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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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背中を抱きたい (玄上 八絹 )

背中を抱きたい (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
玄上 八絹 (著)
鈴倉 温 (イラスト)




(あらすじ)

居酒屋で働く環はいつも笑顔で人あたりの良い人畜無害な「いい子」タイプ。けどそれは、同性しか好きになれない自覚と幼い頃のトラウマによる環なりの処世術だった。そんな環の最近の楽しみは、月に一度サロンでお気に入りの担当者・英に髪を切ってもらうこと。男前だけど無口で無愛想な英を、鏡越しにこっそり見つめるだけで幸せな環だったけど!?―。



玄上さんに商業誌発表もこれで6作目ですね。

コミケやJガーデンで毎回精力的に新刊を出されているせいか

そんなに少なかったのか・・という気持ちです。

HPにもよくおまけとしてSSが載っていますので気になる方はどうぞー♪→

本篇一冊につき、けっこう厚めの同人誌を何冊かだされるかたなのです。

今回の夏コミにもすでに新刊予定としてこの「背中を抱きたい」のお話

「月曜日の彼」がでるそうです。

他にも単品読み切りの作品「就職の話をしよう。」 が出る予定だそうです。

同人誌による作品発表によって、

ますます作品の世界観が深まっていくことが多い作家さんなので

単品読みききというのはちょっと意外な感じですが

楽しみです!


今回のこのお話も爆破はありませんでしたが、

ちょっとしたけがとか、悲しい過去とか、

生きていくのに必死な人たちが描かれております。


美容師の彼(英)は婚外子として生まれ、その事実を確認にいったときに

カーブミラーの向こうの世界(父親とその家族たち)に入ることはできず

鏡の向こうの世界に出ていくことを極端に恐れています。

口下手で人に気持ちをつたえることが極端に苦手な美容師さんです。


板前をしている彼(環)は幼い時に両親が離婚し、

痛手を負った母に負担を書けないように頑張ってきた日々だったのですが

その努力も傷みも分かってはもらえないまま

母に焼き殺されようとした過去を持っています。

そのうえ自己の性癖に対するコンプレックスもあってか

なるべく人に迷惑かけないように、人畜無害であるようにと必死で生きております

片思いは好きで、英に恋はしているのですが

そのことを告白しようなんて少しも思わないどころか、

英に拒否されたと思い込んで、離れようとすらするくらい自虐的なんです。

そんなふたりにどうやって恋が進んでいくのかと思えば・・・

いろいろな出来事や事故や出会いで進んでいくんですが

ちょっと?口下手さんな英と臆病な環なので

なかなか思うようには進んではいかないんですが、

その焦れるような時間の経過が二人の恋の進み具合なんですよね。


電話をかけているときに待ちわびた英がガラスに思いを書いていくシーンが

一番好きです。


爆破のある作品も好きですし、神さまのお話も大好きなんです。

でも、こういった過去に傷つき

それでもがんばって生き抜こうとしている彼らのお話もよかったです。



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千流のねがい (玄上 八絹)

千流のねがい (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
 玄上 八絹 (著)
竹美家 らら(イラスト)
 
(内容)
 
満月の夜、神社の格子越しに美しい金色の「神様」を見て以来、神社に通う小学生の颯太。颯太が見たのは、「神」のレプリカ「きつね」だった。ある日、先代の跡を継ぐため社にやってきた「きつね」の凛は「神様」を呼ぶ颯太の声に我慢できず答えてしまう。やがて颯太と凛は心を通わせるようになる。存在すら知られてはいけない「きつね」と人間の恋の行方は…。

最初はファンタジーが苦手でしたし

また独特の文体と

一番最初に読ませていただいた「篝火の塔、沈黙の唇」が苦手な輪姦もありましたので

しばらく敬遠させていただいた作家さんでした。

キャラのフェアがなければ手に取ることもなかったのですが

あのフェアのおかげで一気にこの作家さんにのめりこんでおります。

HPのチェックも欠かしませんし、なによりイベントに一番に駆け込ませていただいております。

今回「千流のねがい」の同人誌も購入してきましたので

その同人誌の感想を書こうとして気がつきました・・・・

本作の感想を書けていないことに(笑)

よくあることなんですけどね(笑)




小さい子狐とサッカーに夢中の元気な子供の小さな恋の物語ですが

この子狐くんは…実は神さまだったのです。

本体の狐は恋しい人にの手にかかって殺されたので、

その関係者があわてて細胞からレプリカを作り出すのですけど

そのレプリカが死ぬとまた次のレプリカが作り出されていくのです。

けれど神さまの怒りを恐れてそれがレプリカだとばれないように

そして、今の世にはあまりにも異端でありすぎる狐のために

すべてはひそやかな秘密の名のもとに行われます。

そんなすべての古めかしい云われとか、秘密に隠されたものすべてを突き破って

突き進んでふたりのかわいらしい恋はかなうのです。


あたしのしょうもない感想より素敵なニコニコ動画を見つけたので貼り付けておきますね

興味のある方はどうそ~♪







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銀とシュガースノー (玄上 八絹)

銀とシュガースノー (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
玄上 八絹 (著)
高城たくみ(イラスト)

(内容)
両親の離婚によって、血のつながらない叔父の家に居候することになった秋彦は、大学進学かパティシエになるため専門学校に進むかで頭を悩ませている高校生。だが居候先にいたのは、予想以上に若い叔父・守柯(かみか)だった。ピアノの調律師である守柯は、5つしか歳の違わない秋彦を子ども扱いして冷たくあしらう。そんな守柯に孤独の影を見た秋彦は…。



