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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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夜が明けるまで(可南 さらさ)

夜が明けるまで (リンクスロマンス) [単行本]
可南 さらさ (著)
山岸 ほくと (イラスト)




(あらすじ)

寝ている最中に従兄弟の恭介にキスをされ、告白された高校生の怜一は、平凡な自分を好きだという恭介に関心をもつようになる。男らしく整った容貌で、優しく甘やかしてくれる恭介の傍らで過ごすうちに、次第に彼に愛しさを募らせていった。しかし、恭介が自分の弟と抱き合っているところを見てしまい、ひどくショックを受けてしまう。つまらない自分に恭介は同情しただけだと感じた怜一は、自信のなさから彼を遠ざけようとして…。


お決まりのパターンとわかっていても、やっぱりせつなさに触れたいときは可南さん

と思いながら手にとったんですが

なんだか雑誌で読んだ時とイメージが違う~~

という違和感に悩まされました。

ということでブツブツ言いながら雑誌を探しましたところ

挿絵が雑誌では佐々木久美子さんでした。

おはなしのメインとなる家具職人(攻めさん)が作った椅子のイメージが違っていたようです・・・


お話自体はよかったんですよ。

幼い時から病弱な弟

その弟につきそう母

海外出張で不在がちな父

愛されているという基板に不安はなく育ったてきたもののどこか孤独で癒されない自分

そう思うことすらいけないように感じてしまう純粋な高校生怜一

その怜一を幼い時から見守り慈しんできたいとことの恋のお話は

病弱な弟も絡んできてせつなく仕上がっていました。

f71b7ba5.jpg ←椅子と攻めのイメージはこちらが好きです。

というか、

雑誌掲載と新書化で絵師さんが違うなんて

あんまりです~~。

いろいろ大人の事情があるんだとは思いますが・・・

















コメントレスです♪

あきりんりんさん

おからだいかがですか?
コメントからでもお優しい気風が感じられます。
ご心配おかけしてもうしわけないです。
ふたたびこうやってブログを楽しもうと思えるきっかけをつくってくださってありがとうございました。
お体の調子はいかがですか?
思うようにならないときは生きて行くのさえも楽しく感じられにくいものですが
イベントに参加されたり映画を楽しまれたり
楽しく生活されている様子あたしも見習わなきゃと思っております。
またよろしくお願いいたしますね。

さなえさん
ご心配おかけしました。
体はすごく元気に仕事に励んでおりましたが心の風邪には勝てませんでした(笑)
でもやっぱりBLが好きだし、こうしてひとと触れ合うことが好きなんだと思います。
ゆる~く、ふと~く、なが~く導いていってくださいね(笑)


保管の問題であんまり買いたくないと常々叫んでおりましたが

なぜか結構溜まっていることに気が付きました・・・

見えないふりで考えてなかったのですが

雑誌の大掃除をいたさなきゃいけません。

読み返したい時がこわいんですけどね(笑)




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唇にふれるまで (可南 さらさ )

唇にふれるまで (ルナノベルズ) (単行本)
可南 さらさ (著)
街子 マドカ (イラスト)




(あらすじ)

逃げないと―雨の降る夜、家を飛び出した悠は、不注意から荘志に怪我をさせてしまう。責任をとるため、彼がシェフを務める店で手伝うことになったのだが、無愛想な荘志に悠はなかなか馴染むことができないでいた。けれど、家に帰りたがらない自分に何も聞かずごはんを作り、猫の世話を任せてくれる荘志の優しさに触れるうち、もっとそばにいたいと思うようになってしまう。少しずつ恋心を自覚する悠だったが、どうしても素直には言えない理由があって…。



新しく創設されたこのルナノベルズ

正直創刊ラインナップに可南さんの名前をみたときは嬉しかったです。

去年はこの作家さんにしては・・

怒涛の文庫化・書き下ろしの雑誌発表がありましたので

今年は、もうないかもと考えていたからです。

発売予定の日よりちょっと遅れてはでましたが

読んでみればもうそういうことはどうでもいいことなんです(笑)

せつなスキーのあたしを十分に満足させてくれた一冊でした。



主人公の悠は家族に恵まれておりません。

大きな家の堅苦しさに耐えきれず家をでた娘が水商売をしながら

子供を産んだものの育てきれずに、実家の母に預けっぱなしのまま大きくなります。

祖母に大切に育てられましたが

心のどこかに喪失感を抱えて母と言う存在にあきらめたまま高校生になります。

祖母に先立たれたいまは叔父の家の離れに住んではいますが

従兄に暴力をふるわれます。

逃げるために必死になっていた悠にはバイクの存在とか信号とか目に入らず

バイクを運転してた荘志をけがさせてしまいます。

高校生で叔父の家に世話になっている身では弁償したりすることはできない

けれど、なにもしないままではいけないと荘志の手伝いをするという悠。

バイトをし、その帰りは荘志の家により猫の世話や家事をすることで

大人に大切にされることとか

美味しく食事をいただくことで幸福感を知る悠は

徐々に荘志に恋をしていくのです。

荘志の恋人になれなくてもいい

猫のように可愛がってくれればいいと

小さな胸に精いっぱいの思いを込めて告白するのですが・・・


可南さんらしい一冊でした

せつなスキーにお勧めしますが、

猫とのふれあいとかお食事の献立が実に生き生きと描かれているので

猫好きサンにもお勧めできると思います(笑)

