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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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はじまりは窓でした。 (名倉 和希)

はじまりは窓でした。 (新書館ディアプラス文庫 227) (文庫)
名倉 和希 (著)
阿部あかね(イラスト)

 


(内容)

自分にも他人にも厳しく、部下から煙たがられている吉国(よしくに)。ある日、ワケあって自分の股間をチェックしていると、高層ビルなのに窓の外から視線を感じる。顔を上げたら、そこには窓拭きの清掃員・白柳(しろやなぎ)がぶら下がっていた――!! 口止めをするべく会社を調べて会いに行くが、彼は気持ちのいい青年で、一緒に食事をすることになり……?
 
窓拭き職人×エリートリーマン、働く男たちの年下攻ラブ!
イラストがなんか違和感があるなと思っておりました。
 
雑誌を探し出してみて気が付きました。
 
雑誌掲載時はイラストが北村小梅さんでした・・・

でも、阿部さんもお話の雰囲気に合っていてエロ楽しかったです。

お話もとんでもないところから始まりましてまたこの導入部がとんでもなくおもしろかった

というか意外性に富んでおりました(笑)

とんでもないというと・・・

完璧主義で、自分にも他人にも厳しい課長である吉国

ある日部下に説教をしておりますとコーヒーが運ばれてきまして

それが運悪く股間に・・・

淹れたてのコーヒーは熱く、服を着替えに更衣室に行き・・・

最近はめったに使わないものの・・・心配になって自分の大切な あれ を凝視してまして

それをまた部屋が暗いからとブラインドをあけると・・人が・・・・

高層ビルの窓の外に人・・・・

その人はなぜか吉国の下半身を凝視していて(笑)


最近のというかオフィス事情はよくわかりませんので、部下の女の子にお茶くみさせていいのか・・とか

下半身露出して握って調べていた状態で人の姿をみたらまずはブラインドを下ろすんじゃ・・とか

見た人も視線をそらすんじゃとか

いろいろ突っ込みどころはありましたが

お話の導入からぐんぐんひきつけたまま二人の関係は深まっていきます。

窓ふきをしていた白柳という青年を知るにつれ好感度UPしていきますし

お酒に酔ってどこか自制心をなくした吉国も可愛い存在です。


お酒に酔った上でのあやまちからいろいろあれこれされて

どんどんエロ可愛くなっていく吉国が楽しく読ませていただきました。

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ふしだらな密室  (ななおあきら)

ふしだらな密室 (ビーボーイスラッシュノベルズ) (単行本)
 ななお あきら (著)
門地かおり(イラスト)

(内容)

尊敬する議員の代わりに逃亡者となった接触恐怖症の議員秘書・和士。逃がし屋・御堂の店に潜伏するが、そこは男が男にHなマッサージをする店だった!!風俗業へと転身するべく、御堂から受けるエロマッサージ訓練。涙がでるほど拒否を示していた和士の身体は、御堂のいやらしい手で快楽の渦に堕とされて…。嫌だったはずなのに激しく感じまくり、悶え喘いで乱れてしまい!?エロボディ開発ラブ、H満載のオール書き下ろしで登場。


買うつもりはなかったんですが、

門地さんの挿絵のあまりにものエロさにやられて購入に至りました・・・

感想は・・・

乾燥していません!!

あまりにも濡れ濡れしておりますという一言でもよいような・・(笑)

