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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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誓約の代償 ~贖罪の絆~ (六青 みつみ)



誓約の代償 ~贖罪の絆~ (リンクスロマンス) [新書]
六青 みつみ (著), 葛西 リカコ (イラスト)

誓約の代償 ~贖罪の絆~ (リンクスロマンス)



(内容紹介)

お前が憎くてー
・・・愛おしい

皇帝の嫡孫・ギルレリウスを主とする最高位の聖獣・リュセランは、深い愛情を向けてくれる彼を愛し支えたいと願っている。しかし、生まれつき身体が弱いために思うように動けない自分を歯がゆく思っていた。あるとき、辺境にいた皇帝の四男であるヴァルクートが帰還し、初めて会うにもかかわらず本当の主が彼だと絆を通じて知る。信頼していた主との絆は偽りのものだと知ったリュセランは、ギルレリウスを問いただすが、激昂した彼に陵辱されてしまい…。

 
ケモミミの可愛らしさにやられまくっていたGW前半でした。

もうねぇ雑誌掲載時はこの愛しすぎた故に起きた哀しい誤解

愛ゆえに憎しみを感じてしまった恋が

どんなふうに治まるのかドキドキしながら読んだ記憶がありまして

そして最後の悲しい今生の別れとたぶんうまれかわってきたんだろうな・・

というあたりで終わってしまっていたので

これを買うかどうか悩んでいたのですが

買ってびっくり仰天!

可愛い子リュセとして生まれ変わってきたリュセラン

愛し合いかたも、育てかたも再びやり直せれるという幸福感に 満ち溢れていまして、

読んでいるこちらまでいい幸福感に浸れました。


あとがきによりますとこの「代償シリーズ」作者様によるとモフモフシリーズなんだそうですが

(個人的にはモフモフをおしたい!(笑))

もう一作予定があるそうなんです。

これと前作「忠誠の代償」にやたら「聖獣たちの誘拐」とか「擬態で生まれる」なんてことが

キーワードかのように書かれていたので

子リュセが入学式の時に出会った擬態で生まれた「黄位」のカップルなんじゃないかなぁと

妄想中です(笑)

擬態で生まれてきて本来の位階もわからないとかー

孵化直前に盗み出されて無理やり別の男と誓約させられていたのを

最終的に本来の「対の絆」と誓約を結び直すことができた複雑な事情を

どう解明してくれるかが楽しみです!

↑あくまでもあたしだけの妄想なので間違っていても責任はとれませんです~(笑)


コメントレスです♪

あきりんりんさん
茅島氏のあの不思議な魅力に取り付かれているひとがあたしだけじゃないんですね!
これは買うのは買っていて既に読んでいたにもかかわらず今頃感想なのですが
買うのを思い出してくれたのならありがたいです(#^.^#)

まるさん
茅島氏愛されるたびにというか、愛しかたを覚えていくたびにほんとうに可愛くて
きれいになっていきますよね。
愛される男は美しいです!
>茅島様を最初は振り回してたはず(!?)がいつの間にか振り回されてた庭師のお話。とてもよかったです。
たしかにたしかに
気持ちよく振り回されてちょっとは茅島氏の切ない気持ちを理解しろよ!と(笑)
でもお互いがほんとうに愛し合っていて必要だと思える気持ちの良いお話でしたね。
麻々原さん茅島氏と日高さん茅島氏・・どちらもよくて
ほんとうにいい原作に、いい絵氏さんがついて読者として幸運なお話でした。
このふたりにこれからも時々会いたいと熱望してます!

コメントありがとうございました。





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ruin―緑の日々 (六青 みつみ)



ruin―緑の日々 (リンクスロマンス) (単行本)
六青 みつみ (著)
金ひかる(イラスト)

(内容)

親友への報われない恋の辛さ、そして政敵から受けた手酷い暴行により、心身ともに深い傷を負ったカレスは、隻眼の公爵ガルドランに連れられて、森の都ルドワイヤにやってくる。公爵の深い愛情に包まれたカレスは、傷の癒えとともに、自らの中に確かに存在するガルドランへの想いを自覚していた。彼の立場を慮り、想いを告げることをためらうカレスだったが、ガルドランに結婚の話が持ち上がっていることを知らされ…。『光の螺旋』シリーズ第四弾。



