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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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友には杯、恋人には泉 ~右手にメス、左手に花束10~  ( 椹野 道流 )

友には杯、恋人には泉 ~右手にメス、左手に花束10~ (二見書房 シャレード文庫) [文庫]
椹野 道流 (著), 鳴海 ゆき (イラスト)

友には杯、恋人には泉 ~右手にメス、左手に花束10~ (二見書房 シャレード文庫)



(内容)

これまでもこれからも二人きりやけど、俺ら、もう立派に家族やな

正月休みをハワイで過ごす計画をしていた江南と篤臣。
そこへ美卯の母・ミドリが入院することに。
娘の将来を悲観するミドリが安心して治療に専念できるようにと主治医の楢崎が提案したのは
なんと、自分が美卯の恋人役となることで…。
心配しつつも芝居に気乗りのしない篤臣に、
江南から彼らしからぬサプライズが!?

どうなるハワイ、ほっこり年越し編




あいもかわらずお互いがお互いのために生きているようなそんなふたりのお話です。

こたつの上にみかんがあって

テレビを見ながら会話して

時々いらちの江南がチャンネルをザッピングしながら

ああ、またこいつは・・と心の何処かで思いながらも許してやっている篤臣

もうね、表紙がすべてを物語っているふたりのお話でした。

これまでもこれからもふたりきり

そのふたりきりの時間がとても優しくて大切なもののふたりが

とても羨ましいです。


篤臣の先輩である美卯の母・ミドリが入院し、

手術が必要とのことですのでお正月休みはハワイにのんびりといった予定は

儚く消え去りましたが

周囲の心遣いに自分の病気に対して積極的に治療を進めていく決心をするミドリ

みんなに助けられて失意の母のために楢崎が恋人であるかのようなふりを

がんばってしたものの母親の鋭い感に見破られてショックを受ける美卯

冷静で、他人にたいしてどこか冷たかったところもあった楢崎も

友人であり、先輩である美卯のために恋人役を精一杯努めてくれたり

みんながみんなの気持ちに守られて助けられ

成長していくことが感じられた一冊でした。


こたつにみかんを持ってこもりたいときには最適の一冊ですよー。

あ、でも病院の宿直室でおせちをもっていた篤臣を襲うあたりは

あいかわらず愛ゆえの短絡的な江南の行動?と思ってしまいましたが

それを篤臣も度量広く受け入れているのでよしとしましょう(笑)

病院に受診して

宿直室をみたらちょっと萌えてしまうかもしれません(笑)


コメントレスです♪

さなえさん

今回はほんとうにありがとうございました!
また同じ本が二冊・・と悩んでおりましたのに天からの助けのように感じました!
何回も何回もふたりを眺めて、またまた再読してしまいそうな自分がこわいです(笑)

「おやすみなさい、また明日」のふたりは視線も合わせておりませんし
上を向いていて風景を堪能しているひとりと
うつむき加減で自分の足元をみているひとりと
自分の思考の中にいるだけのようで
ちゃんと手をつないでふたりでいる時間を楽しんでおりまする~

いいお話でしたよね。

コメントありがとうございましたm(__)m



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従者にあらず ( 椹野 道流)

従者にあらず (プラチナ文庫) [文庫]
椹野 道流 (著), ウノハナ (イラスト)

従者にあらず (プラチナ文庫)



(内容)

あんたが俺だけに我が儘を言うってのは、いい気分だ。

パン屋のホルガーは、毎晩やって来る客の魔法使い・ロテールが気になっていた。
無表情で無感情な彼に戸惑うものの、その惨憺たる食生活を聞いて、放っておけなくなる。
拒絶するロテールを「親切の押し売りだ! 」と説き伏せ食事をさせ、
頑固で面倒な奴と思いつつも、せっせと世話を焼いた。

そして酔ったロテールが露わにした脆い素顔に、たまらない気持ちになって抱き締め……。



表紙とあらすじに惹かれて購入いたしました。

されどご主人様 (プラチナ文庫)」のスピンオフ作品らしい・・

と気がついたのは読んだ後で・・

これがほんとの後の祭り(笑)?