ななおさん自体は好きな作家さんの部類にはいっていて、

同人誌も何冊か買わせていいただいている方なんですけど

なんというか。。。リブレという媒体がからむと面白くなくなる作家さんだと思います。



筋立て自体は政治スキャンダルというか、汚職絡んでいる議員の身の潔白を信じて

身代わりに行方不明となる決心をする議員秘書さんは実は接触嫌悪症

逃し屋として名高い御堂の店に匿われ、男相手のマッサージ屋さんのお手伝いをしていくうちに

将来生きていく手助けとなるようにとカなんたらかんたら

わけわからない理由で手ごめにされちゃっていくんです。

積め込みすぎというか・・・・

議員秘書さんの接触嫌悪症の理由も、それのよる生活の支障の程度もけっこうあいまい

行方不明になるくらい議員さんを信用しているけど

その汚職の証拠はバッチリつかんでいるようだし

逃がし屋の御堂も魅力的な人間なんだとよくわかるんだけど

議員秘書にちょっとづつ魅かれていく理由がよくわからないというか

全般的に無理やりエロエロしい雰囲気にもっていかなくてはいけないので

本質的なお話の筋がつかみにくいし

人間の魅力が描き切れていないような気がして

なんか物足りない一冊でした。

すごくすごく残念なんです・・・・

このあらすじのほんとうにねちっこくてエロい雰囲気を書ききりながら

この作者さまが書きたかった人間模様を書き込むには、

あともう一冊必要なんじゃなかったのかなという感触です。

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ナルシストの憂鬱(西江 彩夏)

 

ナルシストの憂鬱 (ビーボーイノベルズ) (単行本)
西江 彩夏 (著)
金ひかる(イラスト)
 
(内容)

「絶対に恋になんかならない!」精悍で色男、職業・司法書士。だけど性格は、自意識過剰なナルシスト。藤中にとって山田は、外見だけは好みな尊大で横暴な隣人だ。しかも初めて出会って以来、お人好しで面倒見の良さが災いしてか、なぜか山田の世話を焼くはめになってしまう。さんざん山田に振り回されげんなりしていた藤中だが、二人の距離が縮むたびに、山田の素直で嘘を言わない真摯な言葉に心がときめいて…。
新刊で買おうか・・・ いやいやそれともヤ〇オクでと

悩んでいるうちにはや6月

また次の新刊がでてしまう~~ということで、結局本屋さんで購入しました。

最初からそうすればよかったのにね(笑)


あとがきによるとデビューノベルズということでしたが、

これがデビューということが信じられないくらい

突飛な設定のキャラクターを達者な文章力で納めているなという印象が残りました。

そう(笑)!!

ほんまにキャラクターたちが個性的で楽しかったです。

山田は精悍で色男でまじめな司法書士さんですが、

じつは傲岸で傲慢で自意識過剰なナルシストさんなのですー

しかも、その自意識過剰ぶりが世間の斜め45度くらい曲がって変な方向にねじ曲がりながら

常に飛んでいるような反応なんです。

その変人の隣人である、藤中はつねに面倒をかけられまくりで辟易しておりましたが

山田という人間に振り回されながらも、なぜ彼がこう育ってしまったか

そして、超マイぺースな行動の裏に潜む彼のコンプレックスや優しさ

子供のような純真さを知ってしまい

なんとなく彼に魅かれていって・・・落ちてしまったのですー

藤中の告白によりふたりの関係は終わりになったと思っていたのですが

そうはどっこい!

また変な考え方というか・・・なんというか

藤中を大事にしたい気持ちがあるといいながら、「お試し期間」で「据え置きの恋」などという

突飛な提案をしてくるのです

そんな山田の気持ちは藤中を傷つけてしまうのですが

惚れてしまったのは藤中なので、それだけでもいいとこの切ない恋を始めてしまうのです

どこまでも自分に正直な山田の気持ちでふたりははれて両想いになるのですが

最後まで藤中を受け入れられないというか・・・

実はかっこういい男 山田 30歳なんですけど、さくらんぼちゃんみたいでして

セックスがこわいなどとのたまって

身も心もひとつになりたい藤中の気持ちを傷つけてしまうのです。


うーん

こうも書いてしまったらなんて極悪非道な男なんだと思うのですが

それでも、やっぱりどこか可愛くて幼子のような山田が愛おしい藤中

藤中ののようなせつなさで胸が絞られる恋のお話はほんとうにこのみで美味しかったです


面白いキャラとせつない恋の話をたのしみたいかたいかがでしょうか?





