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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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恋をするには遠すぎて (栗城 偲)

恋をするには遠すぎて (プラチナ文庫) [文庫]
栗城 偲 (著)
小嶋 ララ子 (イラスト)



(あらすじ)

それは恋じゃない。――「萌え」だ!
チャラい高校生の袖崎陣は、地味で無口でオタクなクラスメイトの外舘翔馬が大嫌い。目障りに思い、陰湿な嫌がらせを繰り返すが、無反応な外舘に苛立ちは募るばかり。そんな中、袖崎は外舘と2人きりで夏休みの補習を受けることになってしまう。いやいや参加していたはずが、恋バナにすら赤面する外舘の初心で小動物みたいに可愛い一面にときめき、キスしてしまい……!


6月は読みたい本が多いような気がします

困ったじゃなく嬉しい悲鳴とでもいいましょうか

真剣に寝る間も惜しんで読みたいのですが

寝なきゃ仕事にいけません(笑)

昔ポカリスエットのCMで「食べても食べても太らない身体をください」というのが

ありましたが

真剣に寝なくても寝なくても身体がしんどくならない身体がほしいです(笑)



ということで感想です。

前作の「蛍火」での栗城さんはちょっと饒舌でしたが

大人の夫夫カップルの愛の言葉を忘れがちになった倦怠期のふたりが

また愛の言葉を思い出すまでを丁寧に書いてくれておりました。

今回は打って変って高校生のカップルの騒々しくて賑やかな恋の始まりを

きれい書いております。


チャラい高校生の袖崎陣は

子どもの頃オタクな人に襲われそうになっていらいオタクがきらい。

クラスの地味で無口でオタクなクラスメイトの外舘翔馬も大嫌い

陰湿ないじめと言うかいやがらせをしちゃうんですが

外舘はいっこうに気にしない。

よけいに苛立ちを感じていた袖崎でしたが追試テストやら補習、

あげくに校庭の草むしりをさせられるうちに外舘に魅かれていくのです。

というか、もとから気になっていたからこそ陰湿ないじめをしちゃうんでしょうね(笑)


二人の会話もすごくテンポよくて、

噛み合っているような噛み合っていないような流れでどんどん進んでいくのです

「.二次元」だとか「おにいちゃん萌え」とか

「夏冬の戦争」・「コピー本」だ「壁」だと言われても

理解できない一般のかたの気持ちがすごくよくわかりました(笑)



「恋をするには遠すぎて」

袖崎視点で書かれ

袖崎がオタクに???となりながらも外舘に魅かれて恋になるまでが書かれていています。


「恋を知るには近すぎて」

外舘視点で書かれております。

チャラ男である袖崎に可愛いといわれて、いままでとは違う萌えに悩みながら

恋を確認し合うふたりが書かれております。

いきなりエッチになだれこまなくてもいいんじゃないかなぁと思いながらも

青い性春も十分に美味しくいただかせていただきました。

エッチのときにどっちがどうなるか決めるふたりの会話がおもしろかった(笑)


「恋はあせらず」

袖崎をモデルにした漫画を書いた外舘

「袖崎受け・外舘攻め」のエロ漫画を嫌がらせに書いたつもりなのに

逆に喜ばれてそれを音読されるという羞恥プレイになってしまったという・・・

いつまでもやっていてください・・・(笑)



コメントレスです♪

lisaさん
アラブって、なんでああラチ・カンキン・ゴー○ンがセットになっているんでしょうか?
それともあたしが読んだ本だけなんでしょうか?
アラブ初心者にはわからない奥の深いものがあるのかもしれません。
坊主受け攻めもアラブものみたいにジャンルになってほしい(笑)

ゆうみさん
メール拝見させていただきました。
いつもいつも温かいお言葉とご温情感謝感激です。
ありがとうございました!