待ち焦がれていた作品をやっと読むことができました。

光の螺旋シリーズ第四弾ということになっていますが

第一弾と第二弾は同じ世界観ということですが、この作品だけ読んでも

まったく支障がないと思われるのですが

文中に皇国の王子が誘拐され行方不明になっていたのですが

とうとう発見されたそうですが、大きな穢れを背負わされており・・・

とあるので、もしかしたら次の作品当たりでは関連性が出てくるかもしれませんね。



前作「ruin-傷」では心の底から幼馴染に愛されることを望んではいたけれど

愛する幼馴染は兄弟というか、家族の情愛しか持ちず

別の恋人を手に入れてしまった。

その恋人が妬ましくて・うらやましくてつい彼を傷つけてしまう

そのことによって自分をもより傷つけてしまうカレスの痛みというのがせつなかったです。

今回はそのカレスの救済物語として楽しく読めることができました。

人を傷つけた以上の力で自分自身をも傷つけたカレスの心は

儚くも壊れました。

ガルドランから幼子のように守られ、愛され

心の底から安心して生きていくことを知っていきます。

そして、自分の心の中に、自分が思うより強くガルドランを愛していることに

気が付いてゆくのです。

愛の存在に気がついたときには、もとの自制心の強いカレスに戻ってしまっているので

ガルドランの公爵としての役割に自らの存在が汚点となりかねないことに気が付き

心のままに愛を告白することはできません。

六青さんいわく、甘甘のお話ということでしたが

甘い場面もありますが、心の切なさは他のお話と変わりがないような気がします。

そうしたなかでガルドランが事故に巻き込まれ行方不明になるわ

ようやく見つけることができたけれど半死半生のめにあっていますし

心配でたまらないカレスでしたが

ガルドランの母により見舞いさえできない状況に追い込まれ・・・

ガルドランがやっと動ける状態になり、

愛を確認することができたふたりになりました。

どうかこのふたりの幸福がいつまでも続きますようにと祈りたいです。


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ruin-緑の日々- 発売延期・・・(六青 みつみ)

もうね・・・・すごく楽しみにしていたんです。
 
六青先生の今月末リンクスロマンスで発売予定だった 「ruin-緑の日々」
 
ruin-傷」のもう救いようがないくらいの悲しさに満ちたあの作品が
 
どういう風に救済されていくんだろうと期待感でわくわくしていたので

コミコミさんとか、密林さんで発売日延期になっていくのを見ましたが
 
HPできちんと出すまではあたしは信じないわ!!
 
とばかりに毎日ストーカーのようにHPでチェックしていたんですけどー

とうとう今日六青さんのHPに発売延期の記事が載ってました。

今月末が年内になっていただけですのでいい子で待っていようと思います。

すでに同人誌では「ruin-緑の日々」の続編「手のひらの向こう側/温かな痛み」がでておりまして

この作品は新書化されることがないということなのです。

時系列ではちょっと先をゆきますが

年内発売されるまではこの同人誌であいかわらずの愛情で支え合いながら

守り合っていく二人を堪能していこうと思っております。

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寄せては返す波のように (六青 みつみ)

寄せては返す波のように (ガッシュ文庫) (文庫)
 六青 みつみ (著)



(内容)
 
“エリィは、おれの好きな人。でもエリィが好きなのは別の人。おれは身代わり”記憶障害を持つルースは、忘れないようにそれを手帳に記した。研究所所長のエリィにとって、一時間程度しか記憶が保てないルースは、都合の良い存在なのだ。だからエリィは、去った養い子に似た容姿のルースを気まぐれに所長室に呼びつけ、身代わりに抱く。一方的で身勝手だけど、あなたが好き―。切なくも愛おしい恋物語。


ほんとうは、ファンタジー系はあまり得意ではなかったというか 積極的に避けていました。

コミケとかでも六青さんが絶賛されているのは知っておりましたが

ファンタジーにまで首を突っ込んだらとめどがなくなりそうな気がしておりましたので

できたら手をそ染めないままで・・とおりましたが

リンクスで金ひかるさん挿絵の「ruin-傷」に一目でやられてしまい

いま買えそうな同人誌まで集めてしまいました・・・

ほんとうに人間の欲望ってこわいなぁと思うのはこんなときです(笑)

