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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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戸籍係の王子様 (名倉 和希)


戸籍係の王子様 (ディアプラス文庫) [文庫]
 名倉 和希 (著), 高城 たくみ (イラスト)

戸籍係の王子様 (ディアプラス文庫)




(あらすじ)

区役所の戸籍係をしている和海(かずみ)は、とても美形だがとても地味な性格をしている。 ある日、ペットショップで知り合った少女・麻衣(まい)が変質者に襲われそうになっているところに遭遇し、なんとか救出する。 その後、警察署に麻衣を迎えに来た父親と対面するが、彼――相津(あいづ)はなんとヤクザだった。 最初は警戒するものの、そのままの和海を受け入れてくれる相津に惹かれ出す和海だが……? オール書き下ろし。


ヤクザと区役所の戸籍係の地味な性格の美形の可愛らしい?恋のお話でした。

お話はあらすじ通り

可愛い幼稚園生の麻衣ちゃんと知り合ったことがご縁となり

ヤクザの組長の父親といつのまにかご親密になっちゃってあれよあれよというまに

寂しかったはずの独身生活が賑やかな雰囲気になっていくところが楽しかったです。

挿絵の雰囲気もお話とあっていました。

 

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珊瑚の骨 (成瀬 かの)

珊瑚の骨 (二見書房 シャレード文庫) [文庫]
成瀬 かの (著), 六芦 かえで (イラスト)

珊瑚の骨 (二見書房 シャレード文庫)




(あらすじ)
僕、木津先生が、好きみたいだ……

売れっ子作家の木津に指名され彼が滞在する南の島を訪れた編集者の瑛。
腹違いの兄から性的虐待を受ける瑛は、木津の優しさに心惹かれるが…。

なんでキスしたいなんて思ったんだろう――売れっ子作家の木津大周に執筆依頼をするため、彼のいる南の島を訪れた白倉瑛。
本当は会いたくなかった。瑛はもう何年も腹違いの兄による性的虐待に苦しんでいた。
その傷痕を木津に見られてしまっていたから。しかし、強引に滞在を要求され、木津の甥っ子・優羽と三人の生活が始まる。
穏やかな時間の中、愛情に飢えていた瑛にとって、木津の優しさは初めての感情を湧きおこし……。


珊瑚の骨のかけらのように大切な思い出の大切さを知っている青年の

お話でした。

いつもコメントをくださったり情報を教えていただいている

ゆうみさんからお勧めしてくださった作家さんです。

初読みでしたが読みやすい文章でけなげで切ない受けっ子ちゃんは好きです。

楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。


母親違いの兄から虐待を受けて毎日生きている青年編集者の瑛

売れっ子作家の木津大周に一目で恋をしちゃうのですが

自分が兄から性的な虐待を受けているせいか、虐待に心が麻痺しているせいか

惹かれているということに目を塞いで避けようといていたのですが

ある日木津に執筆依頼するために南の島にやってきます。

そこで瑛に体の傷ばかりか心の傷もさらけだせと言い募る木津

反感を感じながらも美しい南の島で心癒され木津に惹かれて行き

心の傷を少しづつ語ることで自ら受けてきた傷が実は虐待であり

非情な暴力であることにやっと気が付くのです。

そしていよいよ兄と対峙する決心をつけるのでした・・・


このお話にでてくるのは心底悪い人はいません。

みな心に傷を抱えて生きております。

傷はあれどもどう生きていくかで心のありようというか

幸福の真価が試されているのだと思いました。

南の島のリゾートとせつない恋と傷を乗り越えて生きていく幸福を知りたい方

いかがでしょうか?


コメントありがとうございました。
mさま
ご多忙であるにもかかわらずあたしにまで気をつかっていただき
ほんとうに申し訳ないという気持ちで一杯です。
いまはなにか変な力に操られていて(アドレナリン効果みたいなものでしょうか・・)
疲れを別のものに変換して頑張られていると思います。
読み捨て上等ですのでいつでもおいでてくださいね。
あたしこそいつも読み捨て&尊敬の目で拝見させてもらってます。
寒くなってきましたので体調にもお気をつけてくださいね。


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野蛮な恋人 (成宮 ゆり)

野蛮な恋人 (角川ルビー文庫) (文庫)
成宮 ゆり (著)
紺野 けい子 (イラスト)

(内容)

「びくつくなよ。やられんのが嫌なら、俺が受けてやってもいいんだぜ。俺を抱けるなんて光栄だろ」。兄・春樹のマンションに居候をすることになった大学一年生の田島秋人。ところが訪れたマンションで待っていたのは、兄の恋人だと名乗る綺麗で乱暴で凶暴な男・木崎智也(攻)だった。「お前は逃げた春樹が戻るまでの人質だ」と脅され、仕方なく智也と暮らすハメになった秋人だが、兄に振られ傷つく智也を慰めるうちに、うっかり抱いてしまい…!?期待の新星・成宮ゆり×紺野けい子で贈るイマドキ青春ラブ・グラフィティー。






成宮さんのデビュー作です。

たしか・・これも紺野さんの挿絵に魅かれて購入に至ったと

いうかすかな記憶がありました(笑)