拍手[2回]

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サンクチュアリ (杏野 朝水)

サンクチュアリ (ガッシュ文庫) (文庫)
杏野 朝水 (著)
いさき 李果 (イラスト)




(あらすじ)

「愛してる。俺のものになってくれ」体は与えようとも、心は与えない…どんなに残酷でも。彼は将来を嘱望される後継ぎ、そして私の生きる支えだから。―恩ある社長から子息の世話役を与えられて十一年、川名進は彼の専務就任とともに東光コンツェルンの中核企業で秘書となった。ずっと成長を見守ってきた夏来が逞しく精悍な男になるのを見つめ続け、補佐だけに専念した。…冷静な秘書の顔で、欲望をひた隠しにして。だが過去の恋人を知った夏来に、進は熱烈に求められて…。堕ちてはいけない恋。


あらすじに魅かれて購入した一冊です。

御曹司×その秘書

恩義のある社長から息子の世話をするようにいわれ懸命にその成長の手助けとなるように

頑張っている秘書君ですが

その成長を見守ってきた夏来に対して恋心を抱いているのです。

誰にも知られてはいけないという想いに耐えきれず

その苦しみをしる夏来の叔父とと肉体関係を持つことによって心と体のバランスをとってきました。

が、そのことを夏来に知られ

微妙なバランスが全部崩れていくのです。


将来の社長になるはずの夏来に対する想いの深さと重さは格別です。

幼い時からの出会いで心を奪われ

成長の手助けをすることでますます心魅かれていき

日々想いは降る雪のように積もっていくのですから・・・


堕ちてはいけないと自分を律しながらも、堕ちずにはいられない自分との間で

苦しみ悩み、

それでも愛さずにはいられないという進の気持ちはほんとうに一途でせつないです。



拍手[1回]

不法占拠 (神奈木 智)

不法占拠 (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
神奈木 智 (著)
山田 ユギ (イラスト)




(あらすじ)

何ものにも執着できずにいる滝沢直人だったが、手負いの青年―十九歳の倉木夏唯を拾った夜に、その無味乾燥な日々は一変する。剣呑な目をして直人を力ずくで抱いたかと思えば、あどけない表情を覗かせる夏唯。部屋に住み着いて暴君のように振る舞う彼に、直人はどうしようもなく惹かれていく。しかし夏唯には宝物のように想う相手がいて…。


作者さんがあとがきで鬼畜攻めを描こうと思ったが、鬼畜になったと書かれている通り

けっこうな極悪非道さを見せる攻めでした。

でも、鬼畜かと言われたらそれではないような気がします。

幼い時から母親に顧みられないまま育ち

母親の情人を引き止めるためにその情人に弄ばれた過去をもつ夏唯

母の愛情と言うか、保護の手を失いたくはなかったために受け入れたことで

母の軽蔑の視線を受けるようになったこと

母の情人から言われた「好き」の一言のせいで

そういう思いすら受け取らなければ生きていけなかった幼い少年は

身体が大人になったけれど

愛情と言うものの見極め方・育て方を知らないまま生きていくことになります。

無知はあるいみ大きな罪だと感じてしまいます。

そして、なによりも子供が育つためには愛情というものが必要なのだと思います。

その夏唯魅入られ、身体で翻弄されている直人にしても

幼くして両親の離婚があり、母親について渡英するも

頼りにしていた母はあっというまに再婚し直人の不安感を理解できません。

ある意味母と言うより女としての自分を優先させてきたんだと思います。

母に愛されることなく

女としての母に翻弄された子供たちの傷は深く広く

普通の恋では満足できなかったのかもしれません。



これがこのふたりにとって、運命の恋だというのなら

せめて今後は穏やかな日常と言う幸福を祈りたいです。

拍手[2回]

恋人はバカ ~ 理系彼氏のしつけ方 ~ (楠田 雅紀)

恋人はバカ ~ 理系彼氏のしつけ方 ~ (二見書房 シャレード文庫 く 1-3) (文庫)
楠田 雅紀 (著)
陵 クミコ (イラスト)




(あらすじ)

……ぼくが中にいるのが、わかりますか ?

工業ミシンメーカーに勤める営業の飯山は、同じく設計部所属の杉と組むことに。
だが杉は、理系一筋の機械バカで…

――ぼくだけを見ててください。
工業ミシンメーカーに勤める営業の飯山和弘は、クレーム処理のため同じく設計部所属の杉義彦と組むことに。
だが杉は、愛想なし洒落っ気なしの理系一筋・機械バカだった。不安は的中し、杉は持ち前の「正論」で事態を
悪化させてしまう。堪忍袋の緒が切れた飯山は杉を叱りつけるが、それ以降、妙に懐かれる始末。
年下で、無口で不器用で同性で、なのにたまらなく可愛くて…。
いつしか欲情さえ覚える自身を恐れ、飯山は距離を置こうとする。けれど杉はそれを許さず、執拗に追いすがり…



……ぼくが中にいるのが、わかりますか ?

