猫のためいき。 (プラチナ文庫) (文庫)
朝丘 戻。 (著)
井上 ナヲ (イラスト)
(あらすじ)
どうしよう。この人がとってもとっても好きだ。
雑貨店でアルバイトする坂上雅は、なにかと絡んでくるので嫌っていた店長の灰原志郎から突然「好きです」と告げられた。嫌悪されることを覚悟しながらも、恋情と欲を抑えられないと泣く志郎が切なかった。過去の恋にたくさん傷ついてきた志郎は格好いいのに泣き虫で、雅は彼をその孤独から守りたいと思い始める。心をほどきながら、ふたりは少しずつ想いを寄せていくが……。
プラチナはすごくリニューアルしちゃったんですね。
エロだけに特化していたものよりは内容が濃くて読みたいものが
増えたような気がします。
いまさら感ありありのコメントですね(笑)
ということで、コバルトで本を書かれていたときから読んでいる朝丘さんの一冊です。
やたら悲しみを内包していて、
未来に閉塞感を感じさせていた今までのお話を想像していたら
良い意味で裏切られます。
出会いから、時と生活を重ねて行って
ほんとうに大切な存在になるまでの時間が
二人の会話で十分に楽しめた一冊でした。
しかも、根底には愛してごめんねと泣きだすくらいゲイである自分に疵がある志郎が
ほんとうに優しくてわがままで強引で横暴で
でも悲しいほど他者の傷に敏感なんです。
それは彼の過去、生きてきた歴史に関係することでもあり
恋の歴史も関係しているんですけどね。
過去があるからこそ、
今があって、そして未来に不安と歓びを感じているふたり
その恋を邪魔と言うわけではないんですが、
脅かすような事件も組み込まれておりました。
それがちょっとお話の展開に必要だったのかどうか悩むというか
後味の悪さがありました。
でもふたりの感情の機微が繊細な言葉で丹念に描かれておりますので
せつなささん好きのかたいかがでしょうか?
コメントレスです♪
ゆうみさん
7月・・こわいくらい買いたい本が多いのでできるだけ減らしていきたいですよね・・
お財布が壊れない程度に楽しむということでがんばりましょうね(笑)
いとうさんの本は過去にビーボーイノベルズで出ていた本です。
展開に無理とかこじつけはあるんですが
いとうさんらしい切ない本であたしは十分にたのしめましたよー
でも、書きおろしがないと買わないつもりです(笑)
コメントありがとうございました!
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