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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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不響和音 二重螺旋9   (吉原 理恵子)

【Amazon co.jp限定】不響和音 二重螺旋9 書き下ろしショートストーリー付き (キャラ文庫)
吉原 理恵子 (著), 円陣 闇丸 (イラスト)

【Amazon co.jp限定】不響和音 二重螺旋9 書き下ろしショートストーリー付き (キャラ文庫)




(内容)
慶輔の刃傷沙汰から、スキャンダルに巻き込まれてしまった慶輔の弟・智之の家。 智之はうつ病になってしまい、初めて世間の好奇の目に晒された二人の兄弟・零と瑛も、 動揺と理不尽な想いに混乱する。 そんな時、尚人の高校では、盛大な文化祭が開催され、零は尚人に会いに行くことに。 けれど、そこには、引きこもりを脱却し始めた尚人の弟・裕太や、憤りをぶつけに来た 瑛も訪れていて…!?

amazon限定書き下ろしショートストーリー付き。




いつもなら本はコミコミさんで通販するのですが

今回はアマゾンで注文すると書きおろしショートストーリーがつくという噂が

ちらほら出ていたので様子見でいたら発売少し前に徳間書店さんから

発表になりましたね。

もうちょっと早めにしていただきたいとぶちぶち言いながら

しっかりとアマゾンで買ってしまいました(笑)

煩悩ってやつはどうしようもありません・・・


とりあえず尚人と雅紀の間は安定しております。

閉じこもりでひきこもりだった弟も買い物にでるようになったり

尚の文化祭に行ってみようかと思える様になり自分の生活を変えていく決心をしております。

家族そろって苦境を乗り越えたという思いで感慨深いです。

あの事件やらこの事件やらいろいろありましたが

もう家族であるということに変わりがないと思えるほどの絆を手に入れたし

苦しんだからこそ手に入れたものの大切さがよくわかるのではないのでしょうか?


慶輔の刃傷沙汰から、スキャンダルに巻き込まれてしまった慶輔の弟・智之

初めて世間の好奇の目に晒された二人の兄弟零と瑛

すっぱり記憶を失ってなお自分に都合よく考えようとする慶輔

息子は何をしても息子と母としての修羅を受け入れた慶輔の母

家族であることを簡単に振り捨てて、

それでいて家族であることに未練を感じている妹

そういった方たちもろもろの思いは収束してはいないのだけど

解決なんていたらないことにちょっとジレンマを感じてしまったのだけど

正直自分の人生や生活にしたって簡単な解決や収束なんてほとんどないことを考えると

こういったお話のまとめ方もありかなぁと思うのです。


ちょっとふたりのラブっぷりを期待していたのですがそれは全体的に薄め~です。

でも文化祭で大正時代の書生風に袴をきた尚人の挿絵が素敵だったので

また来年までを気長に待ちたいと思います。


コメントレスです♪

あきりんりんさんこんばんは♪
>あの続きそうなんですか・・結構心配ですね。
心配といえば心配なんですが、あのふたりの中の愛情には変わりがない!
揺るがないと信じて・・・いるのです。
でも正直どうなるか不安です(笑)

>最近ますます買わないで再読ばかりですよ。買うのは続きとか作家買いばかり。しかもせつないものからどんどん遠ざかってます。年かな

あたしも感想を挙げない時は新刊を読みつつも古い作品ばかり読みなおしているときがあります。
あの時気が付かなかったことにあとから読んで気がついたり
けっこう深い内容だなと気がついたりしてます。
そういうところを感想にあげていけよと自分でも思いますけど(笑)

せつない系を楽しめる気持ちではないということでいいのではないのでしょうか?
あたしも心のなかのどこかにたまっている涙を流したいときに読みますが
心がささくれだっているときはほのぼの系読みふけります(*^_^*)
新人作家さん明後日読み込んだりもしてましたが
やっぱり慣れた作家さんのほうが読みやすいなと思ったり
いろいろ思考錯誤をしておりますがその時の自分の気持に沿ったものを
沿った分だけ読んだり楽しんだりできるのがいいとおもうのです。

コメントありがとうございましたm(__)m

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灼視線 (二重螺旋外伝) (吉原理恵子)

灼視線 (二重螺旋外伝) [単行本]
吉原理恵子 (著),円陣闇丸 (イラスト)



51vuLXPm1IL__SL500_AA300_.jpg 灼視線 (二重螺旋外伝)



