不思議なんですけど、このかたの現代ものは何冊か集めていましたが

ファンタジーものほどは心ひかれませんでした。

ファンタジーの壮大な世界観を作りながら

お話をつくっていくほうがこのかたには合っているのかも

長い前置きになりましたが本篇感想です。




前作「蒼い海に秘めた恋」で可哀そうな役どころのまま終えた

エリイの救済物語としてだされた同人誌「寄せては返す波のように」を何倍にも膨らまして

なおかつ書き下ろし作品までつけてくださっていますので読み応えがありました。

お話は可愛い養い子であり、

研究材料でもあったショアをほんとうに失ってしまったエリイが

偶然そのショアににた少年ルースに出会うことから始まります。

ルースは15歳の時に事故にあい、記憶障害をもっています。

記憶を一時間程度しか持てないショアを知り、ここの機密事項などをしられないためにも、

エリイの秘密を他者に洩らされないことにも便利だと感じて

研究所の所長という特権をいかしさいさい仕事中のルースを呼び出し、

「ショア」と呼び身代わりのルースに優しくすることで心癒されます。

記憶を保つ時間が短いルーズでしたが、

だんだんその孤独な魂をもつエリイが好きになり心魅かれていき

身代わりにされていることに胸の痛みをもっていきます。

ほんとうの自分を愛されたいと心の奥で願いながらも

自分が好きなエリイは好きなのはショアで自分はその身代わりなのだと

毎日メモに記載した部分を読みながら思い知るのです。

毎日毎日忘れていく喪失感

毎日毎日愛する人にとって自分は身代わりでしかないと思い知る絶望感・・・

かなしくてせつないこの恋のお話に前所長であろ、エリイに恨みをもつサンミルと

エリイの養い子であるショアとその恋人も絡んできて読みごたえありありでした。


さぁファンタジーが苦手だと思っているかた!!

ぜひぜひこの一冊手に取って見てください~(笑)





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蒼い海に秘めた恋 (六青 みつみ)


蒼い海に秘めた恋 (ガッシュ文庫) (文庫)
六青 みつみ (著)
藤 たまき (イラスト)



(内容)

“憎まれてもいい… あなたが好き”
特効薬開発の生体実験を受けていていたショアは、養父である開発室長のエルリンクに裏切られ研究所を逃げ出す。そして幼い頃から憧れていたグレイに会いたい一心で彼の元にやってきた。男らしく精悍なグレイは、想像以上の優しさでショアを迎えてくれる。しかしある日、ショアは出身を偽ったことでグレイを騙したと誤解され、彼に冷たく突き放されてしまう…。だけど、どんなに嫌われても好きな気持ちは変わらない―。けなげなショアに訪れた最初で最後の恋の行方は…。




ショア・ランカーム―――人類を無類なき悲劇と恐怖に陥れてきた『水腐病』から、

全人類を救うたった一人の存在。

研究所で大切に隔離され育てられてきたためか

世間に対してうといというか純真すぎるためか21歳という設定よりはるかに若くというか、

幼く感じられる。



子供のころ自分を救ってくれた

エルリンク・クリシュナとの関係は愛だと信じて疑っていなかったが

エルリンクに所長の地位を奪われることをよしとしなかった前所長に簡単にだまされて

「あの子は、もう完全に用済みの存在です」という表向きでしかないたった一言によって

今までの信頼も愛もすべて壊れたと思いこむ。



5歳から育てて、研究と抗体目的があったとはいえ

そこになにかしらの愛情と信頼の関係があったはずだとおもわれるのだけど、

ころりとだまされるあたり短絡的でお子様すぎるような気がする。


ショックを受け軟禁状態であったショアを救ったのは

資料用の記録盤に収録されていた、ある青年の姿だった。

太陽のような笑顔、澄んだ碧い瞳。やさしそうな声……。

一度でいい、この笑顔が見てみたい。

ショアは最後の望みを胸に飛び出した。オルソン・グレイの下に


『本当に役に立たない人間なんていない。
   人は誰かを支えるために生まれてくるんだ』


グレイのもとでささやかな幸福を手に入れたと思っていたのだけど

ささやかな誤解がもとでグレイから遠ざけられ、

孤独な生活を感受するようになるのだけど

エリィの時とは違って、

自分を責めどんどん寂しくなっていくのだけれど

ただただグレイのそばにいたいと孤軍奮闘していた

脳腫瘍によって体調はどんどん悪くなっていくし

グレイの新しい恋人候補へ命じられた生還の見込みのない指令も黙って引き受けて消えようとするし

なんというか、ここまでも不幸にならなきゃヒロインになれないのだとしたら

ちょっとつらいなという話でした。

最後は無事グレイに助け出され、誤解も解け、関係も良好なままなんですけど

単純にいいひとであるグレイよりも

心の底で何考えているのかわからないけど、

うまく言葉にして言い表せれないエリィの孤独な魂の方がなんとなく心ひかれた話でした。

ちょっと泣きたいときにいいのでしょうとお勧めしときますね(笑)

「可哀そうなエリィの救済策」が発売日は未定ながら決まっつているそうです。

個人的にはそちらのほうが期待大かな。

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プロフィール

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Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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