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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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フリージングアイ (華藤 えれな)




フリージング アイ (リンクスロマンス) (新書)
華藤 えれな (著)
雪舟 薫 (イラスト)



商品の詳細

新書: 272ページ
出版社: 幻冬舎コミックス
発売日: 2004/12/25


(本の内容)
「好きだ」―突然の告白に早瀬は唖然とする。
相手は凄腕と名高い社内弁護士の若宮。
真摯なまなざしで告げる彼に困惑しながら、早瀬は怜悧な美貌を淡くほころばせ、告白を拒んだ。
だが後日、若宮の補佐を命じられて彼のもとを訪れると、若宮は早瀬の拒否などなかったかのように誘いをかけてきた。
以来、若宮の強引な干渉に辟易する早瀬だが、彼を疎ましく感じる一方、自分と正反対な彼に興味を覚え始める。
そんなある日、ふいに若宮から荒々しく口づけられ…。


 自らの生い立ちのせいで、他人と触れ合うことも心通わす幸福もなげうって感じないように生きてきた早瀬
その早瀬の幼子のような純真さに唯一気がついて、愛を捧げようとした若宮
その二人の愛の軌跡が面白いです(笑)

 題名のフリージングって、愛することも人と触れ合うことも知らないまま生きてきた早瀬のことなんでしょうねとおもうんですが
あの若宮の駄洒落というか、オヤジギャグで、凍り付いてしまうの意味もあるかもと思ってしまう今日この頃

 お互いに過去に痛みと傷を持って生きています
でも、ホンの少し考え方が違うだけで、こんなに生き方が変わるんだなと思う小説でもありました

できたら、若宮のように人の心の痛みに優しくできる自分でありたいと願いながら、たぶん早瀬みたいに棘棘のはりせんぼんで他人を拒絶してるんじゃないかと反省する今日この頃です

事件が解決し、お互いの思いに気がついて、やがて、愛を確かめ合うところまでが本編です

書き下ろしの「Calling Eye」 では京都で早瀬の過去と若宮の過去がでてきます
若宮のためにといいながら、別れを決意する早瀬でしたが
早瀬の手を離すことができませんでした

雨降って地が固まる物語といいましょうか
こちらのほうが華籐さんらしい、京都のしんなりとした雰囲気がよくでていて、アタシは好きです

 かっとんだ、早瀬ばーちゃんの京言葉が萌え(笑)









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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
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水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
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