成宮さんの全員プレゼントに応募していた小冊子を読んだところ

この作品の続編が載っていて楽しく読んだ記憶がよみがえっての再読です。

男前の受けさんが妙に印象的な一冊でした。

兄の恋人に拘束されているうちに

心まで兄の恋人に拘束されて魅かれていくお話なんですけど

男前さんがほんとうに今も好きなのは兄ではないかと不安になり

自分の気持ちが今一歩つかめなくて・・・

混迷しながらも本当に好きなのはだれか、

大切な存在はだれか、

ちゃんと考えていって、誠実に恋を成就させていくお話なんです。

キャラクターも個性的で丁寧に心情が書かれていて

デビュー作と思えないよき作品だったと思います。



続編のほうは・・・

男前さんが可愛い攻めをちゃんとおいしい男に仕上げておりました♪

愛しあっているふたりが幸せでラブラブしている作品を読めるのは

楽しいです。



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家政夫は今夜も意地悪で (夏目 もも)

家政夫は今夜も意地悪で (角川ルビー文庫)(文庫)
夏目 もも (著)
麻々原絵里依(イラスト)


(内容)
海外赴任する両親が勝手に雇った家政夫・神瀬と、ふたりきりで生活することになった高校生の智弘。超美形な彼の笑顔に不覚にもトキめいてしまった智弘は、照れ隠しで神瀬に反発。ハンストと逃亡を繰り返すが、結局神瀬のご飯に餌付けされてしまう。だけど、智弘をからかいつつも業務外に家庭教師までしてくれる神瀬を「ちょっと良いヤツ」と見直した途端「家庭教師代はきっちり頂きますよ」とキスを奪われて…!?意地悪家政夫×ツンデレ高校生のドタバタラブ。




家政夫×甘えん坊高校生

前回の「 家政夫は今日も眠れない」では家政夫さんが受けであったので

今回は攻め受け反対です♪

前回もルビー文庫らしいい王道と書きましたが

今回もきっちろ王道を進み切っているので

これからどうなるんだろうなんていう不安感はまったくないまま

最後まで読み切れました

これが麻々原絵里依さんの挿絵でなかったら買わないかも作品ですが

王道を手軽に楽しみたい気分のときにはいい作品ではないかと思います

 

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恋愛・教師―Color of Snow (西江 彩夏)

恋愛・教師―Color of Snow (ビーボーイノベルズ) (単行本)
西江 彩夏 (著)
麻生 海(イラスト)
 
(内容)

「好きになれなんて言わない。だからあと少しだけ、今だけ、側にいたい」雪が降る夜、佐々井は恋人に振られて混乱する年下の同僚・井瀬崎に抱きしめられていた。井瀬崎は、普段は温和で優しいが、同性の恋人の存在を知る佐々井を避け続ける片想いの相手。嫌っているくせに、佐々井は必死に縋る腕の強さに拒むことができない。彼に触れてもらえる嬉しさと罪悪感を素直になれない態度に隠したまま、佐々井は体を重ねてしまうが―。
 

デビューがあの超変人の可愛い攻めお話でした(笑)→「ナルシストの憂鬱
 
さてさて今度はどのような内容で楽しませてくださるのでしょうと
 
わくわくしながら読ませていただきました。

今回はあらすじからみるかぎり切ない受けの気持ちが堪能できるのかな・・・

と思っておりましたが

いい意味で裏切ってくれました(笑)


佐々井は教員になって五年

仕事の量も増えてきたのだけど、

それらに手を抜き方がわからないまますべてに全力でがんばってきた。

神経質で勤勉で上司(校長)に対しても間違いが許せない気性だった。

その佐々井が気になっている男がいた。

年下の同僚・井瀬崎はまじめで勤勉で周囲に対して気配りのできる男である・・

のだけれどその井瀬崎はなぜか佐々井に対して警戒してしまう。

というのは、ゲイバーで出会ったときに井瀬崎は恋人のを連れていたのだが

その彼を佐々井には知られたくないし

佐々井が井瀬崎を気にしてつい茶々を入れてしまうことに不快感を感じている。

自分の感情を取り繕ったりしないくせに周囲に対して配慮して

オブラートに包んだようにものを言う男井瀬崎を

佐々井はしきりに優しい男と表現しているのですけど~

うーん

あたしからしたら周囲に干渉されたくない自我の強さだけがでていて

非常にやな男のような気がするんですけど(笑)

惚れてしまえばあばたもえくぼということなんでしょうか?


そう考えてみたら西江さんの書かれる攻めでいいひとはほんといない気がします(笑)




その恋人に振られた井瀬崎は佐々井とお酒に酔った勢いで

肉体関係を持ってしまいます。

井瀬崎に恋をしていた佐々井は

それが愛からではないことがわかっていたんですけど

ただただ井瀬崎から受け取れるものがあるのがうれしくて

井瀬崎を慰めることがあるのがうれしくてその関係にしがみつきます。

その恋に終わりをつげようと決心するまで懸命な努力をする佐々井が

ほんとうに可愛らしいです。

その佐々井の純真というか気持ちに気が付いていながらも井瀬崎は

好ましいと思いながらも愛せないんですけど

最後はちゃんとお互いに気持ちも感情も愛も分け与えることができる関係になれてよかったです。







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プロフィール

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Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
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剛しいらさんなどなど・・・

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