(内容)

祖父の葬儀で8年ぶりに再会した
従兄弟・零(れい)と瑛(あきら)。
彼らと過ごした幼い夏の日々、そして尚人(なおと)への
淡い独占欲が芽生えた瞬間が鮮やかに蘇る──「追憶」

高校受験を控えた尚人と、劣情を押し隠して
仕事に打ち込む雅紀(まさき)。
持て余す執着を抱え、雅紀は尚人の寝顔を
食い入るように見つめる──「視姦」

雅紀をモデルの道に誘った、加々美(かがみ)との
出会いを描く「邂逅」ほか、書き下ろし全4編を収録した、
待望のシリーズ初の外伝が登場!! 
感想は後ほどと書き捨てて置いて早幾年(笑)

パソコンの調子が悪いのか?忍者の調子が悪いのか? はたまたアマゾンさんがお怒りなのか?

何故かアマゾンさんの画像が貼れません・・・

それに「二重螺旋」シリーズ六冊を何度か読み直し期間中だったせいもあります・・

読み直してはああ・この時まぁちゃんはこう考えていたのねとか

ここで尚人にますます魅入られていたのねとか妄想の海の中で漂っておりました。

あらすじとしてはけっこう簡単なんですよね、このシリーズ。

まぁちゃんが尚人命とがうがうと叫んでいるお話なんですよね?→何故か疑問形

まぁちゃんが所有権は自分だとわめき続けているこのお話

その魅力にとりつかれていますね。

このお話が最初でたのが2001年

高校生になった尚人の幼いときの邂逅から始まっておりますが

いま尚人は高校二年生・・・

たった二年のお話に11年振り回されて魅惑され続けております(笑)

いつも思うのですが、あたしが死ぬまでに終わりを堪能したいですーと呟かせてください。



ということで、本編の感想を

「追憶」

まぁちゃん視点で描かれている~~ということで興奮気味でしたが

よくよく考えてみれば本編でもやたらまぁちゃん視点で尚命と出てましたよね(笑)

幼いときというか生まれた瞬間から尚人に魅せられているということがわかりました。

まさに運命の相手であり出会いであったんですね。

あれほどの執着を見せるのも当たり前と納得したしだいであります。

そして幼いときから男たらしというか人たらし出会った様子の尚人

おじじやおばばにはその存在感が透明すぎるというか、

強烈な個性の兄弟と姉に押されて存在感がなかった様子ですが

お盆をともに過ごしただけで従兄弟の零くんまでたらしていたようです(笑)

これからも尚人に群がってくるだろう男たちと戦うだろうまぁちゃん

がんばれと応援エールを行いたいと思います(笑)


「邂逅」

雅紀をモデルの道に誘った、加々美(かがみ)との出会いの場面が書かれております。

飄々としながらっちゃんと自分の魅力を知り尽くしている加々美が

恋ではないのだけれど、ある意味運命の出会いを雅紀といたしているようです。

ネットで噂になっている美貌のピアニストという噂を聞き確かめに行く加々美は

長い黒髪をひとつにまとめたギャルソンスタイルのウエイターの硬質な美貌に

衝撃すら感じるのです。

偶然の出会いで再会したクールビューテイが高校生ということをしってもなお

モデルへと口説く加々美でした。

あの最低に近い生活の中でも雅紀が自分を保っていられたのは

家庭では尚人という存在であっただろうけど

高校生であった彼の友人たちや周囲であったんだなということが再認識できて

よかったなと感じました。

本編にもでてきていた桐原の危ない魅力も再認識できましたしね(笑)



「視姦」

劣情を押し隠して仕事に打ち込む雅紀の苦しかった胸の内が

切々と書かれております(笑)

尚人の魅力にとりつかれた男の業があったからこそああいう凶行に及んじゃったんだよね・・

と、ちょっと雅紀に同情しちゃいました。

ある意味ふたりの恋愛前夜のお話であったような気がします。



「睦言」

仕事からいそいで帰ってきたものの自室に尚人がいません。

それだけで「俺が帰ってきたのになぜいないんだ」と虚しさを感じる恋する男雅紀(笑)

気を利かせてお茶漬けでもと言う尚人にむかって

お茶漬けより尚人が食べたいと恥じらいもなく言える大人のようです・・・

悪い大人にたらしこまれて悪い大人にいけないこと教わって

ますます魅力的になっているようです・・

ごちそうさまとしか言えません(笑)


