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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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眠る劣情 (夜光花)

眠る劣情 (キャラ文庫) (文庫)
夜光花 (著)
高階佑 (イラスト)

(内容)
 
妹が何者かに誘拐された!?内野晶への犯人からの要求は、「おまえの親友の明石章文の結婚を阻止しろ」ということ。なぜ、解放の条件が親友の結婚と結びつくのか?かつて高校時代に、章文に告白され振ってしまった晶。罪悪感を抱きつつも「好きだ」と嘘をつき、婚約破棄を迫るしかない。ところが、なんと章文は婚約を解消!「恋人なら抱かせろ」と貪るようなキスをしてきて―。






高階さんの美しい挿絵に誘われて購入に・・・
 
夜光さんのサスペンス2時間ドラマですのでぐいぐいと読ませていく展開があるのですが

ちょっと残念なのはなぜ主人公の内野晶(受け)がそこまで犠牲的な精神に至るのかという

位置づけがちょっと弱かった点です。


幼いころから自分が美しいため妹といつも比べられては妹に負い目を感じさせていたこと

友達と遊ぶために縋りついてくる妹を振り切ろうとしてけがをさせたこと

そのことによって素直に人を愛することができず

ましてや恋とか、肉体的なふれあいなどすべてに嫌悪感を感じていた・・・・

妹をけがさせたことで妹の我儘を聞いて甘やかしてしまうくらいは理解できますが

そのために人と触れ合ったり、恋することに嫌悪感を感じてしまい

人間らしく生きてはいない・・・・というのはちょっとエピソードとしては弱いという感じですので

妹のために犯人の言いなりになって親友の結婚を阻害しようとして

心のこもってない告白をしたり

ましてや触れ合うことに嫌悪感まで感じていたようですのに

弄られるような性行為で隠されていた自我が簡単にあらわれて乱れるというのが

納得ができないとまではいきませんが

エピソードとしては弱いのでお話が面白い割に肝心の主人公の気持ちになって

事件が展開していくことにドキドキしたりすることができにくいと感じました。


事件としてはけっこう面白い展開でまとめられていたし

最後の最後のくる主人公がほんとうは何を考えていたのかというエピソードがよかったので

そこだけが残念です。


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不浄の回廊  (夜光 花)




不浄の回廊 (キャラ文庫) (文庫)
夜光 花 (著)
小山田あみ (イラスト)

(内容)

中学の頃から想い続けた相手は、不吉な死の影を纏っていた―。霊能力を持つ歩が引っ越したアパートで出会った隣人は、中学の同級生・西条希一。昔も今も霊現象を頑なに認めない西条は、歩にも相変わらず冷たい。けれど、以前より暗く重くなる黒い影に、歩は西条の死相を見てしまう。距離が近づくにつれ、歩の傍では安心して眠る西条に、「西条君の命は俺が守る」と硬く胸に誓うが…。



タイトルと表紙をみて、

ああ・・・またシリアスに帰ってくれたんだなぁと

妙な感慨にふけりながら買い物をした記憶があります(笑)

ところがどっこい!!!

超 トンキワ作品でした・・・・

でも、とんでもないきわものでありながら、

主人公の歩の純情とか、一途さが楽しめる作品でありましたね(笑)



 頼りなくて、どこか抜けている歩は中学校卒業後父の仕事の手伝いをしていたが

どこか依頼者の信頼を得ることができなかった

そのために、父親にたくましくなれと

実家から一人暮らしの生活を余儀なく押しつけられた

 偶然?隣の住人は中学校の時に気にかかっていた存在であった

同級生の西条だった

中学の時から彼の影の気配に不穏なものを感じていた歩は

ますますその影が濃く強くなって

西条を覆い尽くそうとしていることをに気がつく。

生活の面で西条のサポートをしながら(餌付けともいう)

彼の深い悩みや苦しみを知るにつれ、

西条を救いたい気持ちでいっぱいになるのです。



こう書くと・・・普通の話みたいなんですが(笑)

読んでみたらなんか噛み合わない二人の会話とか、考え方がすごく面白いのです

エロも濃いし(笑)

日常から離れた恋心の結びつきのような・・・・

まったくもって、日常に溶け込んだ生活感ありありのお互いがお互いでなくてはいけない不揃い感覚というか・・・(笑)

トンキワですけど、一途な切ない恋心堪能なさりたいかたいかがでしょうか?





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それが愛なのさ (夜光 花)




それが愛なのさ (B-PRINCE文庫 や 1-1) (文庫)
夜光 花 (著)
門地かおり(イラスト)

(内容)

キュートラブ、書き下ろしつき!  高校時代の友人・藤崎と偶然再会した貢。大好きだったけど、その恋心を告げられなかった初恋の相手との出会いに、貢は素直に喜ぶことができなかった。なぜなら、女装をしていたから……! しかしバレたと焦る貢に、泥酔した藤崎は「すっごく好み、付き合って」と迫ってくる。気づかれていないことをいいことに、貢はチャンスに飛びついた。一度でいいから藤崎を味わってみたい。勢いのままフェ♡ チ♡ をしてしまう貢だが……!?