「しもべと犬」でけっこう面白い作家さんと気がついたので

同人誌は夏の祭典で買いあさってきたし

今回は他に以前発行された「千流の願い」もついでに買ってきました。

この作品はこの方の他の作品と違って閉じこもりでもありませんし、流血も爆破も

ましてやSMまがいの姫ごととも縁がありません。

ごく普通に?義理の叔父さんに恋をした高校生のお話です(笑)

相変わらず独特の文体が苦手な方にはすごく苦手だと感じるでしょうし

読みにくいと感じるかもしれませんが、読み進めるうちに慣れてくるせいか

その独特の世界に引きずられていく作品でもあると思います。

(あたしの読解力がないせいということかも・・・)


ということで

高校生の秋彦は両親の離婚と母の仕事の都合で

血のつながらない叔父の家に居候することになりました。

家事とかお菓子作りの好きな高校生という設定で進学に悩んでいる彼のもっかの関心は

予想以上に若い叔父守柯(かみか)

ピアノの調律師をしている彼は神経質で秘密主義で片付けべたで頑固で気難しい

おまけにゲイであることで密かに恋をしていた友人からこっぴどく拒否されたせいか

ますます頑なに人を拒否して生きているんです。

その友人のコンサートで調律を頼まれるんですが、

友人に会いたくないので頑なに拒否しているんですけど

そういったエピソードを重ねていく上でなんかいらないエピソードというか

多くの人間との係わりが書かれ過ぎていているという感じがして

なかなかお話に入り込みにくいという感じがしました。

肝心の甥っ子秋彦となぜ魅かれあったのかという印象が薄くて

最後に両想いになるんですけど、それがとうとつすぎるという感触がぬぐえなかったです。

いい意味でも悪い意味でも

ちょっと同人誌的な感覚のする一冊です。



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茨姫は犬の夢を見るか (玄上 八絹 )

 

茨姫は犬の夢を見るか (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
玄上 八絹 (著)
竹美家らら(イラスト)

(内容)

警視庁の非公式部署に所属する刑事・奥村智重には「犬」と呼ばれるパートナーがいる。「主人」である智重を守るため、危険に飛び込む「犬」・石凪信乃。ようやく想いが通じ合った二人だが、ある日、智重の先輩で元特殊部隊のエース・玖上禪が着任、禪の「犬」である五係所属の謎の多い分析官・篠宮犬姫とともに智重・信乃は任務に就くことに…。
昨日感想を書いた「しもべと犬」の続きなのかなと思いながら
 
これもルチルのフェアーでSSペーパーもらいたさに購入・・・

でも、これも買って損はなかったと十分思わせてくれました。



前半は「しもべと犬」のカップルのその後

あれだけ智重の心の固いガードに阻まれて、愛されたい犬の欲望が満たされなかった信乃ですが

智重とふたりで時間とか、感覚を共有することで新たなつながりを得

落ち着いたカップルになっておりました。


今回は新たなる事件が発生し、

元特殊部隊のエース・玖上禪が着任

禪の「犬」である五係所属の謎の多い分析官・篠宮犬姫が活躍しております

禪もなかなかくせものてきな存在でしたが

その禪に恋い焦がれて感情とか体のすべてで欲している犬姫がツンデレ受けくんで好みでした


このカップルに協力しながら、事件解決にむかっていくのですが

その事件のあらましがちょっとわかりづらい面がありましたものの

特色のあるカップルの魅力は大きかったです。




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しもべと犬 (玄上 八絹 )

 


しもべと犬 (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
玄上 八絹 (著)
竹美家らら(イラスト)


(内容)

警視庁の非公式な部署に属する刑事・奥村智重は、人間の細胞から作られた人型の「犬」と呼ばれる生命体・石凪信乃を与えられ、組むことに。自らが傷つけられることなどものともせず、危険の中に飛び込む信乃。「主人」である智重を恋い慕う信乃に、智重は冷たい。時には身体を繋ぎながらも、信乃は智重との距離に心を痛めているのだが…。
ルチルオリジナルSSカードプレゼントフェアで、
 
お目当てのSSをいただこうと思ったら ルチルの本を買わなきゃいけなくて

でも、ここで問題が(笑)!!

お目当ての本とか、作家さんの本というのはたいがい購入済みなんですよね~

↑辛抱がきかない性格なんで・・・・

うーんと悩んだ末、以前から気にはなっていたんですけど
 
購入する気持ちまではなかったこの本と

スピンオフの「「荊姫は犬の夢を見るか」を購入しました。

もう出版社の手のひらで遊ばれまくっていることははっきりと自覚はしているんですが・・・
 
なにもかも読んでみたいというコレクター気質とでもいいましょうか

この貪欲さがなくならない限りどうしようもないと思います。
 

警視庁の非公式的な部署に属する刑事・奥村智重(攻め)×人間の細胞から作られた人型の「犬」石凪信乃

ぶっちゃけ思いがけなくおもしろかったです。

なんで今までよまなかったのあたしの馬鹿!
 
という気持ちもできた本でした(笑)

人間の形をしているとはいえ、

根本的なものは犬ですから

すごくご主人さまを愛しているこの信乃がほんとうに可愛くて愛おしいです。
 
どこまでも御主人である智重に懐いて、信頼し愛してはいるのですが
 
智重は信乃を抱きもし、生活は共にするのですが

信乃に対していつも厚い壁を隔ててけっして心の中にはいれてくれません。

ともに生きているのに、遠い智重を想う信乃の気持ちがせつなくてとてもよかったです



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Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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