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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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何でやねん! 2 (久我 有加)



何でやねん!(2)
(ディアプラス文庫)
久我 有加 (著)
山田 ユギ (イラスト)

商品の詳細

文庫: 266ページ
出版社: 新書館
発売日: 2004/10/9


(あらすじ)

 仁が土屋とコンビを組んで九年。
今やビジュアル系(?)若手お笑いコンビとして名を馳せた『バンデージ』は、テレビに舞台に大忙し。ゴールデンタイムの番組も決定し、充実した日々を送っていた。
だが、漫才で認められる前にルックスで人気が出てしまったためか、やっかみ半分の嫌がらせも多い。それでも土屋がそばにいれば乗り越えられる。そう思っていたのだが…?「何でやねん!」続編、書き下ろしで登場。

 『おまえがいるから、俺はここにいる。』

恐怖に負けそうなとき、命綱にすがるようにあいつの名前を繰り返す。

   いつまで俺は、あいつに依存すればいいー?


 



 恋と仕事の両立は難しい
仕事のパートナーが恋人であり、家族であるという距離感がこんなに大変だなんて・・・
 
 でも、思えば自分がもしパートナーと一緒の仕事をしてると想像したらすご~~く嫌かも(笑)

↑比べる物が間違っているw?



 全漫にでて、賞をもらった二人は、バイトをこなしながら地道な活動を続けていた
やがて、土屋のドラマ出演とともに漫才グループ「バンテージ」として
認められるようになり、人気も急上昇しやがて、色々なグループを追い落としていく

 けれど、過去の傷(苛められたトラウマ)に負けそうになったり、仕事で行き詰るたびに
心の中で「相川」の名前を呼び頼りそうになる自分を知り
自分の弱さに辛くなる相川だった・・・

 お互いに頼りあって、差さえあって生きていくのが当たり前なのに
男前すぎて、土屋に頼りすぎることを 良し とはできない相川の男前さ、健気さがもう、はっきりいって素敵(笑)

やがて、過去の傷に捕らわれて壊れそうになる自分を知り
それに土屋を巻き込ませたくないと、自ら恋人としての別れと
相方として漫才師として バンテージに決別をつけていく・・・

涙なくしては読めません・・・

 土屋は相川が頼ってくれるのがうれしいのに
優しく愛してくれるだけでいいのに
抱擁してかまってくれるだけで幸福なのにそれが相川には今一歩理解できていなくて、頼るまい依存しまいと一人で立とうとします

とうとう、壊れそうになる自分をもてあまし、入院生活を始めてみます
いろいろな人がお見舞いに来てくれて、自分が一人で無いということを実感できていきます

そして、親友であり幼馴染であった新田から、土屋をもっと良く見るように指摘されるのです

 土屋と言う男が仕事でも家庭でも支えになり、頼りになり
可愛がって欲しいという気持ちすべて引き受けれる男だということを
認識改めるシーンが素敵w

 人と言う字は人と人が支えあっているからできた漢字というのがしみじみ感じましたね、ほんとに

 このまま色々なことがあっても大丈夫なカップルに育つ過程がスゴク楽しく、美味しく読ませていただきました

久我さんって、ほんとうにいいわ~~❤



 

 

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何でやねん! 1 (久我 有加)



何でやねん!
(ディアプラス文庫)
久我 有加 (著),
山田 ユギ (イラスト)


商品の詳細

文庫: 297ページ
出版社: 新書館
発売日: 2004/5/10



 今月のデイアプラス文庫は 「月よ笑ってくれ  月も星もない2」を読み終えて、この本のこと思い出しました
正確には、脇で出てた 相川がすんごく素敵だったので
まずはこれから書いたほうがいいかなぁと(笑)

お笑い芸人者BL第一弾でしたw



(あらすじ)

 相川仁は苛立っていた。高校入学以来毎日、ある男に漫才の相方になってくれとつきまとわれていたのだ。
かつて言葉のいじめにあっていた仁は、人に笑われるのが大嫌い。
だがその男・土屋来は、仁がどんなに冷たく断っても諦めなかった。
「笑われるのは怖いことやないよ」不思議な熱を込めてそんなふうに口説く土屋に興味を持ち始めたある日、仁は当時のいじめの主犯格・福島と再会し…。青春漫才ラブ×バトル。



 『巡り会えたね、スイートハニー。』

 テンポもセンスもぴったりなんて、実は滅多にあることじゃない。
 ムカつくばかりの出会いでも、どうやら君が運命のひと!?
  
 


 帯についてあるアオリ文句がぴったりに楽しいお話です
男前で、長身で精悍な顔立ちの 土屋 は高校の入学式から相川に付きまとっている
 漫才の相方になっつてくれと(笑)
でも、相川は昔言葉のいじめにあって以来笑われることが大嫌い
ぐいぐいと相川の心に入り込んで抱きしめていく土屋の強引な優しさがとても楽しいお話です

 会話が関西弁なのでちょい関西方面在住の人間からしたら
言葉のイントネーションまで聞こえてきそうなテンポのいい人情味のある
会話がすごくいいです

やがて、二人は日常生活を重ねていくにつれ、苛められていた過去と、
孤独だった土屋の過去も二人でうめていき、愛を重ねていくのです

かなーり強引でしたが、土屋の夫婦漫才をしたいという夢もかないそうな予感(笑)


山田ユギさんのお話にぴったりなイラストが素敵でしたし
なんといっても、男前で強い 相川が 土屋に愛されることによって
どんどん花が開くように可愛くたくましくって行く姿があたしの萌えです(笑)

脇役の二人の同級生でもあり、土屋の幼馴染君もぬぼーとしていながら
なかなか鋭い突っ込みを見せてくれます

その弟君も年下ながらなかなかの人間です

兄を慕うと見せかけながら、相川に向かって素直でない恋情をぶつけていく土屋の妹桜子もおなごまえで可愛いです

高校生漫才師としてがんばる二人のお話でもあり、
友情ラブストリーでもあるお話でもあり
小さな傷を心に持つ優しい人たちのお話でした






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Lianha
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女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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