谷さんならまるっとほぼ全部に手に入れてなおかつ心理描写等を細かく書き足してくれるので

骨格は同じものでも、まったく違う作品に仕上がっているということもままあります。

文庫化も、同人誌も持っていますが、たぶん全部買いそろえるだろう自分に気がついております(笑)

このうちの4冊購入して帯についている所定の宛名カード付き応募台紙に4作品の応募券をつけて500円定額小為替を付けたら

小冊子が送られてきます。

ということは・・

全部買って二つ応募して2冊手に入れることができたら

あとはヤ〇オクw?

などと考えるのはあたしだけでしょうか(笑)




オレンジのココロ―トマレ (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
崎谷 はるひ (著)
ねこ田米蔵(イラスト)



(内容)

総合美術専門学校に通う相馬朗は、デザイン科イラストレーション専攻の二年生。アイドルのような可愛い顔に小柄な体、しかし気は強い相馬はまだ恋を知らない。そんな相馬が気になるのは、爽やかで学生からも人気の高い担任講師・栢野志宏。相馬の就職のことで意見がぶつかりながらも、過去に何かを抱える栢野が気にかかり…。





以前でていた「アオゾラのキモチ―ススメー」に友人としてでていた相馬とその学校の担任講師の栢野志宏の恋のお話です。

アオゾラのもネット犯罪とストーカーのお話は出ておりましたが

これも種類は違えども、ネットを悪用したオレオレ詐欺とストーカーにちかい脅迫者がでてきまして主人公を悩ませます。

アオゾラにでてきた相馬は明るくて楽しく生きている学生で

どこか人間関係に閉ざされていた史鶴に向かって開いてでてこいと

外から励ます立場だったのですが

一転してここでは相馬自身も悩みも弱みもある弱い人間であることが強調されております。

まぁ人間だれしも同じ顔だけではないし

恋人に見せられるものと、友人に見せれるもの、親に見せている顔とは

全然違ううらはらな存在であることが強調されておりました。

恋人である担任講師もまた大人ではあるけれど、大人なりの強さも弱さも併せ持って生きていて

その気持ちのままに相馬に恋い焦がれていて

ネット犯罪の側面がなければ、可愛くてせつない恋のお話だけになっていたでしょうが

うまく犯罪とか、相馬の家庭の複雑な事情とか、昨今の専門学校の持つ悪癖などが絡み合ってお話をふくらませていたような気がします。

エロも純真な相馬なのでちょこっとしかありませんが(崎谷さんてきにはということでw)

厚みもけっこうある本ですが、短い時間で一気に読ませてしまう力のある本でした。



シリーズのラストは「ヒマワリのコトバ」ということで

相馬の叔父さんの昭夫と弁護士の伊勢とのお話のようです。

今回ちらっとでてきましたが、大人たちの腹になんかもっている恋愛事情というのも好きです

大人カップルはエロが濃いのが希望です(笑)





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Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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剛しいらさんなどなど・・・

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