珊瑚の骨 (二見書房 シャレード文庫) [文庫]
成瀬 かの (著), 六芦 かえで (イラスト)
珊瑚の骨 (二見書房 シャレード文庫)
(あらすじ)
僕、木津先生が、好きみたいだ……
売れっ子作家の木津に指名され彼が滞在する南の島を訪れた編集者の瑛。
腹違いの兄から性的虐待を受ける瑛は、木津の優しさに心惹かれるが…。
なんでキスしたいなんて思ったんだろう――売れっ子作家の木津大周に執筆依頼をするため、彼のいる南の島を訪れた白倉瑛。
本当は会いたくなかった。瑛はもう何年も腹違いの兄による性的虐待に苦しんでいた。
その傷痕を木津に見られてしまっていたから。しかし、強引に滞在を要求され、木津の甥っ子・優羽と三人の生活が始まる。
穏やかな時間の中、愛情に飢えていた瑛にとって、木津の優しさは初めての感情を湧きおこし……。
珊瑚の骨のかけらのように大切な思い出の大切さを知っている青年の
お話でした。
いつもコメントをくださったり情報を教えていただいている
ゆうみさんからお勧めしてくださった作家さんです。
初読みでしたが読みやすい文章でけなげで切ない受けっ子ちゃんは好きです。
楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。
母親違いの兄から虐待を受けて毎日生きている青年編集者の瑛
売れっ子作家の木津大周に一目で恋をしちゃうのですが
自分が兄から性的な虐待を受けているせいか、虐待に心が麻痺しているせいか
惹かれているということに目を塞いで避けようといていたのですが
ある日木津に執筆依頼するために南の島にやってきます。
そこで瑛に体の傷ばかりか心の傷もさらけだせと言い募る木津
反感を感じながらも美しい南の島で心癒され木津に惹かれて行き
心の傷を少しづつ語ることで自ら受けてきた傷が実は虐待であり
非情な暴力であることにやっと気が付くのです。
そしていよいよ兄と対峙する決心をつけるのでした・・・
このお話にでてくるのは心底悪い人はいません。
みな心に傷を抱えて生きております。
傷はあれどもどう生きていくかで心のありようというか
幸福の真価が試されているのだと思いました。
南の島のリゾートとせつない恋と傷を乗り越えて生きていく幸福を知りたい方
いかがでしょうか?
コメントありがとうございました。
mさま
ご多忙であるにもかかわらずあたしにまで気をつかっていただき
ほんとうに申し訳ないという気持ちで一杯です。
いまはなにか変な力に操られていて(アドレナリン効果みたいなものでしょうか・・)
疲れを別のものに変換して頑張られていると思います。
読み捨て上等ですのでいつでもおいでてくださいね。
あたしこそいつも読み捨て&尊敬の目で拝見させてもらってます。
寒くなってきましたので体調にもお気をつけてくださいね。
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