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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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春へ (朝丘 戻)

春へ (ダリア文庫) [文庫]
朝丘 戻 (著), 小椋 ムク (イラスト)

春へ (ダリア文庫)



(内容)

俺は手紙を届けにいく。父さんが昔、渡すことのできなかった大切な人への手紙を―。
高校3年生の小嶋十希は父を亡くし、工藤旭のもとを訪れた。
彼はかつて父が恋をした相手であり、十希にとって道標となる絵を描いた、憧れの画家でもあった。
しかし、旭は十希が息子だと知ると「帰れ」と拒絶してきて。

雪の降るころ、一通の手紙から始まる恋のはなし。




若くして亡くなった父の後輩へ渡すことができなかった手紙を届けるために

十希は憧れていた画家の工藤旭のもとを訪れることからお話ははじまります。

父は高校生の頃に後輩であった旭の孤独や絶望感を知り

それが恋に近い感情だと気がついたのです。

けれど父には幼馴染の彼女もおりましたし

なにより旭にとっては突然の告白はけっして受け入れられないものでした。

家族に愛されることなく育った旭に愛情を分け与えたかったという父

父と彼女ととの静かな愛情をそばにいることで安心していた旭にとって

それは大きな裏切り行為だったのです・・・

自分の死を間近にして父が思うことは


旭が不幸でなければいいのにという願いでした。

無愛想で傲慢で横暴で、でもどこまでも実直な旭に

十希は惹かれていくのです。


まぁ・・たしかに絵を書く才能はあっても

大人としての自覚が薄いというか・・・

社会生活とか、綺麗な部屋なんかより絵を書くことに専念したい。

というダメな大人に惹かれてしまうというか

可愛いと思ってしまう気持ちはよくわかるよ。うんうん(^_^;)

「旭を幸せにしたいから」なんてかわいい告白されたら

胸がキュンキュンしそうです(笑)

十希の未来をねがって、両親の思いをはばかって

その告白をけっして受け入れることのない旭の頑固さが

可愛らしいというか・・・大人げないというか・・・

全般的にダメな大人に恋したらこんなにたいへんなんだという思いでいっぱいでしたが

旭の絵をみて別れを決意した十希に秋山が言うのです。

旭に「親を納得させるくらい愛せよ」と

もうね、この秋山の言葉を聞いただけで満足しました(笑)






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秋色 (朝丘 戻)

秋色 (ダリア文庫) [文庫]
朝丘 戻 (著), 小椋 ムク (イラスト)

秋色 (ダリア文庫)



(内容)

あの雪の日から五年。美里は作家になり、秋山はお絵描き教室を開いて、
そして少し大人になった。
二人は再会し、お互いを深く想い合いながらも、それぞれの人生を歩もうとする。

次に会う約束はしない。それは二人にとって暗黙の決まりだった。
けれど、歳月を経て変化したことが、二人の絆をより強いものへと繋いでいき―…。
優しい色彩を塗り重ねる、無二の愛の物語。