世界観は同じかもしれないけれど、そちらの作品の方は

最近は少年よりは親父のほうが好みなので読んでおりません(笑)

が、まったく内容的には支障なく読めました。



魔法の腕はピカイチなのだけど、今一歩人間としては不器用な魔法使いローテル

一日の食事は古いパンを湯に浸して食べるだけ・・・

古いパンがなければ白湯だけでいいとか・・

なんかどこかが変なのです。

短い会話からすこしずつ彼に惹かれていくのです。

6年間毎日パンを売り買いしていて名前を知って

彼の過去をほんとうに少しずつ知っていくのです。


貧しさゆえに親に魔法使いに売られたロテール

魔法使いの師匠も食生活に興味があるわけではなく

ただ生きていくために食べれたらそれでいいという考え方でしたので

ちゃんとした食生活をしてほしいというホルガーの気持ちが今一歩理解できません。


そんなある日ロテールが5日も現れないのです。

心配になって押しかけてみれば・・・なんと寝食も忘れて難しい薬を作って

倒れてしまっていたという・・・

彼のために夕食を用意したり、細々と世話を焼くシーンはほんとうに

ほのぼのを楽しむことが出来ました。

魔法使いロテールの過去の生活のあれやこれやとか

過去の友人の話とか心痛む話もあちこち取り混ぜてあったのですが

最後は幸福でいてよかったねーという感じで終わっています。


明治さんの「坂の上の魔法使い」に似た世界観かな・・・

漫画と小説ではすこし違うかもしれないけど

大切な人に出会って、守って、守られて細々お世話してもらえれるお話というのが

好みだと気がついた一冊です(笑)






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楢崎先生んちと京橋君ち(椹野 道流)

楢崎先生んちと京橋君ち (二見書房 シャレード文庫) [文庫]
椹野 道流 (著), 草間 さかえ (イラスト)

楢崎先生んちと京橋君ち (二見書房 シャレード文庫)



(あらすじ)

『茨木さんと京橋君』『楢崎先生とまんじ君』シリーズが合体!
K医科大学付属病院を舞台にしたカップル2組の日常+薬学サスペンス!?
同棲相手の万次郎をいまだ居候と言い張る楢崎のもとに、
カリノ製薬の研究員にして、弟分である京橋のパートナー・茨木から
思わぬ話が持ち込まれた。
K医大病院で行われたカリノ製薬の治験情報が他社に流出していたというのだ。
病院の売店員に戻り情報を集めるという茨木に
仕方なく協力を承諾した楢崎だったが、
多忙な隙を縫うように情報交換を重ねる二人の姿が
京橋にあらぬ誤解を抱かせてしまい――!?

『茨木さんと京橋君』『楢崎先生とまんじ君』シリーズが合体
☆K医科大学付属病院と町の定食屋さん・まんぷく亭を舞台に
したカップル二組の日常、ときどき事件!?



金の眼鏡フェアーのために早々に入手いたしました。

そういえばこのお話やたら眼鏡男子がおおい・・・

プラチナとの共同企画フェアーなのでプラチナで出た本「お医者さんにガーベラ」シリーズの

大野木先生の研修医時代のお話も出てきました。

大野木先生の不器用で生真面目な研修医時代・・

お花屋さんい教えてあげたら涙を流しながら喜ぶんじゃないでしょうか(笑)?

もう出来上がっているカップル二組みがあれやこれやで楽しそうに生活している場面が

垣間見えて楽しく軽く読めます。

途中製薬会社と医者との秘蜜漏えいに関わるところがちょっと深刻なんですけど

相変わらずクールビューティのツンデレ女王様はご健在のようです。

居候と居候と口ではいいながらも

まんじ君がいなかったら生活も気持ちも成り立っていかないようですが

それを簡単に認めるような素直さはどこかの砂漠に捨てているようです(笑)

今回はまんじ君の情熱に押されるような振りで仲直りのHまでなだれ込んでおりますが

好きだとか愛しているなんていう言葉以外に案外クールビューティの気持ちは

ダダ漏れになっていてかわいかったです。


茨木さんと京橋君も相変わらずのベタベタ夫婦という感じで

ほのぼの嫉妬と妄想劇場を堪能することができました(笑)

サスペンスというか日常ドタバタ劇場を堪能したい方いかがでしょうか?



