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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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夜の乱入者 (椹野道流)

夜の乱入者 (リンクスロマンス) (単行本)
椹野道流 (著)
琥狗ハヤテ(イラスト)

 


(内容)
トラウマから他人と接することに怯える小説家の斎藤和は、ある夏の日、暑さにへばっていた黒猫を介抱した。以来通ってくるその猫・クロスケとのささやかな交流に安らぎを覚える和の前に、突如、猫耳尻尾付きの全裸男が現れる。自らをクロスケだと主張する彼は猫神様で、恩返しにきたという。仰天したまま押し倒され、気持ちいい恩返しをされてしまった和。ずっと傍にいると約束してくれたクロスケの温もりに包まれ、固く閉ざしていた心が癒されていき…。




「作る少年、食う男 」を読んで以来この方のファンタジーワールドに惹かれております。

これは雑誌リンクスでSSとして載ったお話なんですが、

お話が短くてもとってもおもしろくて魅力的だったということで

雑誌リンクスで前後編で載った作品が早くも新書として登場というわけです。


あとがきによると、作者さまが打ち合わせの電話でネコ耳が好きかを語る
                ↓
         
         次週の特集のお題が「獣」なのでネコミミ短編を書く
         かいといわれる
                ↓
              勿論書く
                ↓
          無駄にキャラがたってしまった
                ↓
            長編にしてみようか
     
というタナボタの典型例だそうですが、

あの短いお話でここまで印象に残るキャラをかけるというのもすごい才能だと思うんですけど~


帯には「まいど、猫です。」というインパクトがあるんだかないんだかの一文が書かれていますが

この猫・・神様なんですけど立派な関西弁をしゃべりはるんです(笑)

主人公の斎藤和も他の方々もしゃべる言葉は関東弁というか

標準語なんですけど、やたら濃い関西弁でまくしたててきます。

何回も生まれ変わってきたら動物は神様になるんですが、この猫は神様になりはじめで

その力をうまく使うことができずにへばっていたのである家で一休みを・・・

その家にはほとんど・・・というかまったく外に出ずに引きこもって暮らしている小説家がいて

介抱というか餌をくれるのでした。

夜になって人間の姿になれたネコのクロスケがまずしたことは・・・

小説家和をごー〇んしちゃったんです・・・

恩返しがこれですか・・・・・・

まぁファンタジーですからこれでいいのかも・・・(何かが違うw?)




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茨木さんと京橋君2 (椹野道流)




茨木さんと京橋君2 (二見シャレード文庫)
椹野 道流 (著)
草間 さかえ (イラスト)

(内容)

今夜は……いろいろ記念すべき夜になりそうですね

職場での友人から恋人へと関係を深めた耳鼻咽喉科医の京橋と売店店長代理の茨木。
茨木の穏やかな愛情に満たされていた京橋だが、近頃気になることが一つある。それは茨木の秘密主義。
京橋のことはどんどん知られていくのに、茨木は自分のことをあまり話さない上、未だに家も知らされない
有様だった。そんな折、茨木の父親の容体が急変し、ついに帰らぬ人となってしまう。こんな時こそ恋人と
して彼の力になりたいと思う京橋だったが、茨木との恋愛観に大きな溝が発覚し……。シリーズ第二弾!





大人げない・・・・

というのが読んだ一番の感想です(笑)

