忍者ブログ

Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

蝶落―雲居の巫女 (沙野 風結子)

蝶落―雲居の巫女 (白泉社花丸文庫BLACK) (文庫)
沙野 風結子 (著)
高階 佑 (イラスト)

(内容)
 

南の孤島の巫女である織谷笙は、神事のさいに男たちから性的な奉仕を受けて法悦を得ることで、さまざまな予見を行っていた。巫女になってからの笙は歳を取るのが極端に遅くなっていたが、予見の確かさは国内でも静かな評判を呼んでいる。男たちに嬲られるのを耐え続ける笙の、唯一の支えは神社の宮司でもある弟の悟だ。「弟だけは守らなければ」と願う笙だが、ある嵐の晩に幼なじみの坂守蒼冶と再会する。ヤクザになったという蒼冶は神事に参加するが、笙には触れようともしない。だが弟の悟は、蒼冶を自分たち兄弟の敵と見なしていて…。
 
この本は前作の巫女ものがけっこうよかったので

感想をあげなきゃと勢い込んでいましたが、
 
何気に前作「輝血(かがち)様と巫女 」の感想を上げていないことに気がつきました・・・。
 
いえいえ良くあることなんですけどね(笑)

前作との関連は世界観というか、

島という閉鎖された空間であるということと巫女という存在でしたので

これから読もうかなと考えている方にはこのこの作品だけで充分ではないかと思います。



巫女という存在がその立場の割におとしめられた存在でした。

そのわけは性的な快感を巫女に与えることによって、巫女はさまざまな予見を行うのですが

快感を与えるために月に2回巫女に挿入以外のあんなことやこんなことをいたしちゃうわけで・・・

そういうある意味人の旦那を寝とっていっちゃうので

村の人からは、とくに女性の方からはいい感情を持たれておりません。

なので、村では娘が生まれちゃうとさっさと島を捨てていっちゃうわけなんで

巫女になり手が全然いなくなるんです。

そこでおはちが回ってきたのが、村で生まれたきれいな男の子笙です。

村長が自分の息子を巫女にしたくないばっかりに

笙のおとうさんを漁での事故と見せかけて殺しちゃうし、

おかあさんの病気の治療費や弟との生活のために

巫女にならざるを得ない状況に追い込まれちゃうんですよね。

島で生まれた悲劇というか・・・・

でも、ふつう巫女がそういう特殊能力を発揮する秘儀みたいなものなんて

超秘密事項にしちゃうんじゃないんでしょうか・・・なんてつっこみどころは満載でしたが

エロも触手も満載で

好みの作品でしたということは告白しておきます(笑)



蜘蛛と触手と純愛がお好きな方ならこの作品はよいですよーと

お勧めしておきます。



拍手[0回]

PR

恋ひめやも (英田サキ)

恋ひめやも (キャラ文庫) (文庫)
英田サキ (著)
小山田あみ (イラスト)

(内容)

「想うだけでいいから、先生を好きなことを許してほしい」。結婚目前で参加した高校の同窓会で、担任教師の水原と再会した棚橋。昔の地味な印象とは裏腹に、艶めく笑顔の水原に、急速に惹かれていく。恋人より今は先生と一緒にいたい…。けれど、ある日突然「もう家に来るな」と拒絶され!?今ならまだ引き返せる、なのに想いを断ち切れない―執着も嫉妬も肉欲も、初めて知った真実の恋。