という帯のあおり文句につられて買っちゃいました・・

おまけにあらすじを見てみたらヘタレで社会生活に不適応気味の大きなワンコを

躾けて、飼いならしていくなんて・・・

餌付も嫌いじゃないし、躾けも嫌いじゃないんです~

というか逆に大好きなんで買わなきゃいけません(笑)


お話はあらすじまんまに愛想もしゃれっ気もないないづくしの理系一筋の機械バカ君を

ちゃんとした大人の会話のできる理系くんに育て上げたとたん

恋をしていることに気がついちゃうお話なんですが

理系君の風変わりで的が外れ加減がほんとうにありそうで

でも可愛くて強引でヘタレなわんこくんでした。

この作者さんのお話は初めて読んだと思うのですが

他にもいろいろ作品があるみたいなので探っていこうと思います。


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暁を待つまで タクミくんシリーズ (ごとう しのぶ)

暁を待つまで タクミくんシリーズ (角川ルビー文庫) (文庫)
ごとう しのぶ (著)
おおや 和美 (イラスト)




(あらすじ)

祠堂学院に入学したものの、トラウマを抱え、人に心を開くことができない葉山託生。そんな彼を遠くから見守っていたのは、学院内のスター、ギイこと崎義一だった。しかし、生徒会長の相楽が企画したゲームをきっかけに、託生と親交を深めようとする3年生・麻生が現れる。届かぬ想いを抱えたまま、託生との距離を縮める麻生の存在に心を乱されるギイだったが―?託生とギイの出会いを書いたファン必読の1年生バージョンに加え、書き下ろし「恋をすれども。」も同時収録。




旧版も当然のように持っていながら・・・

またまたのために購入した大馬鹿さんです(笑)

書き下ろしマジックって怖い~(笑)

購入予定の記事にも書きましたが、

あれだけの年数をかけて二年生がやっと終わったと思ったら

ゆっくり三年生・・・・

一年に一回でたった数日しか動かない日々でありますが

今回はそれを通り越して、またまた一年生の過去に舞い戻る。

いつも思うんですけど、あたしの命がある間に終わりを読んでみたいような

それとも、結末を自分で考えつつ終わらない幸福を楽しんでいるままがいいような

どうしましょうねぇ(笑)




本篇自体はとくに変わりがありません。


書き下ろしで、三洲が過去に恋をしていた伝説の先輩相良の物語です。

在学中はキラキラとした目にも眩しいような存在のギイに心とらわれて

気がつけばいつもそこにいて柔らかな穏やかな雰囲気をもって

さまざまな雑事をこなしてくれていた、人当たりの良い穏やかな存在

自分に注がれていた視線に気がついてはいたのだけれど・・

いつのまにかその視線は違うものになっていて

目上の「先輩」という礼儀正しい配慮はそのままに

自分を追いかけていたそのひとはいなくなっていた。


あの「伝説」と本書で崇め奉られていた相良という先輩が

実はとてつもなくしっかりしているのに超天然と言う人柄に魅せられて

優秀な人材が集まってきたというお話なんだそうです・・


というわけで、天然の相良は三洲に失恋したというお話です。


隠れ三洲ファンのあたしとしては、

三洲の初恋が成就できなかったことは残念なんですけど

三洲の魅力があのツンデレの女王というところが萌えポイントなので

やっぱりあのヘタレワンコの真行寺くんとこのままも

ツンツンツンデレしながらお医者様となってがんばってもらいたいです~(笑)




yさま

ともに楽しんでくださるとの力強いお言葉ありがとうございました!

PCについても、ブログについても知識は何もないまま初めてしまったのですが

いろいろな方々とこうして交流させていただいて

萌えを共有できるという楽しさを味あわせていただいてすごく楽しいです。

まだまだ小冊子の大あらしは続くと思います~

がんばりましょうね♪




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プロフィール

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Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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