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ちゃんと待ってる2 (可南 さらさ)

ちゃんと待ってる2 (二見シャレード文庫)
 可南 さらさ (著)
西河 樹菜 (イラスト)

(内容)

君が嬉しいと、きっと自分はもっと嬉しい

一緒にいると嬉しくて、暖かい 大学寮で隣同士だった智幸と貴一は少しずつ心を通い合わせ、恋人同士に。
しかしある出来事がきっかけで、貴一は智幸の前から姿を消してしまい…

あまりのモテぶりに”歯学部の女たらし”と陰で揶揄されるほどの男・白川貴一の恋人になって半年。相変わらず不器用で、感情表現の下手な貴一だったが、智幸の毎日はときめきと幸せに満ちていた。しかしそんなある日、貴一の母親を名乗る人物が現われると、貴一の様子は一変。不自然な言動が増え、寮にも戻らなくなってしまう。真意もわからず、心の支えにもなれなかったと自分を責める智幸。互いを思うあまりすれ違った気持ちを、再び通じ合わせることはできるのか――。雑誌掲載分+書き下ろし!


ちゃんと待っていたので とうとう・・・とうとう2巻を読むことができました。

いや、ほんとうに冗談ではないです。

雑誌は買わない主義でしたので

雑誌シャレードで掲載されたのが2003年

そして文庫化のお話が出たのが今年・・・

発売予定となっていたときはほんとうに目を疑いましたよ(笑)

もう、心の中では「これは一巻で完結されたお話なんだ・・・もう続きはないんだ!!」と

固く決めていたのですもの(笑)

まぁ発売延期になってしまったとときは

やっぱりと心を戒めてしまいましたが、ようやく読むことができました。



一巻では綺麗な顔だちをした不思議系の男前貴一くんでしたが

二巻ではなぜ彼があのように不器用で感情表現がへたくそに育ったのかがよくわかります。

育児放棄の上に夫の家庭内暴力に耐えかねて家を出ていった母親

果ては生活保護ほしさに子供を放さない父親

あげくに大きくなった貴一に産んであげたということで大きな顔をして

お金をむしり取ろうとしきます。

それでもその母を見切れない貴一

優しさということもあるでしょうが、

幼い子供にとってどれほど母という存在が大切かということもあると思います。

そして、そういう母を見てきたので

貴一は自分の愛情をわかってもらうために智幸に欲しいものを買ってあげるということで

智幸への気持ちを示してくるということが

普通に家族に愛され、普通に育ってきた智幸には理解できずにおります。

育った環境の違いを克服するためには会話が大切なのに

あいもかわらず不器用な貴一にはそれができません。

あげくに姿を消したりとか逃げの姿勢のままです。

恋人でもあり、もう母親に近い存在でもある智幸に

十分な教育を施してもらっていくしかしょうがないのかも(笑)


書き下ろしでは、愛情をちょっとずつ表現できるようになってきた貴一が

突然やってきた貴一の兄にちょっと魅かれた智幸にやきもちを焼いて拗ねて

無体なことをしでかしております。

でもまぁ、成長のあかしと気長に育っていってくださいと祈るばかりです(笑)


今年は可南さんの本をたくさんよめて嬉しい限りです。

作者さまご本人が怒涛の出版とおっしゃられているのですが

我がまな読者としては・・・

まだ文庫化・新書化されてないあの作品とあの作品をを・・・・と

心の底で小さくつぶやかしてください(笑)




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no reason―恋に堕ちる (可南 さらさ)

no reason―恋に堕ちる (リンクスロマンス) (単行本)
可南 さらさ (著)
カズアキ(イラスト)
 
(内容)


小島柚木には天敵がいる。子どもの頃、自分を苛めた高宮一成だ。最悪にも高校で同じクラスになった一成は、冷たくあしらう柚木に何かと構ってくる。さらに水泳の授業を目前にして、カナヅチの柚木は、有望な水泳選手である一成から泳ぎの特訓を受ける羽目に。無神経でお調子者だと思っていた一成の誠実さに触れ、特訓も楽しくなるが、一成にはどうしてもそっけない態度をとってしまう。自己嫌悪に陥る柚木だったが、突然一成に「好きだ」と告白され―。

もう、ほんとうに一言一言味わうように読みつくさせていただきました。

高校生のあのころの気恥ずかしいような想いがたっぷりつまっていて
 
美味しくいただかしてもらいましたよ(笑)