英田さんの作品ですが、刑事でてきません。

もちろん事件も起きません。

静かな日常の出来事の中に人の想いがさまざまに絡み合って混在しております。

“英田さんらしいとか”そう評できる作品ではないでしょうが、充分に楽しめる作品でした。


前半は攻め視点でお話はすすんでいきます。

高校の時の担任教師に再開し、

あのとき大人の象徴のように思えた彼が実はいまの自分の年齢であったことに気がつく。

今の彼とあの頃の彼との違い

それは自分が子どもだったということでしかなかったという事実

大人になったいまの自分から見たら彼がすごく魅力的で魅かれていくものがあって・・・



高校の時の付き合っていた彼女とは4年も続いていたが、良くも悪くもフラットであるという自分を見抜かれ

彼女を熱愛できないことにいら立たれ別れを告げられる。

今の彼女は結婚願望が強く、彼の結婚したいと思うまでは魅かれていない気持ちに気が付いていながらも

結婚という目的のためにはどうでもいいものと思っている。

結婚して修正していけばいいと思っているのかもしれないけれど・・・

自分的にもそこまで熱情をもって彼女に魅かれて行っているわけではないことに気が付いているが

そろそろ結婚する年齢かなと思い重い腰をあげようとしている

ごくごく当たり前の打算と計算で生きている自分に気が付いている。


それなのに先生を知っていくことで、

いままで計算して手に入れていったものにいかに魅力がなかったことに気が付いていき

どんどん想いは先生に魅かれていく自分を止めることができない。

先生がなかなか自分の想いを受け入れてはくれなくてもいい。

先生のもとにまめに通いながら、どんどん彼の好ましい点が自分の中で降り積もっていっていく。

桜をみながら、

月をみながら

本について語りながら・・

どんな時間を共有してもいとおしい存在であるということに気が付いていく。

いい意味でも悪い意味でもフラットであった自分が

こんなに激しい気持ちで彼を思うことができる幸福。


臆病で後ろ向き名先生も自分と同じ気持ちを持っているように感じてはいるが

素直に恋を楽しめない大人である先生は自分にもう会いにこないほうがいいと告げる。

それは男同士の恋愛に引きずってはいけないという大人の分別であり

恋したくないという先生の臆病な気持ちであるのだけれど・・・

先生の臆病さも打破して彼の気持ちを手に入れることができてほんとうによかったと思える。


後半部分は先生側からの語りとなり

なぜ彼があんなに生きることとか、恋すること、愛情を積み重ねていくことに臆病なのか読者と彼が知っていく。

先生の不安と孤独な想いにひきつけられていくあたしがいて

この恋が充分に積み重なっていてほしいとおもう。

さわやかな読後感の作品でした。



拍手[1回]

小説キャラ vol.21の感想

珍しくも積極的に雑誌を購入してきたのは

吉原さんの二重螺旋のSSが読めると聞いたせい(笑)

購入したら、また

キャラ文庫連動
≪[ココだけCOMICフォーカス!!]特製小冊子≫
キャラ文庫の名シーンをまんが化♥


という小冊子の罠に簡単に引っ掛かって

お金の振り込みと応募用紙を記入してポストに投函してきました・・・

出版社の思惑にこれだけ振り回されて

しかも懲りていない自分にもうあきれは通り越して

褒めてやりたい気持ちです(笑)



ということで、今回は雑誌の感想を♪




●≪「二重螺旋」番外編≫   「紲-きずな-」
 吉原理恵子 CUT/円陣闇丸
  ◆歪んでいても失えない、兄・雅紀と尚人との絆──

  自転車通学の生徒ばかりを襲ったあの事件の後の騒動
  そして被害者同志であるという連帯感で野上に執着され
  さまざまな変化が訪れてきていたが、
  兄弟たちで固まった家にはなんの変化はないようで
  やっぱり変わってきていた。
  ひきこもって閉じこもって、何もかも受け入れないことで
  自分を守ってきていた裕太だったが
  彼もまたいやおうなく成長していっていた。
  人からみたら禁忌であろうがなかろうが
  我が家のルールで幸福が守られるならそれでいいと
  思いきってきたことに彼の成長がうかがえられる。
  
  裕太は桜坂と喧嘩しながらも守られながら生きていくのではと
  ちょっと想像中(笑)


  
●≪「FLESH&BLOOD」番外編≫   「船出」
 松岡なつき CUT/彩
  ◆若き船長ジェフリーの、波乱に満ちた処女航海!!


●≪シリーズ最新作&ショートまんがつき♥≫
  「DEADLOCK」
 英田サキ&高階佑
  
  デイックの今度の警護任務はなぜかユウト(笑)
  休暇を楽しむはずだったユウトだったが
  ある事情で俳優になりすましてデイックの警護を受ける羽目に・・
  その後のことの顛末記が高階さんの漫画で語られておりました。
  美しい絵柄もいいんですけど
  このふたりと仲間が楽しそうに集っている場面を見られてうれしいです
    「ダイヤモンドの条件」 神奈木智&須賀邦彦
  「他人同士」 秀香穂里&新藤まゆり


●≪巻頭カラー≫
  「狩猟の棺」 夜光花 CUT/麻生海
  ◆南海の孤島で、命を賭けたサバイバルゲーム!?