837c5087.jpeg

 このふたりにとっては

 運命の赤い糸も

 傷跡を守る包帯と共に

 あるようです。














コメントレスです♪

まるさん
レス遅れて申し訳ないです。
ペーパーの密と良時ほんとうにバカップルというか・・割れ鍋に綴じ蓋でしたね(笑)
「is in you」の佐伯はちょっとねじれた大人でしたが良時といれば素直な?密である
部分も露出しているのでしょうね(笑)
>下品で下衆なプロポーズも密らしくて
たしかにたしかに、ほんとうに彼らしいプロポーズでしたよね!
でもあれって考えようによってはそれぐらいになっても離しちゃやんねいぞという
意思表示かも(笑)
ずっと一生彼ららしくバカップルで生きてほしいですよね。

コメントありがとうございました!














 

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灼視線 (二重螺旋外伝) (吉原理恵子)

灼視線 (二重螺旋外伝) [単行本] 吉原理恵子 (著),
円陣闇丸 (イラスト)

灼視線 (二重螺旋外伝)





 

祖父の葬儀で8年ぶりに再会した従兄弟・零(れい)と瑛(あきら)。
彼らと過ごした幼い夏の日々、
そして尚人(なおと)への淡い独占欲が芽生えた瞬間が鮮やかに蘇る──「追憶」

高校受験を控えた尚人と、劣情を押し隠して仕事に打ち込む雅紀(まさき)。
持て余す執着を抱え、雅紀は尚人の寝顔を食い入るように見つめる──「視姦」

雅紀をモデルの道に誘った、加々美(かがみ)との出会いを描く「邂逅」ほか、

書き下ろし全4編を収録した、待望のシリーズ初の外伝が登場!! 

 
この本が発売されると聞いて早幾年(大げさな)

でも大好きなシリーズでしたので発売されたことだけで嬉しいです。

本編の続きというわけではなく

時系列的には過去の事件をなぞっているのですが、

いつものは黙して語らずのまぁちゃんこと雅紀(まさき)視点で物語が語られております。

はっきりいって雅紀視点でなくてもまぁちゃんの尚人(なおと)への熱い想いは十分に

語られていたとは思いますが

二重螺旋スキーならこの熱さを再認識するためにも

是非是非読んでいただきたいと思うのです。

まぁちょっと難癖を付けるなら・・・

四六版のソフトカバーではなくシリーズ同様に文庫の形をとっていただきたかったなぁ

と呟かせてください(笑)

感想は後ほどで


コメントレスです♪

ゆうみさん
おひさしぶりですー
楽しく読んでいただいて共感までしていただけて本当にいつもありがたいです。
>私もフェアーに雑誌購入に振り回されています(笑)
本当に・・毎年毎年性懲りもなく参加しちゃうのでしょうがないんですけど
このフェアーに楽しく苦しく踊らされておりますよね……(;´Д⊂
でも、これがなくなったらちょっと物足りないかもとM属性で呟かせて(笑)
ドナドナは順調にいきましたか?
ドナドナする本を分類しようとすると再読しちゃうという恐ろしい罠がはってあるますよね。
もうこうなったら家中でBL図書館がほしいですよね~
小説ディアプラス・・・雑誌購入はやめようと毎回思うのですが
読み応えがありすぎて買うのをやめられません・・・
松前さんと一穂さん・・月村さんとなれば買わずにはおれませんよね(涙)
また楽しくご指導お願い致しますね♪

コメントありがとうございました!

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業火顕乱 二重螺旋6 (吉原理恵子)


業火顕乱 二重螺旋6 (キャラ文庫) [文庫]
吉原理恵子 (著), 円陣闇丸 (イラスト)




(あらすじ)

実の父・慶輔(けいすけ)が、祖父に刺されて重体!! しかも刺した祖父は、ショックで死亡!? 暴露本騒動の果ての傷害事件に、衝撃を受ける尚人(なおと)。けれど、マスコミの誹謗中傷の矢面に立つ兄・雅紀(まさき)に、尚人は守られるばかりで何もできない。そんな焦燥に苛まれていた、告別式の夜──。「不謹慎でもナオが抱きたい」と激しく貪られた尚人は、雅紀に必要とされている恍惚と、自分の居場所を噛みしめて…!? 
ここまで燃え広がっていくのですか・・・ という気持ちです。
 