五年の月日が経っておりまして・・・

ふたりは少し大人になっておりました。

春恋」では

初めての恋人を得て有頂天になりながらも、彼は自分のものではないという

悲しい初恋のあの日々から

ふたりの気持ちがひとつになってけっして失いたくないものになっていたのに

まだまだ大人未満の二人にとって

大きな社会という力には叶うものではなく・・・

大人に近づいていた秋山だけには見えていた

このままではこの恋は消えるだけという未来予想図が

美里にとってはけっして理解したくないもの

この思いさえあれば叶えられるはずのものなのに何故?という想いでしかなくて・・

愛しているという気持ちは同じなのに

年齢とか社会経験とかそんないろいろなもので見えるものも

見えないものもあった・・

お互いのために別れを選んだふたりのその後のお話です。


再会したふたり

あのときと少しも気持ちは変わらないのに、いえ余計に愛情は深まっていたのですけど

美里には秋山との別れの傷を癒してくれた彼シーナがいて

秋山には愛せないと知っていてもつきあっている彼女がいて・・・

秋山には美里を愛していて、

美里が大事だから

会うことはしても美里に無理に恋を仕掛けたりしない。

美里の彼としてにシーナの存在も認めているからこそ

シーナに対して大人になって美里を守る存在になってほしいと

成長を高めるように忠告すらしてしまうのです。

そんな秋山の深い愛情に気が付き美里も成長していきます。

お互いの中心が自分である

そんな存在であったということに気がつく美里

シーナに誰が一番好きか聞かれて

「一番なんてそんな安っぽい順位で語れる相手じゃ、ない」と言い切ってしまうのです。

「アキは自分の人生の軸だから、アキがいなかったら生きていけない」と

いつか恋人になりたいと願っていたシーナにとって残酷な言葉でしたが

そうであった美里こそ好きだったので・・あるいみしょうがない失恋ですよね。


ようやくほんとうの意味で大人になったふたり

お互いに仕事を持ち、独立した大人同士ということで

美里の両親にも理解してもらってようやく一緒に暮らすようになります。


あの別れを納得して受け入れることは

10年前のあたしにも難しかったのですよね・・・

それでもアキが決めたことだからと別れを受け入れて

大人になって少しでもアキに近づこうと頑張っている美里だからこそ

手に入れれた幸福であったんですよね。

このお話を読めるまで生きていてよかったなと想うあたしがいます。


そして、このあとの二人が読めるペーパーにはちょっと笑わさせていただきました(笑)

あんなに手に届かないくらい大人になっていると思っていた秋山のわがままな一面が

あのペーパーにはあふれておりました。

一緒に暮らし始めて9年

まだまだ一緒に寝ているふたり

美里が先に起きたりしたのが嫌なようで

おもいっきりの怒鳴り声で美里を呼んでいるのですが・・

それが「みーー!」でした(笑)

可愛すぎるぞ秋山!(笑)


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春恋   ( 朝丘 戻 )

春恋 (ダリア文庫) [文庫]
朝丘 戻 (著), 小椋 ムク (イラスト)

春恋 (ダリア文庫)



(内容)

十八の春、美里が恋に落ちたのは、美大生で家庭教師の秋山だった。
秋山は他人にも自分にも厳しくて素っ気ないが、たまに優しい。
美里は異性愛者の秋山に対し、傷つきながらも一途な想いを寄せ続ける。
そして夏が過ぎ秋がきて、育む時間はお互いをかけがえのない存在へ変えていくが……。
あの頃、俺たちは子どもだった。
四季の移ろいと共に積み重なる、永遠の愛の物語。