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家政夫は今日も眠れない(夏目 もも)

 


家政夫は今日も眠れない (角川ルビー文庫) (文庫)
夏目 もも (著)
麻々原絵理依(イラスト)

(内容)

住み込みのハウスキーパーとして働く柚葉は、雇い主で遊び人な社長の幸村が苦手。外では有能なくせに、家の中ではだらしない幸村からのセクハラにもめげずに頑張る柚葉だったが、ひょんなことから隠していた秘密を幸村に知られてしまう。それを逆手に「男と試したいなら相手してやる」と強引に押し倒された上に不覚にも感じてしまい―!?「うだうだ言ってねぇで、さっさと嫁にこい」ゴーマン社長×元気な家政夫のハイテンション・ラブ。


ぶっちゃけて言うと・・・ 麻々原さんの挿絵にやられて買っちゃった一冊です(笑)
 
見慣れない名前の方だと思って読んでおりましたが、

あとがきを読んだところ、これがデビュー作ということなんですね。
 
新人さんらしい勢いと思い込みのある一冊で 思ったより楽しんで読めました。



家庭の事情により住み込みで働きながら、栄養士の資格を取ろうとがんばっている男の子

というか・・・青年がおりまして

雇い主で遊び人な社長の幸村が最初はものすごく苦手だったんですけど

一緒に暮らしているうっちに幸村のさまざまな面を見ているうちになぜだかひきつけられていくのです。

我儘で横暴で傲慢で・・・

でもひとりで夕食を食べるのが嫌いな彼の孤独な一面を自分が癒してあげたいと

思ってしまったら・・・

はい、もうりっぱな恋ですよね(笑)

誕生日だからと香港くんだりまで出張デートしちゃって

綺麗な夜景の中ではじめての姫ごとといたるわけなんですけど、

香港から帰ってきたとたん、家に寄り付かなくなる幸村

不安と焦燥にかかれて、会社に押しかけて気がついたことは

もしかしたら自分も今までの女の人のように一回遊ばれただけなのに図々しく家にいついていると

思われているんじゃないか・・・

はやく出ていってほしいと思われているのなら・・・

愁嘆場を演じて今まで大事に優しくしてくれた想い出すらなくしたくはない。

胸を破れるような悲しみを抱えて静かにさよならをつげて実家にかえることに・・・



などなどのせつなさを十分に堪能できたら、そこはルビー文庫さん

王道のハッピーエンドが待っております~

王子様が迎えに来てほしい方いかがでしょうか?

甘くてコミカルででも、せつなさのエッセンスはきっちりつまった2時間を楽しませてくれますー





幸村とその弟の恋の話がそこかしこに散らばっていたので、

どうやら次作はこの方たちのお話になるのではないのでしょうか?



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コイビト偏差値(成宮 ゆり)

コイビト偏差値 (角川ルビー文庫) (文庫)
成宮 ゆり (著)
水名瀬 雅良(イラスト)




(内容)

昔の恋人の結婚式に出席し、ヤケになった高校教師の折口は、帰り際に出会った見知らぬ男と一夜を共にする。ところが翌朝、最悪な気分で出勤した折口は、廊下ですれ違ったバスケ部エースの3年生・桃瀬に「昨日のホテル代」と言ってお金を渡されて驚く。生徒と寝てしまったことに焦る折口だったが、桃瀬はもう一度抱きたいと迫ってきて!?「先生、俺の顔好みなんだろ?―いろいろ教えてよ」イマドキ色悪高校生×ダメでいい加減な高校教師が贈る、直球勝負の恋。



成宮ゆり 2か月連続刊行書き下ろしBOOK全員サービスに心魅かれて買う予定もない本を購入に・・(笑)

もうこれは治らない病気でしょう(笑)


高校生の頃付き合っていた男が結婚する。

二人で付き合うことに限界を感じていた折口自らが

別れを決めたはずだったのに、

つきあっていた当時男からの贈り物だったちゃちな指輪が捨てられなかった。

その男と別れた後何人かの女性とも付き合ってみたものの、

指輪を捨てられなかったくらいの未練を抱えていたためか

誰とも長続きしなかったので

いざその男が結婚ということになり招待はされたものの胸のうちは穏やかでなかった。

未練を振り切るためではなく、

未練を見せたくなくて二次会で司会までして盛り上げてしまう

プライドの高さは嫌いではないしむしろ切なくて好きです。

式の帰りに酔っぱらって正体不明となって見知らぬ男とホテルに入って好き放題されちゃうんですが

見知らぬ男と思っていたのは実は・・

自分の勤める高校の生徒君でした(笑)

いかげんで遅刻の多い教師であるだけでなく男前の可愛い童貞クンまで

食べれちゃうなんてある意味妖男(笑)?

イマドキ色悪高校生も魅力的で会話もストリーもテンポがあって読みやすかった一冊です。




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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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