不倫の果てに妻も子供も捨てて愛人とその妹と家庭を作りあげていくことに

罪悪感のかけらもない人が

その実の父親に刺されて重体となり

刺した父親は脳出血を起こし他界してしまうのです。



暴露本騒動の果ての傷害事件そして祖父の死・お葬式と続きますが

今までの苦しい時期をともに助け合い支えあってきた兄弟の絆はもはや揺らぎもなく

まぁちゃんと尚の恋も安定しております。

引きこもることで自分を守っていた裕太も

殻をやぶって外へでて羽ばたく準備をしているようです。


一連の事件や事故によって対応がどうなされていくかによって

自分たちにとって必要なもの・不必要なものを選んでいくこと

それはある意味自分の幸福にかかわることを選んでいっていいのだと

示唆してくれているようです。


コメントレスです♪

lisaさん
レス遅くなり申し訳ないです・・・
「あめ」楽しんで読めたんですね~
せつなく泣けてよかったお話だったですよね。
キャラのフェアーについて頼もしいお言葉ありがとうございます!
何が欲しいのかよーく計画立ててまたご相談させてもらっていいですか?


あきりんりんさん
思いつくことを思いつくまま無責任に語ったのですが
現実にあたしならどうするかと考えたら
あきりんりんさんと同じためらいの大嵐のような気がします。
時期が熟成するまでということでも十分いいとおもいます。
じぶんにとってためらいがあるというなら
ためらうことも悪いことではないとおもうので
>来月は慈英・臣が楽しみです
ほんとうですよね!
あのシリーズはあのまま幸福な二人でいて欲しいのですが
それからどうなったのか非常に気になってます。
崎谷さんによると今までの布石を拾っていくとのことなので
ドキドキしながら待ってます!
水壬さんの本・・オヤジを堪能したいとおもってます(笑)

コメントありがとうございました!



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深想心理 二重螺旋 5 (吉原 理恵子 )

深想心理 二重螺旋 5 (キャラ文庫) (文庫)
吉原 理恵子 (著)
円陣 闇丸 (イラスト)





(あらすじ)

借金返済のため、慶輔が篠宮家の暴露本を出版するらしい!? 実の父親の非道な行為に呆然とする尚人。けれど兄・雅紀は、「俺が守るから、何も心配しなくていい」と断言する。その揺るがない言葉の強さに絶対の信頼を寄せつつも、人目に晒される兄の負担を思うと、尚人は不安を隠せない。そんな大反響の中、ついに本が緊急発売!! 周囲は一気に騒然とし、マスコミが学校や家にも押し寄せて…!?


吉原さんの作品は小説「JUNE」で「幼馴じみ」を読んだのが83年でした。

あれから長い月日が流れに流れて27年

相変わらず腐界で楽しく過ごしているあたしにとって

長い月日を過ごしてきた作者さんだと思います。



相変わらず独特の文体と繰り返される同じ文章ですが

それもこの作者さんの色合いなんだとおもいます。

お話は相変わらずドロドロとした世情にまみれております。

前作で妻と子供を捨てたあげく生活費も渡さなかった極悪非道の父親が

開き直って、悪役として活躍?しております。

妻と子供は自分にとって大切なものではなかった。

あとから知り合った女性と真実の恋をしたから捨ててもよいんだ。

血の分けた子どもより不倫相手の妹のほうがかわいいと言い切るあたり

ある意味どこまでも自分に正直な方だと思います。


今回雅紀と尚人がきちんと想いを交わし合って、

ともに時間を過ごすことを決意したうえで家族として守り合っているので

傍から何言われようがもうどうでもいいことのような気がしてきました。

家族として過ごすことを選ばず、

ひとり逃げ出したかたちの紗也加はあいかわらず成長のないままですが

末っ子の甘えん坊の裕太の成長ぶりが楽しかったです。

そして、今回は父親がその父親の秘密を暴露すると脅かし

実の父親に刺されたとこでお話は終わっております。

次回もできたら一年後には読みたいんです~と呟かせてください。




コメントレスです♪

ゆうみさん
お話をうかがっているとなんか似たような感じで腐界に入られたようで(笑)
「風と木の詩」はあのころのあたしのバイブルでした!
最後のジルベールへの歪んだ執着に凝り固まっていたオーギュの
心の痛みが妙につらかったです。
今月は雑誌のために働く月ということでがんばりましょうね!

コメントありがとうございました!

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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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