大人げない人たちが大人気もなく恋や愛や嫉妬やそういう様々な感情に

揉まれて土用波にさらわれるがのごとく回っています

でも、恋ってみんなそうかもとはるか昔の感情を呼び覚ましてくれる

お話でした




出会い恋に目覚めそしてお互いの想いや体を大切にしたいという気持ちは

十分にあるのですが

なんとなく噛み合わない茨木さんと京橋ドクターです

そこに何となく違和感を感じながらもそれがなぜかは二人とも気が付いていません

恋って盲目とかなんとかはともかく

そういう部分に不安を感じている京橋君でしたが

そこに茨木さんの父親が亡くなったという連絡が届きます


恋人のために力になりたい。せめて役には立つことをしたい

そう考える京橋君ですのに

茨木さんのほうでは恋人に感情の機微を知られることをよしとしません

あまつさえ、自分の不安定さで恋人を不安にさせてしまったらと

京橋君を遠ざけてしまうのです

そういう茨木さんとは恋ができないと気が付き絶望的な気持ちになるのです


まぁこれはお互いがお互いを思う気持ちを

きちんと恋人に伝えることのなかった二人のニアミスとでもいいましょうか・・・・


最後はきちんとこんがらがって揉めていた糸もきちんとほどけて

二人だけの幸せな時間と夜を手に入れるのですが

間坂万次郎くんのあの素直な天然さがなければ

こうも早く解決はしなかったと思われる素直さがハート鷲掴みです(笑)

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頬にそよ風、髪に木洩れ日(椹野道流)

頬にそよ風、髪に木洩れ日―右手にメス、左手に花束6―(二見シャレード文庫)
椹野 道流 (著)
鳴海 ゆき (イラスト)




(内容)


学位を取得した江南は、助手になることが内定し、ますます忙しい日々を送っていた。中でも腹膜炎で入院中の少年・松川孝志をめぐって
は、事件の被害にあった可能性があるとして警察が捜査に乗り出してくる。江南を労りつつサポートする篤臣は、法医学者として鑑定を依
頼され一つの仮説を提示するが…。以前より感じていた腹痛が悪化し、職場であり、江南の待つK医大附属病院へとうとう緊急入院するこ
とに。そこで待ち受けていたのは、ドS楢崎の内科診察&元気ハツラツ小田教授の執刀フルコースで――!?
メス花シリーズ第6弾!! 全編書き下ろし☆



 夫婦でよい関係をつなげるには日々の努力と心がけと思わずにはいられなかった作品です

強姦ではじまった関係の二人がこうやって、日常の波乱万丈を迎えながら

でも、日々絆を固めていっている楽しい作品です

ドラマチックな運命に翻弄されるお話も嫌いではないです

でも、こういう風にさりげない日常を重ねていくお話も好きです


今回はある事件に絡みながらお話は進んでいきますが

事件そのものより、江南の愛する嫁はん?である篤臣が盲腸で倒れます


たわいもない日常がこんな風に簡単に失われる不安がある意味このお話の中枢と言いましょうか

不安に襲われる江南をやっぱり心身ともに支えるのは篤臣なんですよね

まぁ、かわいい婿さんを十分大事にしてあげてーと

としか言えない(笑)









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茨木さんと京橋君〈1〉(椹野道流)

記事が一瞬で消えてしまったのでちょい落ち込んでいます

という経験を何回かしてもなお下書きを残さないというか直にかく自分の愚かさをすぐ忘れてしまいます(笑)

懲りないと言うことですね~

シャレードでのアタシの印象は・・・

強姦で始まるw!!と言うことです(笑)

『真夏の被害者』とかー

『君が好きなのさ』とか

同じ作者さんの『右手にメス、左手に花束』もたしかそうでなかったでしょうか(笑)?

でも、この作品はそういうイメージを奇麗になぎ払ってくれて、そのうえほのぼのーとした気持ちを与えてくれますー

草間 さかえさんの挿絵もよいのです
眼鏡にこんなに萌えるなんて思ってもいませんでした(笑)

やっぱり、挿絵ってBL小説には大事なものですよねーといまさらながら思うわけです






茨木さんと京橋君〈1〉 (二見シャレード文庫 ふ 3-11) (文庫)
椹野 道流 (著)
草間 さかえ (イラスト)

(内容)

