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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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壁際のキス (椎崎 夕)

壁際のキス (SHYノベルス) (新書)
椎崎 夕 (著)
高星 麻子 (イラスト)



(あらすじ)

「信じろ。俺は、あんたには嘘つかない」

信じていた人間の裏切りに傷つき体調を崩していた中室哲は。
療養のため叔父の別荘で暮らしていた。
そんなとき、哲はひとりの青年と出逢う。
不遜で、どこか人を醒めた目でみる羽島雄生だ。
彼は別荘の庭先から怪我した腕を突き出し、哲に手当てを要求したのだ。
初対面の印象は最悪のふたりだったが、
いつしか一緒にいることが楽しみになっていた。
けれど、雄生が人気のある俳優であることから誤解が生まれ・・・
人嫌いの青年と人から裏切られた青年。
友人でもない、恋人でもない、曖昧で脆い関係が行き着いたのは?


SHYノベルズはいつも期待しているのですが

この月は「松前先生と美貌の作家」とこの作品はどうもあたしの萌えの琴線には触れなかったようです。

もしかしたら、あたしも心身ともに非常に疲労していたせいで

他人を憂える気持ちを少し摩耗させていたためかもしれません。

読む本に癒しを求める気持ちで読んではみたものの

ぶつ切りでしか読むことができなかったという事情のせいも大きいと思います。



お互いに人間関係やらそのほかもろもろのことで

生きることに疲れたように隠棲した生活を送っている哲(さとる)

そんなときに出会った男前の不思議な魅力をもつ青年と出会い

自分に隠された魅力を突きつけられたり

自分の中の生活感のなさを突きつけたりしながら

それでも不快ではない青年との時間にだんだん心がほぐされていきます。

しかし、青年の気持ちを誤解するような出来事が次々と起こり

自分もまた新たに社会と生きていく方法を模索し始めていく。



今月SHYノベルズさんからこのスピンオフ作「臆病なキス」がでるらしいので

人気があったということなんでしょうね。

自分の萎えは他人の萌えということであるということでしょうか(笑)



下はコメントレスです

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隣に居るひと (椎崎 夕)

隣に居るひと (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
椎崎 夕 (著)
竹美家 らら(イラスト)

(内容)
 
室瀬玲一は、姉の形見の喫茶店を経営しながら姪の桃子を育てている。その暮らしを続けられるよう尽力してくれたのが、桃子の叔父にあたる西崎彰也だった。記憶喪失を演じていた彰也は玲一に惹かれ、最初は拒絶していた玲一もやがて彰也を想うようになる。そんなある日、パーティーによばれた玲一と桃子。祖父の家に残るという桃子に玲一は…。
 
 


ちょっと延期で焦らしプレイでしたが、無事に「帰る場所」も終わりまで読むことができました。

捨て子であったことでなにもかもにひかえ目な生き方を自分に強いている室瀬玲一は

続編でも同じようにひかえ目で健気な生き方をしております。

自分の愛する人が大切

そして、もし愛している人が不幸になるなら果敢に立ち向かう強さを持っているのですが

自分自身の存在が不幸となるなら

あっさりと身を引いてしまう危うさもあいかわらずです。

でも、その健気な行動で他の人を傷つけてしまうかも知れないなどということは

思いあたりもしないというところがあります。

姪のために姿を消したら、みんな幸せになれるなんて・・・

そんなバナナ←誤字ではありません・・・念のため

と叫びたいです。


すべての不幸の原因を作ったとまではいいませんが

いろいろ茶々いれてくれた香月のおじいさんが亡くなり、西崎もその世界から離れてしまい

セレブな方々からの攻撃も一段落してふたりの関係も安定してきたようです。

梶本というあて馬に嫉妬したり、

やきもちをやいて独占欲をあらわにしてるくらいの余裕も出てきたみたいです。


けなげ受けは嫌いじゃないのですが

ここまで周囲に心配されるほどわが身を傷つけてしまうというのは

大人としてちょっとどうかなと思わされました。

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帰る場所 (椎崎 夕)

帰る場所 (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
 椎崎 夕 (著)
竹美家らら(イラスト)
 
