スリープ (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫) (文庫)
砂原 糖子 (著)
高井戸 あけみ (イラスト)
(内容)
睡眠障害のナルコレプシーを患っている倉知。ところ構わず襲ってくる発作的な眠気のため、生活に支障を来すことの多い倉知をフォローしているのが、同級生で同じマンションの住人でもある上木原だ。理由は退屈だから。倉知とは反対に上木原は不眠症で長い夜を持て余していた。だがいい加減で本音を覗かせない上木原が自分に構う本当の理由、倉知はそれが知りたかった―。心に闇を抱く二人の、癒しと再生の物語。
砂原さんのHPを拝見していて、作者様ご本人がラブコメですと明言されていたので
好き作家さんでもある高井戸さんの挿絵と相まってすごく楽しみにしておりました。
もうねぇ後ろに書いてあるあらすじも読まないまま読み始めた当初は
いつこれがラブコメになるんでしょうか・・・・と思いながら読みすすめていきましたが
最後に気のよい友人住田が一流進学高校の青年から主人公を差し置いて告白される
そのときまでラブはありましたが
コメデイはなかったと思うのは・・・・・・
あたしの気のせいでしょうか(笑)
ということで、他の方々がたくさんプレビューされているので
いまさらかんたっぷりなんですけど、感想です。
不眠症の上木原×睡眠障害のナルコレプシーを患っている倉知
倉知はところかまわず襲ってくる発作的な眠気のために生活に支障をきたすことが多い
いったん寝付いてしまうと何時間かはそのままになってしまったり
情動的な興奮(泣き・笑い・怒りのような)により全身の筋肉が力がはいらなくなり
その場に倒れ伏してしまうようなときがあるそうです。
倉知が困っているときに表れるというか、いつも横にいる友人上木原
倉知とは反対に彼は不眠症で、眠れても30分という病気を患っております
不眠のために人より長い生活時間を暇をもてあまして倉知をかまっているのだと豪語しております。
もうねぇ
どこまでもどこまでも倉知にアプローチしてる上木原の恋心に
魔性の魅力をもつ倉知がまったくもって気がつかないかみ合わせに笑っちゃいます。
倉知は上木原という名前が呼びにくいと喬と名前で呼んでいるのですが
そう言われると上木原も友人の住田に
「上木原」の名前を十回言わせて呼び間違えがないことを証明させて
俺の苗字は呼びにくくない
喬と呼んでいるのは倉知がそう呼びたいせいだと主張するとこなんか
もう涙がでそうなくらいかわいいシーンでした(笑)
二人が思いを実らせて告白しちゃってはじめてのエッチになだれこむシーンも
ちょっとラブコメ・・・で長くて粘ばっちこくて
なかなか美味しいシーンでありますので満足感100%です(笑)
二人がそういう睡眠障害を負うことになった過去も重いものでしたが
二人で生きていくことでその傷を乗り越えていってもらいたいと思うのです。
他にも倉知のいとこにあたる、保護者である保険医もなにかありそうなひとですし
その友人とのこれからも気になるし
冒頭でも書きましたが魔性の魅力をもつ倉知がそばにいるのに
地味顔で印象の薄い住田に告白した男の子といい
なにかこれからのこれからを書いてくださったら楽しそうな方々ばかりなんですけど~
これはあたしたち読者の声しだいによったら続編期待できそうな気がします(笑)
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