医科大学附属病院の耳鼻咽喉科医・京橋は、病院の売店で働く茨木と親しくなる。誰にも話したことのない自分の生い立ちや医者に
なった理由、そんなプライベートを初めて話した夜、茨木は優しく頭を撫でてくれた。いつしか茨木の笑顔に癒され、彼の手の感触を
思い出し、会いたいと思う自分に戸惑うが…。消灯時間も過ぎた病院でひどく落ち込んでいる様子の茨木に、このまま泣かせて欲しい
と抱きしめられて――。隠れS系売店員×純情耳鼻咽喉科医の院内ラブ!
書き下ろしは京橋の頼れる先輩・内科医楢崎にお見合い疑惑!?「いつか似たもの同士……?」

病院内のお話ですが、そう病院と言うか、医療色が濃い話ではないので

気楽に読めます

主人公の京橋くんも耳鼻咽喉科でほわほわとした雰囲気に包まれていますしね

でも、お母さんが産後の欝で自殺されたりとか、一生懸命京橋君を育てたお父さんも過労で高校生でなくなっていていたりとかトラウマを抱えているんですが健気にがんばっているところが好感がもてます

茨木さんもお父さんが脳腫瘍の末期で寝たきり状態で職場を変わったりとか苦労されていますがいつも笑顔で穏やかで優しいです

職場でであった二人の恋はゆっくりと地道に積み重ねていきます

こういう風に生活と時間と恋を大切にする小説ってあたしの萌えなんだなと再認識させられました(笑)

いい人で穏やかな茨木さんが、実は手堅くゆっくりと京橋君を手に入れようと画策していたり

やたら京橋君にかまう先輩医師の好きなものの仕入れをしなかったりストップさせていたりとちょい人間性が豊かw?というか黒いとこにも好感がもてました(笑)

ちょい残念なのはまだ二人が決定的に致していないこと(ここ重要w!!)なので、2作目に向かって期待がむんむん(笑)


なごやかなーなBLで心癒されたい方にいかがでしょうかw?



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執事の受難と旦那様の秘密 (椹野道流)



執事の受難と旦那様の秘密  上・下
(二見シャレード文庫 ふ 3-10) (文庫)
椹野 道流 (著)
金ひかる(イラスト)

(内容)


 検死官ウィルフレッドの助手兼恋人になったハル。
折に触れ、包み込むような優しさで、ほかの誰でもなくお前が大切で愛しいのだと教えてくれるウィルフレッドに、ハルは幸せを噛みしめていた。 しかし、このところ執事であるフライトの様子がおかしいことに気づき、不審に思うハルに、自分が育った孤児院「ネイディーン家」で院長が殺害されたとの報せが入る。
「神殿を出た者は、二度と戻れない」という孤児院の掟のため、屋敷でウィルフレッドの帰りを待つハル。
だがその留守中、院長殺害容疑でフライトが逮捕されて…。問い詰めるハルに、否定も肯定もしないフライトの真意とは一体…!?書き下ろしは、獄中のフライトによる回想『執事の独白』。



「作る少年、食う男」を呼んで以来探しに探してまして
やっと手に入れて嬉しさで夜中まで読みまくり、仕事に支障が出始めた
アタシです(笑)

期待どうりのほのぼの?としたファンタジー小説でした
相変わらず食べるものが美味しそうです

ある意味、「ジブリ」の小説版とでも言うような(笑)

(ハウルのベーコンエッグとか、千と千尋のおにぎりに憧れと夢を抱いたのはアタシだけじゃないと思いますw)

 

 執事さんの過去と、受けた受難と、旦那さまの過去の秘密が暴露されておりますが。
これはたいしたことなかったです
その実は ハル の出生の秘密が主軸となってお話が進んでいるんですよー(笑)

 
 まぁファンタジーにありがちな秘密でしたが
なかなか素敵な秘密でした

 執事さんの相方と言うか、パートナーのキアランがなかなか楽しい逸材でした
優雅で奇麗で教養があって、口が悪くて、でもいい人で、
片手間にはボディガードの役割も果たせるというように、ある意味お買い得な人材でした

でも、怖くて浮気はできないかも・・・(笑)


 みーんながホモで暖かく見守ってくれて優しい人たちばかりと言う
ありえないファンタジーも楽しいです~


現実に疲れたひとにお勧めで(笑)

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Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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