(内容)
 
室瀬玲一は姉の形見の喫茶店を営みながら、姪・桃子を育てている。ある朝、店の前に男が行き倒れていた。男を家に上げ、介抱する玲一。その男・西崎征一は、七年前に姿を消した桃子の父を思い出させ、玲一はいい感情を抱けない。そんな折、地上げ絡みで嫌がらせを受ける玲一達のもとに、桃子の祖父の使いが現れ、桃子を引き取るといい…。

もうねぇ ひっさびっさの椎崎さんという感じです。

一度ノベルズになっていたそうなんですけど、

それは読んでいないので新鮮な気持ちで読むことができました。

表面的な不幸と本人の心が作る不幸とさまざまな心の紋様が重なって

新しい傷がいっぱいできていく物語でした。



ラブとエッチは、すごくーーーく薄いです(笑)

物語的にはなんというか、起承転結の起承という部分のせいかもしれませんが

今月の中旬にでることが決まっている同人誌に加筆された作品でお話がまとまっていくとともに

ラブも濃くなっていくのかなぁと期待しております。




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三十二番目の初恋 (椎崎 夕)




三十二番目の初恋 (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
椎崎 夕 (著)
金ひかる(イラスト)

(内容)

美容師の瑞原想は、同棲中の恋人に「結婚するから」と家を追い出され、呆然としていた。失意の中、更にトラブルに巻き込まれ右腕を骨折し、想は家だけでなく仕事も失う事に―。しかしその後、骨折のきっかけとなった勤務医・梶山の家に居候することになり、生活感のない家で二人一緒に暮らすうち、恋人を失った過去に縛られたままの梶山に惹かれ始め…。



ダメンズ(駄目男)が好きなのか・・・・

はたまたダメンズの行為とか、

思考を都合よく解釈する癖があるのか・・・

はたまた本当に単純に人間性がいいせいか・・・・


やたら駄目駄目人間に引っかかっては痛い目にあっている美容師の瑞原想です。

人間的に豊かで思いやりも想像力もありすぎるというのは

不幸なことかもとちょい思ってしまいました。



同棲していた恋人が結婚するからと急に言い出して住んでいた部屋は追い出され、

共同出資していたはずおお店からも追い出され

泣きっ面に蜂という感じでしたが、さらなる不運が・・・

骨折のきっかけとなった勤務医・梶山の家に同居するようになり

梶山の人間性や過去の深い傷を知るにつれ魅かれていくのですが

想の過去を知る男永澤に脅されて不本意な行動をとってしまったり

前の恋人から無理やりな言いがかりをつけられたり

なんだか不幸もてんこもりすぎたら悲しくはなれませんでした・・・





金さんの挿絵は非常に好きなんです。

でもー

金さんの描かれるギブスがいまどきこんなに厚くはないと

つっこみを入れたいのはあたしだけでしょうか(笑)?








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非保護者(椎崎 夕)

いつの間にか、blogpeople治っていました

いったい何でなんでしょうねぇ???






非保護者 (SHY NOVELS 203) (新書)
椎崎 夕 (著)
北畠 あけ乃 (イラスト)

(内容)


麻倉征、19歳、大学生。彼には8歳年下の同居人がいる。ひとり暮らしをする征に父親が寄越したお目付役・瀬尾篤史だ。
幼い頃から傍で自分を見守ってくれていた瀬尾と数年ぶりに一緒に暮らすことになった征だったが、瀬尾に対してどうしても素直な態度を取れない。
かつて征にとって誰よりも大切な存在だった瀬尾。だが、ある時を境にふたりの関係は大きく変わってしまっていたのだ・・・


泣きたいときは椎崎さんといつも決めていました・・

でもーこれでは泣けませんでした・・・

なんででしょう・・・

粘着というか保護者に徹底しているようで、実は悪い虫から遠ざけていたりとか

そういう執着をもつ攻め君はきらいでないです

いちずで思い込みが強い受けくんもすごく好きです

でも、萌えたのは・・受けくんのおじさんと・・・陶芸家の三島さんの怪しい雰囲気でした

次回はこのカップルの山あり谷ありのお話でお願いいたします(笑)






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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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