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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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雲とメレンゲの恋 (松前 侑里)


雲とメレンゲの恋 (ディアプラス文庫) [文庫]
松前 侑里 (著), 小椋 ムク (イラスト)

雲とメレンゲの恋 (ディアプラス文庫)



(あらすじ)

家政夫になる夢を姉に反対されて家を追い出された彩樹(あき)は、 編集者の義兄の紹介で、人気漫画家ユニットの住み込みメシスタントをすることになる。 個性的ながら優しい三人の先生の中で、ストーリー担当の海斗(かいと)だけが口が悪くておっかない。 人見知りの彩樹は苦手意識を持つけれど、わかりにくい海斗の優しさに次第に惹かれていき……。

オレ様×人見知り、ココロとお腹を満たす恋
 
松前さんらしい可愛いお話で楽しかったです。

小倉さんの可愛い挿絵がお話の雰囲気にピッタリだと思います。


家政夫になる夢を姉に反対されて家を追い出された彩樹(あき)は、

編集者の義兄の紹介で、人気漫画家ユニットの住み込みメシスタントをすることになるます。

ちょっと個性的で、それでいて優しい三人組との生活は

ゲイであるということをひた隠ししながら生きてきて疵を抱えて生きてきた彩樹の心を癒して

自分にできることで人気漫画家ユニット三人組の才能を伸ばせれるというか

手助けできるということで少しずつ自身も与えていきます。

必要とされることが生きていく上でほんとうに大事なことなんだなと再認識です。

まずはその三人の性格の違いというか個性に戸惑いながらも少しずつ慣れて

真面目で素直で可愛くって、しかも料理上手な彩樹に

俺様で傲慢で強引ででも分かるずらい優しさを持っている海斗が惹かれていく過程が

とても丁寧に書かれていてよかったです。

電車の中でも安心して読める一冊ということでいかがでしょうか(笑)?


コメントレスです♪

あきりんりんさん
人生の一大イベントがつつがなく終えれてよかったですね。
でも寂しくなりましたよね。
親離れ・子離れってほんとうに簡単そうでいて難しいですよね。
自分の時を考えてみたら親もほんとうにあっさりとしていたような気がするのですけど・・
時代のせいなんでしょうか?
「二重螺旋」はCDをお貸しいただいたので脳内編成して楽しんで読もうと
いまから楽しみです♪



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センチメンタルなビスケット (松前 侑里)

センチメンタルなビスケット (新書館ディアプラス文庫 221) (文庫)
松前 侑里 (著)
RURU(イラスト)

(内容)

春、四月。美大の講師でもあった恋人の広之に誘われ、憧れのデザイン事務所に就職した希望。だが顔合わせの日、広之に奥さんがいたことが分かる。速攻で広之とは別れたものの、事務所には残ることになってしまう。ところが入社後の一番の問題は希望が以前から尊敬していたもう一人のアートディレクター、剛だった。希望の教育係になった彼は「顔入社」だの「コネ入社」だのなにかと希望にイジワルで!? 書き下ろし。