●≪豪華執筆陣≫
  「公爵様の羊飼い」 秋月こお×円屋榎英
  「真珠にキス」 遠野春日×長門サイチ
  「本日、ご親族の皆様には。」 水壬楓子×黒沢椎
  「日曜日の罪びと」 樋口美沙緒×高星麻子

●≪人気のキャラ文庫をまんが化!!≫
  「氷面鏡」 原作/水原とほる 作画/真生るいす
  ◆原作書き下ろし番外編
  
  双子の兄弟たちのその後が描かれておりました。
  お互いしかいないという思い込みで体を繋げていたあの2人でしたが
  恋によってまたふたりとも成長しておりました


●≪POSTER≫
  香坂あきほ

●≪POST CARD≫
  葛西リカコ 【本誌初登場】

●≪ESSAY「私が愛した10年モノ」≫
  麻生ミツ晃/大槻ミゥ/サガミワカ/三池ろむこ/愁堂れな/砂原糖子


拍手[0回]

ruin―緑の日々 (六青 みつみ)



ruin―緑の日々 (リンクスロマンス) (単行本)
六青 みつみ (著)
金ひかる(イラスト)

(内容)

親友への報われない恋の辛さ、そして政敵から受けた手酷い暴行により、心身ともに深い傷を負ったカレスは、隻眼の公爵ガルドランに連れられて、森の都ルドワイヤにやってくる。公爵の深い愛情に包まれたカレスは、傷の癒えとともに、自らの中に確かに存在するガルドランへの想いを自覚していた。彼の立場を慮り、想いを告げることをためらうカレスだったが、ガルドランに結婚の話が持ち上がっていることを知らされ…。『光の螺旋』シリーズ第四弾。



待ち焦がれていた作品をやっと読むことができました。

光の螺旋シリーズ第四弾ということになっていますが

第一弾と第二弾は同じ世界観ということですが、この作品だけ読んでも

まったく支障がないと思われるのですが

文中に皇国の王子が誘拐され行方不明になっていたのですが

とうとう発見されたそうですが、大きな穢れを背負わされており・・・

とあるので、もしかしたら次の作品当たりでは関連性が出てくるかもしれませんね。



前作「ruin-傷」では心の底から幼馴染に愛されることを望んではいたけれど

愛する幼馴染は兄弟というか、家族の情愛しか持ちず

別の恋人を手に入れてしまった。

その恋人が妬ましくて・うらやましくてつい彼を傷つけてしまう

そのことによって自分をもより傷つけてしまうカレスの痛みというのがせつなかったです。

今回はそのカレスの救済物語として楽しく読めることができました。

人を傷つけた以上の力で自分自身をも傷つけたカレスの心は

儚くも壊れました。

ガルドランから幼子のように守られ、愛され

心の底から安心して生きていくことを知っていきます。

そして、自分の心の中に、自分が思うより強くガルドランを愛していることに

気が付いてゆくのです。

愛の存在に気がついたときには、もとの自制心の強いカレスに戻ってしまっているので

ガルドランの公爵としての役割に自らの存在が汚点となりかねないことに気が付き

心のままに愛を告白することはできません。

六青さんいわく、甘甘のお話ということでしたが

甘い場面もありますが、心の切なさは他のお話と変わりがないような気がします。

そうしたなかでガルドランが事故に巻き込まれ行方不明になるわ

ようやく見つけることができたけれど半死半生のめにあっていますし

心配でたまらないカレスでしたが

ガルドランの母により見舞いさえできない状況に追い込まれ・・・

ガルドランがやっと動ける状態になり、

愛を確認することができたふたりになりました。

どうかこのふたりの幸福がいつまでも続きますようにと祈りたいです。


拍手[0回]

コミケカタログは5日発売だそうですね



コミケカタログが5日に発売

7日に発送予定だそうです。

ということで、最近気になることは木原先生のサイン会の当落の通知は

もうみなさん来たんでしょうか?

当選のかたは4日までに連絡がくるはずなんですよね・・・

あたりませんでしたはがきというのも欲しいような気がします(笑)

毎日郵便ポスト眺めているのは・・・

あたしだけですか?

拍手[0回]

カレンダー

04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

コメント・トラックバック等大歓迎です

Twitter

カテゴリー

カウンター

最新コメント

[01/09 suuny]
[01/09 suuny]
[11/23 Lianha]
[11/22 さなえ]
[11/07 Lianha]

最新トラックバック

ブログ内検索

BL×B.L.People