蝶落―雲居の巫女 (白泉社花丸文庫BLACK) (文庫)
沙野 風結子 (著)
高階 佑 (イラスト)
(内容)
南の孤島の巫女である織谷笙は、神事のさいに男たちから性的な奉仕を受けて法悦を得ることで、さまざまな予見を行っていた。巫女になってからの笙は歳を取るのが極端に遅くなっていたが、予見の確かさは国内でも静かな評判を呼んでいる。男たちに嬲られるのを耐え続ける笙の、唯一の支えは神社の宮司でもある弟の悟だ。「弟だけは守らなければ」と願う笙だが、ある嵐の晩に幼なじみの坂守蒼冶と再会する。ヤクザになったという蒼冶は神事に参加するが、笙には触れようともしない。だが弟の悟は、蒼冶を自分たち兄弟の敵と見なしていて…。
この本は前作の巫女ものがけっこうよかったので
感想をあげなきゃと勢い込んでいましたが、
何気に前作「輝血(かがち)様と巫女 」の感想を上げていないことに気がつきました・・・。
いえいえ良くあることなんですけどね(笑)
前作との関連は世界観というか、
島という閉鎖された空間であるということと巫女という存在でしたので
これから読もうかなと考えている方にはこのこの作品だけで充分ではないかと思います。
巫女という存在がその立場の割におとしめられた存在でした。
そのわけは性的な快感を巫女に与えることによって、巫女はさまざまな予見を行うのですが
快感を与えるために月に2回巫女に挿入以外のあんなことやこんなことをいたしちゃうわけで・・・
そういうある意味人の旦那を寝とっていっちゃうので
村の人からは、とくに女性の方からはいい感情を持たれておりません。
なので、村では娘が生まれちゃうとさっさと島を捨てていっちゃうわけなんで
巫女になり手が全然いなくなるんです。
そこでおはちが回ってきたのが、村で生まれたきれいな男の子笙です。
村長が自分の息子を巫女にしたくないばっかりに
笙のおとうさんを漁での事故と見せかけて殺しちゃうし、
おかあさんの病気の治療費や弟との生活のために
巫女にならざるを得ない状況に追い込まれちゃうんですよね。
島で生まれた悲劇というか・・・・
でも、ふつう巫女がそういう特殊能力を発揮する秘儀みたいなものなんて
超秘密事項にしちゃうんじゃないんでしょうか・・・なんてつっこみどころは満載でしたが
エロも触手も満載で
好みの作品でしたということは告白しておきます(笑)
蜘蛛と触手と純愛がお好きな方ならこの作品はよいですよーと
お勧めしておきます。
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