松前さんの作品だと受けの主人公は恋とか、愛とか、家庭とかに実に飢餓感を感じているんですけど

自分はそういうものに不幸を与えるだろう不倫に対して実に寛容なんですけど

この作品ではめずらしく恋しいと思っていたひとが結婚している事実に気がつくと

あっさり、さっぱりお別れを告げちゃうんです。

こうもあっさりと別れを告げることができるなら

なんか逆にそこまでの想いでしかなかったんじゃないかな・・・・

なんて考えてしまいました。

不倫だと知っていて恋に落ちたわけじゃない

だからといって不倫であると気がついただけであっさりと別れをきめちゃえるくらいの恋でしか

なかったんじゃないでしょうかねぇ・・・・


このブログを書く前に読んだ松前さんの作品「水色ステディ」「ピュア2/1」は不倫はしていましたが

その不倫はその子たちが生きていくために必要な二股というか

想いをつらぬくためにそうするしかなかったみたいな切実感があったような気がします。

優しい想いで人をみていくために必要不可欠であるみたいな・・・

同じ世界観で書き続けていくと読者は飽きるし

違う世界を描き始めたら萌えないと失望を感じてしまう。

我儘な読者ですいませんといいたいです・・・・・・・



お話の中で印象的というか、やたらうらやましかったのはその職場環境です

残業はともかく徹夜はしないとか

お昼は優雅に豪華な仕出し料理であるとか

おやつも職員の好みで豪華なケーキ・・・・・

お昼の時間すら一定でない我が職場を鑑みて

ちょっとうらやましいというか、

もはやありえんだろうなどという突っ込みをしたくなったのはあたしだけですか・・・






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コーンスープが落ちてきて (松前 侑里)

コーンスープが落ちてきて (新書館ディアプラス文庫)
松前 侑里 (著)
室井 理人(イラスト)
 


 

(内容) スーパーで食材を物色していた瑞希の頭の上に、突然スープ缶が落ちてきた。犯人は同じ高校の上級生・和真。咄嗟に心配してくれた和真は優しかったのに、話してみたら口が悪くて皮肉屋で、料理に関しても恋愛に関してもことごとく意見が合わない。保護者である叔父のことを一生好きでいられる自信のある瑞希だが“恋愛の賞味期限は短い”が持論の和真と出逢って、どう変わっていく?書き下ろしデリシャス・ラブ。



久々の松前さんの高校生同士のお話でした。

可愛らしいほのぼのなんだけど、家族というものにあまり恵まれていないがための孤独というか

トラウマをみんな抱えてそれでも健気に一生懸命生きているひとたちに常に優しい視点でみている作家さんだと思います。

恵まれた家庭環境でありながらも家を捨てて家族ある人との恋に生きた母

その弟である圭吾も大学時代に司法試験に豪華していたにも関わらず探偵として生きている

今はもう亡き母から語られていたことからも、圭吾の口から語られる祖父母像はなんとなく冷ややかであった。

母亡きあと自分をひきとって育ててくれた叔父の圭吾に魅かれている瑞希

叔父に恋しているけれど、圭吾は女好きで、あふれるほどの愛を持ちながらもけっして家庭を持とうとはしない。

報われない恋と欲望を解消するために料理教室で出会った青年と不倫関係をもっていたけれど

ある日新しくできたスーパーで瑞希の頭の上にコーンスープを落としてきた同じ高校の上級生・和真

優しいけれど意地っ張りでことごとく瑞希の意見に反発してくる彼との言葉の掛け合いに腹立ちをは感じながらもなぜか心魅かれていき・・・・



松前さんの主人公の少年はなんとなくなんですけど、恋はしていないけれど不倫とか

その愛人というしとたちと平気でつきあっていて、妻に対する罪悪感とカは全然なくて

別れるにしても、なんとなくあっさりーと平気でさよならをいってしまう

体だけだからという関係なのだろうけれど、そこに情とかはないんでしょうか・・と

ちょっとつぶやきたくなるのはあたしだけでしょうか・・・・



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春待ちチェリーブロッサム (松前 侑里)

春待ちチェリーブロッサム (ディアプラス文庫)
松前 侑里 (著)
三池 ろむこ (イラスト)




(内容)

中三のバレンタイン。悦也は雪の公園で出逢った酔っぱらい男になりゆきで親友の護への恋を相談し、諦めるなと励まされる。男の言葉どおり護と同じ高校に進学する悦也だが、護と彼女の幸せそうな姿を見せつけられる日々に早くも後悔を始めていた。そんな時、実は教師だった酔っぱらい男・稜に再会。ゲイである自分を偽って生きようとする稜に反発しながらも相談を重ねるうち…?先生×生徒の恋のエチュード。