前半は幼馴染だったふたりが小さい時のささい・・・というか

苛められた本人からしたら些細な問題ではないのですけどね。



音楽家の両親と外国を拠点に暮らしておりましたが、

柚木にはあいにく音楽的な才能にはめぐまれなかったようで

両親は可愛い一人息子を日本にいる祖父母と暮らすようにしたのです。

慣れない日本での生活・・・

子供からしたら大変な変化に富んだ生活だったのですよね。

小学校にかよっていても、言葉からしてなじめない柚木でしたが、

ようやく気安い友達を得たと安心したところ・・・・

急に言葉がわからないことや、容姿をからかってきたのです。

傍からみたら、

可愛い子に自分を視界にいれてもらいたいがための些細な苛めなんですけど

あいにく当の苛められた柚木にとっては大きな傷跡となってしまっていて

転校しいとこと同じ学校に通いようやく心落ち着いた生活を歩んでいたのです。

が、

高校に進学したところ、いじめっ子であった高宮一成と同じクラスになってしまい

心落ち着くどころじゃありません。

柚木に無視されようが、冷たい言葉で拒否られようが高宮はくじけません。

あのとき柚木を心無い言葉でからかったのは

自分の幼い恋心のせいと気がついてましたし

今度こそ、柚木を大事にしたい気持ちがあったからです。

もうねぇ

ほんとうに真摯なまでに努力してアタックかけるんですけど

交わされるどころか、冷たく拒否されちゃうんですけど、

諦めない態度が可愛いと思っちゃうと・・・

おばさん・・・(笑)?


後半書き下ろし部分では

恋心に目覚めた柚木と恋人同士になりすっかりラブラブと安心したのもつかのま

ちょっぴり性的におくな柚木に振り回されてかわいそうでしたけど

欲しい人手に入れることができたのなら

その悶々感さえ楽しめーという感じで

噛み合わない二人の会話が楽しかったです。

あて馬の一成の先輩がなかなかいい味を出していて

柚木に肉欲というものがあるんだよと教えてくれますし

一成の苦労も共感してくれています。

いい人ばかりに包まれていい恋に目覚めて成長していくふたりを

堪能なさりたいかたにお勧め~

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告白 (可南さらさ)

 

告白 (ガッシュ文庫) (文庫)
可南 さらさ (著)
六芦かえで(イラスト)

(内容)

彼を見た瞬間、胸の奥がきゅっと熱くなった…。由緒ある男子校・鷹ノ峰学園に入学した彼方は、桜の下で恋に落ちた。相手は、黒い噂の絶えないクールで毒舌な生徒会副会長・寒河江。少しでも彼に近づきたくて、彼方は生徒会の雑用係になる。けれど寒河江は彼方の存在を無視し、向けられる言葉は叱責ばかり……。叶わない恋とわかってる。でも、好きでいていいですか――。不器用で一途な学園ラブ。


たしか・・・魔鬼先生たちとの合同本「エクリッセ学園」という同人誌で
 
前篇・後編と書かれてあって
 
のちに「告白」単体だけで同人誌で出てた作品です。
 
今回のこの」作品は同人誌を下書きに書き下ろしも加えて かなりぶ厚い本になって帰ってきました。

べたべたの学園ものです。

お話自体は同人誌も全部持っておりますし読んでおりますのでほど知っているのですが

やっぱり挿絵がついているのですごく感じが違います。

六芦かえでさんの可愛いイラストがすごくお話の雰囲気を高めておりました。



最近の学園ものでは「流星シロップ」とか、「空色スピカ」などなどありますが

この作品では学校行事なんてほとんど関係がありません・・・(笑)

いや・・文章中にはかすかにというか、ほのかに漂ってくるんですけど

ただただ一途に生徒会副会長さまに恋い焦がれて勘違いしている

可愛い天然クン彼方の想いが描かれております(笑)

一見ひとあたりがよく男前ででもその実けっつこう腹黒で傲慢で傲岸不遜な生徒会副会長・寒河江

もうね~

ここらあたりは可南さんの得意なせつなさと勘違い哀しさと恋の甘さがたっぷりと堪能できました(笑)


今回後半部分書き下ろしなんですけど、

同人誌にはでてこなかった彼方兄とその恋人たちもそれとなーく書かれているのですが

この彼方兄もなかなか曲者なようで

彼方の学校で教職の実習にきている自分の恋人を脅迫?求愛?しに

彼方の寮までやってくるのですが

その恋人たちの会話と彼方たちとの会話がそれそれの性格で色づけされていて

しかもそれからどうなるんだろう・・という緊迫感でいっぱいでした(笑)

この二人の話も別枠でたのしみたいなとささやかにお願いさせてください。



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プロフィール

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Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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剛しいらさんなどなど・・・

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