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月にむら雲、花に風 <右手にメス、左手に花束8> ( 椹野 道流)


月にむら雲、花に風 <右手にメス、左手に花束8> (二見書房 シャレード文庫)
 椹野 道流 (著)
鳴海 ゆき (イラスト)



(あらすじ)
 
お前のためやったら、俺はなんでもするからな
 
消化器外科で助手に昇格した江南に続き、篤臣もついに鑑定医へ。
その重みを受け止めようとする篤臣に江南は…
助手に昇格した江南に続き、篤臣も恩師の城北教授から鑑定医への昇格を言い渡される。
法医学者としての独り立ちを意味する鑑定医という職の重責のもと、
篤臣は司法解剖を初めて仕切ることに。
だが待っていたのは、自身の覚悟を根本から揺るがす悲しい事件だった。
苦しむ篤臣の背中を姉のような上司・美卯が、気障な友人・楢崎が、
何より篤臣を 『 自慢の嫁 』 と言って憚らないパートナー・江南が押していく。
優しい人たちの支えに、篤臣は祈るように、静かな決意を胸に立ち上がる。
江南はそんな篤臣のため、とある計画を立てるが
今日忘れずにお昼休み郵便局にいきました。
 
そう・・・先月にでた「楢崎先生とまんじ君」との応募券と小為替を同封したら

小冊子がもらえるのです。

あいかわらず小冊子には振り回されているんですー(笑)


ということで内容は一目瞭然

相変わらずの仲良しさんご夫婦の日常と

一足先に消化器外科で助手となった江南に続き、篤臣もついに鑑定医にります。

江南についていったん仕事を辞職しアメリカにいった篤臣

その篤臣の気持ちを誰よりも理解してくれていたのもやっぱり江南で

自分より一足おくらさせてもたという気持ちもあるでしょうし

感謝の気持ちが日々積み重なっていたということもあるので

一人前の鑑定医となってあがきながらもがんばる篤臣を

ちゃんとバックアックしてくれるのです。


今回はまんじ君にまだであっていないクールビューティの楢崎先生や

お花屋さんとかオールスター総出演でした。

 椹野ワールドを堪能なさりたい方いかがでしょうか?





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楢崎先生とまんじ君2 (椹野 道流)


楢崎先生とまんじ君2 (二見書房 シャレード文庫)
椹野 道流 (著)
草間 さかえ (イラスト)
 

 

(あらすじ)
 
いいの ? 俺、先生と帰っていいの…… ?

クール・ビューティー最後のあがき !?
K医大病院内科医・楢崎とヘタレわんこ攻め 「 まんじ 」 こと万次郎の愛が試される第二弾 !一目惚れの末、泣きながら押し倒させてもらったK医大病院の内科医・楢崎千里との夢の一夜から早数ヶ月。
間坂万次郎は楢崎のマンションに押しかけ、強引に同居へと持ち込んでいた。
いまだ 「 恋人 」 とは呼べぬまま、それでも楢崎の必要な存在になりたくて、
食事に洗濯、掃除と尽くす日々。
そんな中、万次郎は楢崎の許しを得て出かけたバイト仲間の酒宴で携帯電話を落としてしまう。 不幸はそこから始まり…。
まんじ家出編 『 それなりに平穏な日々 』 ほか、楢崎の実家事情がついに明かされる 『 春の乱入者 』 を収録 !
くっついたふたりが過去のお話を京橋先生に語ります。

たしか・・・前作も京橋先生とお食事をしながら出会いを語っていたんじゃないかと・・

ご飯を食べながら自分の恋のお話を語れるのか・・・

そして美味しくご飯を食べながら他人の恋のお話を聞けるのか・・

うーん

あんがいこの人たちって似た者同士なのかもしれませんね(笑)


今回は強引に同居を始めて数カ月

すっかりまんじ君のいる快適な生活に慣れてきて傲慢で横柄なめんどくさがりやの

本性をさらけ出し始めた楢崎先生。

始めからこのかたまんじ君には容赦がないんですよね・・・

まぁそれもある意味自分をさらけ出せるほど

心を許しているんでしょうけどねぇ。



ある事件が重なって携帯電話をなくすわ、体調が悪くなるは

店のマスターが倒れるは、ついでにおかみさんが腰痛を起こすで

もうてんやわんやですっかり楢崎先生に連絡が取れないまま二日間たってしまいます。

もうそれにどう誤解したのか楢崎先生がひどいんですよ・・

セフレをよんじゃうし

まんじ君にひどい言葉を言っちゃうし

さすがのまんじ君もへたれて、落ち込んでしまいます。

泣きながらお店の片付けにはげんでいるまんじくんのもとには・・・

そうクールビューテイがお迎えにきてくれました!

襲い受けの女王はやっぱり御健在でラブラブな夜が(笑)


思えば・・・前作もこのパターン

というか椹野さんの作風なのかもしれませんね。

安心して読める一冊でした。

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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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