かわいらしいピンクの絵柄と松前さんのふわふわした優しさが感じられて

いいお話だったと思います。

この話になんとなく自分が移行できないのはたぶん・・・

萌えの角度が変わってきてしまったせい・・・・。



親友への感情が実は友情だけではないと気がついた中学生の悦也

来るべき受験ではその恋をしている友人と同じ高校を受けるつもりだったのに

親友の彼女も同じ高校となれば

楽しいだけの高校生活とは思えなくて、別の高校を受験しようかと思い詰めていた。

雪の公園で出逢った酔っぱらい男に恋の相談しているうちに

もう少しこの恋のために頑張ってみようと思い直したのだけど

現実はそう甘くなく、親友と彼女の幸せそうな姿に落ち込む日々だった。

そんなときにふと再会したあの酔っぱらい男が高校の教師であることを知る。


教師である稜も実はゲイであったのだけど、

亡くした兄のためとか残された母のために

そういう今までの自分を捨てて偽りの人生を生きようとしていたのだけれど

悦也のために相談事を受けるためには前の自分に戻ると約束し

その言葉を偽ることなくなにくれとなく相談にのってくれたり

気分転換にいろいろなところに連れて行ってくれたりする

そういう出来事を通じ悦也も自分が心魅かれていくのを感じていたのですけど

やっぱり素直に感情を吐露できなくて。


ある出来事の真実を知った時に感情は素直に稜にむかっていく・・・





松前さんのお話は子供のことは思っていても、両親が実は仮面夫婦だとか

愛し合ってはいないとかやたらあるのですが

今回は離婚はあれども仲がいい4人のカップルが両親でした

ちょっとややこしいのだけど

悦也の両親カップルは、もうひと組のカップル夫婦と非常に仲が良くて

4人で一緒に仕事をしているうちにお互いの想いの違いに気がついて

別れることになり

もうひと組のカップルと再婚しちゃうのです。

でも、それもまた もとのさやに戻っただけなのだけど

悦也の気持ちを考えて、もとのさやに戻ったとはせずに

新しいカップルとなって家族を作ったことにしちゃうんですけどね。



松前さんの作品にしてはこの2組のカップルがうまく生かせてないせいか

悦也の孤独さが生かし切れていないのが

今回萌えなかった経験かもです。

もしかしたらあたしの腐れ度合いが進んだだけではないかとも思いますけどねー(笑)







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もしも僕が愛ならば (松前 侑里)



もしも僕が愛ならば (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫) (文庫)
松前 侑里 (著)
金 ひかる (イラスト)

(内容)
美邦は勤め先のカフェで気になる親子と出逢う。ゲイだとばれて妻に離婚された慎一と、母に捨てられたショックでしゃべれなくなった瞬。瞬が話せるようになるまで世話をしたいと申し出る美邦だが、慎一の大らかな優しさにどんどん惹かれていってしまう。かつて自分勝手な願いで大切な人が傷つくのを見て以来、恋はしないと誓っていた美邦。そして瞬のために新しい母親を捜そうとする慎一。二人の出した答えは…。





松前侑里さんのルチルとか読んでいてなんか違和感がぬぐえなかったので

もう買うのはやめようかなと考えていたのですが

これは雑誌で読んでいて、松前さんらしさたっぷりだったので購入を(笑)

新たなチャレンジをしてくる作家さんを応援とは思うのですが

いかんせん人間ってわがままだから

自分の萌えをはずした本を読むとがっかりしちゃうんですよね・・・



これは過去自分の義理の兄に恋をした青年美邦が

気になる雰囲気の良いカフェで気になるというか、

自分のアンテナにぴったりとくる親子と出会うことでお話は始まります。

過去の傷ごと受け止めてくれる大きな包容力をもった慎一と

母親に捨てられたショックでしゃべれなくなった瞬の優しさに触れて

二人のためにと頑張りながら、自分も癒されていくのです

この生活は。瞬がしゃべれるようになったら終わる

終わることが苦しくて、でも瞬にはしゃべれるようになってほしい・・

そうした葛藤のあちらこちらにちりばめられるのは

美味しそうなケーキとか、カフェの飲み物とかお料理なんですよね。

食いしん坊なんでそういう料理の表現についやられちゃいます(笑)

ある意味、ハートをつかむならまずは胃袋をでした(笑)


美味しいケーキとカフェの雰囲気と切ない恋心楽しみたい方にお勧め~






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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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