10年まえに初めて読んだときは、なんでBLでこのラストなんだろうと

軽い絶望感を感じたことを覚えています・・・

あの時のあたしには美里の気持ちを理解するだけで精一杯で

初恋の家庭教師を追いかけていた美里の気持ちがいじらしくって

可愛かったのです。

傲慢で横暴で無神経な家庭教師の秋山になんてなんでそんなに惚れちゃうんだよ・・

と悲しい気持ちを抱えておりました。

10年の時間を過ごしたあたしがいま気がついたのは

他人にも厳しいけれど、自分にはなお一層厳しい生き方を強いている秋山の

強くて優しい一面です。

そんな秋山だったからこそ

教え子である美里に恋をしていた自分を許せていなかったし

安易に肉体関係をもってしまったことも

親にさえ秘密の関係を生じさせてしまったことが

心の闇となって取り巻かれていたのだと思うのです。


子供だったから・・・

その気持を抑えることができなかった。

子供だったから

自分たちの想いを叶えることができなかった。

会えない時間が愛や想いを深めていくのだけれど

再会した自分たちにはお互いにパートナー?がいて・・

もう一度この恋を初めてしまえば傷つける人達がいる。

だから自分たちは・・・・


別れが不幸でもないけれど、幸福であるのかもしれないと

今のあたしは知っているのだけれど

あのときのあたしも知っているつもりでも悲しかった。

切なさが幸福の前段階の悲しさであるのなら

哀しさは永遠に消えない傷と悲しみを追いすがっていくのですよね。


10年ぶりに読んだ幸福を堪能することが出来ました。

挿絵も小椋さんの可愛らしい挿絵で本の雰囲気にとっても合ってました。

春へ (ダリア文庫)」で二人で幸福でいたのか・・という

うすぼんやりとしていた二人の姿がはっきりとした輪郭で見えて

幸福でした。


あ・・いま気が付きました。

「春へ」の感想を書いていないということに・・

あれ(笑)



コメントレスです♪

lisaさん
新刊チェック参考に・・なりましたでしょうか?
いつもあたしの好みの羅列なので詳しく知りたい方には今ひとつなんだと
よくわかっています。
丸木さんは題名がちょっと気になって予定にいれてみました♪
いつもはドロドロ濃い印象何ですか・・・
お名前の印象で耽美系かなと・・と思いながらも不幸な結末じゃなさそうなんで
思い切ってチャレンジしてみることにしました(笑)
挿絵までご自分で書かれるなんて・・
挿絵が書けるということは文章でも絵でも自分の世界を表現できていいですよね~
これで萌えの方向があったなら他の既刊もチャレンジしてみますね!
教えてくださってありがとうございます(*´▽`*)
崎谷さんの「しなやか」金額的にNo.1じゃないかと・・・
これで字が大きくて分厚いだけならどうしましょうか(笑)
大人の購入者向けですよね・・
買いたいときに買える大人で良かったと思いますが
本棚でまたどこに置いたらいいのか悩みそうです;;)
本間さんの「兎と虎」シリーズすごく気になりますよね。
花丸漫画では連載が続いているのし、一回は発売が発表されたので
だいぶ出来上がっているんではないかと勝手に期待しているんですけどね・・

きっと神様はあたしたちに待て!の喜びを与えてくれているんだと・・
辛抱してます(笑)
でも生きているうちにでてほしいですよね~

コメントありがとうございました!


あきりんりんさん
今月は「慈英臣」のみですか!
お財布に優しくていいですけど、金額が高いですよね・・・
三人の番外編ということで、もしかしたら以前出ていた豪華な小冊子がもとになるんじゃ
ないかなと期待しているのですけどね。
でも、金額が高いのはまだいいのですが、判型が違うというのがちょっと困ってます・・
(本棚に一緒に並べないので・・)
でも、新作が読めるというのはほんとうにありがたいですね!
今月末には新作もでますし楽しみがいっぱいあってありがたいです
CD・・はあたしが無理言って買わしたんじゃないでしょうかと反省してます・・
でもいつも気にかけてくださってありがとうございます。
待つことは喜びも倍増できるのでいつでもいいですから~

コメントありがとうございました!



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ふたりのはなし。 (朝丘 戻。)

ふたりのはなし。 (プラチナ文庫) [文庫]
朝丘 戻。 (著), 井上 ナヲ (イラスト)

ふたりのはなし。 (プラチナ文庫)




(あらすじ)

……愛って、なに? 元同級生で今は仕事仲間、そして恋人同士となった飛馬と海東。「絶対に幸せにしてやる」そう言って、海東の長かった片思いを受け入れた飛馬だったが、新たな関係に踏み出そうとして困惑する。恋人ってなんだ──? 海東は変わらずキスをするだけ。それ以上は触れてこようとしない。友だちだった頃には信じられた海東の心がわからなくなり、苛立ちを募らせ不安に陥った飛馬は
友人から恋人になったからといって何が変わるわけでもない。

