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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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きみのはなし、 (朝丘 戻。)


きみのはなし、 (プラチナ文庫) [文庫]
朝丘 戻。 (著), 井上 ナヲ (イラスト)

きみのはなし、 (プラチナ文庫)



(あらすじ)

好きだ、と何回も言おうとした。でもできなかった。 高校の同級生で、今は仕事仲間の飛馬と海東。飛馬は人付き合いが面倒で、一人でいるほうが楽だったが、海東だけは傍にいても苦にならない空気のような存在だった。そんな彼からたまにされるキス。海東の想いを知りつつも深くは考えず、いつか飽きるだろうと飛馬は好きにさせていた。ゆるゆると続いた関係だったが、海東が突然、結婚すると言い出したことで変化していき……。

 
なんていうことのない日常を淡々と優しい文章で綴られているこのお話

好きと愛のベクトルが少しずつ揺れ動いていて日常に彩られている。

じれったさと悲しさが内包されていてよいお話でした。

海東(攻め)は高校生のときに飛馬(受け)と出会って

もう一目ぼれなんです。

一途に愛情を捧げきっております。

友情だけで?それとも愛情も含まれている?

そんな感情の揺れを抱えながら、いろいろ飛馬に仕掛けてくるのですが

なかなか思うようにはいかないのです(笑)

最後にはようやく飛馬に告白されて恋人になろうと言われてデートまでしているのに

夢が全部かなったと告げほんとうに楽しかったと儚く顔を綻ばせているのです。

全部自分の中で始まった恋だから自分の中で自己完結してしまえばいいさという感じです。

このラストがせつなくて悲しくて

このふたりの続きが出るとわかっていながら

読みたいような読みたくないような気持ちになりました。

せつなスキーさんに最適の一冊なんで未読のかたいかがでしょうか?


 

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「風と木の歌」に触発され
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一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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