うーん

ここまで「月を抱いていた」から脱却していくんですね・・・

という感じです(笑)

ドタバタのラブコメディを目指していると作者さんのあとがきで書かれておりましたが

まさにドタバタのトンキワ物でした

楽しくかるーい作品に仕上がっております

初恋の同級生藤崎が自分が男からもらったラブレターを「気持ち悪い」と

蔑んだことで自分の恋心を封印し離れていった貢

セクフレの彼氏と別れたその日

酔っ払って自分に絡んできたのはその初恋の男である藤崎でした

このチャンスを逃したら後がないとばかりに

いきなり男藤崎を路地裏に引っ張り込んでフェ♡ チ♡ (自主規制)を・・・

気持はわかるんですが・・・

ラブコメに仕上げようとして何もかもが強引で意味がない設定が多かったような・・・

次作に期待で(笑)


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リアルライフゲーム (夜光 花)



リアルライフゲーム (リンクスロマンス)
夜光 花 (著)
海老原 由里(イラスト)

(内容)

麗な美貌の道田佳宏は、八年ぶりに幼なじみの平良と再会する。学生時代には友人の透矢、翔太を含めた四人でよく遊んでいた。久しぶりにみんなで集まってゲームをしようとの平良の提案で四人は集まるが、佳宏は用意されたものを見て愕然とする。そのゲームは、マスの指示をリアルに行う、人生ゲームだったのだ。しかも、ゲームを進めるにつれ、シールで隠されているマスにはとんでもない指令が書かれていることを知り…。

指令:隣の人とセックス—。





友人であり幼馴染であった平良との再会、すべてのお話はそこから始まる

と意味深な感じでよかったです

父の事業の失敗により没落し、

あまつにはそれを平良に同情されるかのようなセリフを言われたことで

ますます頑なになり過去とかを切り捨て生きていく佳宏

仕事に頑張ろうとはしているのですが思いはなかなか報われない

そんな佳宏に付け込むかのように平良が用意してあるものは

リアルな人生ゲーム

リアルライフゲームです

カンボジアに学校を建てたり。プール付きの大邸宅を建てたり

500万の絵画をかったり

お金もちしかできないゲームを淡々と楽しそうにしていくんですよー

まぁいうなればこれもBLファンタジー(笑)

ゲームが進行するにつれとんでもない指令がでてきます

右隣の人とセックスとか、フェラチオとかオナニーショーとか

まぁエロエロエロエロとしかいいようがありません

圧巻なのは友人であり、純情なかわいい翔太くんが

友人同士の性行為を推奨するどころか、

それに参加し自ら舞台効果を高めていく4Pシーンがよかったです



エロの根底にあるのが長年の片思いをかなえるために考え出しているのが

このゲームなんですよね

愛のないセックスよりは愛のある4Pがいいと思うことは

間違っていません・・・よねw?



エロと推理とリアルな人生ゲーム堪能なさりたいかたいかがでしょうか?





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堕ちる花(夜光 花)



堕ちる花 (SHY NOVELS 211) (新書)
夜光 花 (著)
水名瀬 雅良 (イラスト)

(内容)

兄弟というのはそれほどいけないものだろうか?? 大学生の磯貝誠は、異母兄で人気俳優の尚吾とふたり、故郷である四国を離れ、東京で暮らしている。過保護なくらいに誠を溺愛している尚吾と、弟でありながら兄を守りたいと思っている誠。ふたりはまるで恋人のように仲のいい兄弟だった。そんなある日、誠のもとに幼馴染みからハガキが届く。それがすべての始まりだった…… ずっと押し殺してきた想い。兄弟として越えてはならない一線。故郷に隠された忌わしい秘密とは…!?



るこちゃん本が発売延期というショックはありましたが

まぁ、また待つ楽しみが増えたということで自分をなだめることに

いたしました・・・・

よりよい作品のためかもしれないしー(笑)

うーんでも、既刊のフェアはすぐにいったほうがいいんでしょうねぇ

↑まだ迷っている(笑)





さてさて久々に 夜光さんらしいお話を読んだなと言う気がします

得意の妄執に近いような執着愛に

スリルとサスペンスで味付けされておりました

最初はこのスリルとサスペンスがちょっと邪魔だなと感じたのですが

この風味がなかったら

おにいちゃんが弟を想うだけの暑苦しい話になっちゃうので

これくらいの風味があったほうがいいのかもと思いました

風味がなくりゃこの方のデビュー作である「月を抱いていた」に

重複しちゃうかもしれなし(笑)










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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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