逆にその変わりのなさが飛馬を不安にさせる。

初めての恋だからどうすればいいのかわからない

じたばたと心の中で悶えていても何も変わらない

それなら自分が変えていくとばかりに強引に行動していく飛馬が妙に可愛いです。

すきすき光線をあれだけがんばって発しているのにそれに動じない海東って

大物なのかはたまた究極の鈍ちんなのかちょっと迷いましたが

海東にしたって高校生のときに飛馬をはじめて好きになってろくに恋愛経験もなく

30手前になってしまったんですもの

初恋のひとたちでぐるぐるしちゃうのも無理ないですよね(笑)

でも飛馬があんなに恋心を伝えようとがんばっているのに

海東ときたらいつ飛馬の気持ちが変わってもいいよ。

恋人になれなくても、友人としてだけでもそばにいられるだけでいいからねという感じで

諦念しきっているような

憧れ続けていた夜空の星を手に入れれた幸福にとまどっているような・・・

そのせつなさが丹念に書かれていて

ふたりの恋心をあたしまで十分に味わえた一冊です。


コメントレスです♪

あきりんりんさん

「最果てのロクデナシ」情報ありがとうございました!
甲斐に見切りをつけてもらうために数々の努力をして逃げられたあの方が
どういうふうに男同士の恋愛に走っていったのかとっても楽しみなんです。
同人誌・・あたしも持ってます(笑)
あのシリーズではロクデナシな方々が非常に多いというか、そういうひとしかいないという印象が
ありますので、もしかしてとんでもないロクデナシに引っかかっているんじゃないかと妄想中(笑)
>犯人はこれかもと恐怖で雑誌捨てることにしました
あたしもけっこうな量もっているつもりでしたが負けました!
いや勝負じゃないんですけど(笑)
雑誌ってちょこちょこ単行本にならないものがあって捨てがたい短いお話も多いんですけど
なにもかも置いておくには宝くじでBL御殿を建てるまでの辛抱と捨てちゃいました。
断舎利がんばってくださいね~

lisaさん

お仕事大変なんですね。
あたしの狭い好みの中での情報で申し訳ないんですけど活用してくださったら嬉いです。
>来期のフェアを踏まえての購入リスト、お見事です
ありがとうございます~
お互いフェアーに振り回されておりますものね
でも来年からはちょっとだけでも←ここ重要 賢いBL読者になれるかなぁ(笑)

コメントありがとうございました!

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きみのはなし、 (朝丘 戻。)


きみのはなし、 (プラチナ文庫) [文庫]
朝丘 戻。 (著), 井上 ナヲ (イラスト)

きみのはなし、 (プラチナ文庫)



(あらすじ)

好きだ、と何回も言おうとした。でもできなかった。 高校の同級生で、今は仕事仲間の飛馬と海東。飛馬は人付き合いが面倒で、一人でいるほうが楽だったが、海東だけは傍にいても苦にならない空気のような存在だった。そんな彼からたまにされるキス。海東の想いを知りつつも深くは考えず、いつか飽きるだろうと飛馬は好きにさせていた。ゆるゆると続いた関係だったが、海東が突然、結婚すると言い出したことで変化していき……。

 
なんていうことのない日常を淡々と優しい文章で綴られているこのお話

好きと愛のベクトルが少しずつ揺れ動いていて日常に彩られている。

じれったさと悲しさが内包されていてよいお話でした。

海東(攻め)は高校生のときに飛馬(受け)と出会って

もう一目ぼれなんです。

一途に愛情を捧げきっております。

友情だけで?それとも愛情も含まれている?

そんな感情の揺れを抱えながら、いろいろ飛馬に仕掛けてくるのですが

なかなか思うようにはいかないのです(笑)

最後にはようやく飛馬に告白されて恋人になろうと言われてデートまでしているのに

夢が全部かなったと告げほんとうに楽しかったと儚く顔を綻ばせているのです。

全部自分の中で始まった恋だから自分の中で自己完結してしまえばいいさという感じです。

このラストがせつなくて悲しくて

このふたりの続きが出るとわかっていながら

読みたいような読みたくないような気持ちになりました。

せつなスキーさんに最適の一冊なんで未読のかたいかがでしょうか?


 

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Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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