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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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リスク (水壬 楓子)



リスク (リンクスロマンス) (単行本)
水壬 楓子 (著)
高座朗 (イラスト)

(内容)

―まったくお前は・・・可愛い男だな。―

捜査二課に身を置く城島高由は、政財界にかなりの影響力を持つ政治家の久賀清匡と8年前から身体の関係を持っていた。
先も見えず、愛されている実感も持てない愛人という立場―
進展のない二人の関係に心痛を覚え始めた城島は、さそわれるまま、上司でキャリアの管理官・高森一穂を抱いてしまう。
その後も度々誘いを受け、好意を向けられるが、片時も久賀のことが頭から離れずにいた。
そんな中、城島は久賀が他の男を抱いたことを知ってしまい―!?




スキャンダル」ではなかなかいい味を出していた捜査二課で働いている城島と
政治家の久賀清匡のカップルのお話です。

8年も前から体だけの関係が続いてきて、愛の言葉も未来を約束する言葉もなく

ずるずると続けてきた関係に不安を感じていた日々を送っていた。

そういう不安定な神経の時に出会った男は自分の上司であり

性癖に不安を感じながらも惑っていた男高森だった。

好きな時に好きなように抱かれるだけの久賀とはちがって、

高森には一から抱かれることの楽しみを教えていき、だんだんと自分好みに仕上げていっていく。

だんだんと自分に本気になる高森に振れ幅が大きくなっていった城島だったが

久賀がこともあろうに自分の目の前で、かって肉体関係をもっていた友人秋津を抱くのです。

怒りを感じながら、恋人にはけっしてなれなかった自分を思い知る城島でした・・・

愛人でしかなかったことに心痛を覚え苦しむ城島がほんとうにせつなくて可愛いです。

このかわいらしさがあるからこそけっして手放さない久賀の気持ちがちょっとわかります(笑)

事件が解決するとともに、

自分が抱えていた心痛もすっかりと久賀の手によって取り除かれていくのですが

これがまた・・・なんというか腹黒いおやじにつかまったらしょうがないんだろうかと呆然としちゃうほど

濃い愛情なんですよー(笑)

久賀に抱かれて心の安息と充実を得ることができるなら・・・

これもある意味愛の喜びw?

 

抱かれていた男久賀も魅力的な腹黒オヤジでしたが

抱いていた男の高森もまた魅力的で上質のいい男でした。

次回は雑誌掲載にこの高森がでてくるそうで楽しみです(笑)

 

 




 

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スキャンダル〈上〉〈下〉 (水壬 楓子)

スキャンダル〈上〉 (リンクスロマンス) (単行本)
水壬 楓子 (著)
高座朗(イラスト)




(内容)

養護施設で孤独に暮らしていた中野佑士は、セックスの相手をするかわりに不自由ない生活を手に入れる―そんな取引で代議士・秋津祥彰の養子となった。無垢な身体を開かれ蹂躙されながらも、どこかやさしい祥彰の腕に孤独だった佑士の心は癒されていく。祥彰との生活にも馴染み始めていたある時、佑士は祥彰の政敵に誘拐されてしまう。見知らぬ男達から輪姦・凌辱され、佑士は祥彰の政治生命を断つために嘘の証言を迫られるが…。



スキャンダル 下 (2) (リンクスロマンス) (単行本)
水壬 楓子 (著)
高座朗(イラスト)



(内容)

養父である代議士・秋津祥彰の政敵に誘拐され、輪姦・凌辱されつづけていた佑士は、祥彰の手によってようやく助け出された。しかし、ぎこちない祥彰の態度を誤解した佑士はこれ以上迷惑をかけたくないと家を出てしまい…。互いに相手を想いながらも擦れ違う、切ない恋を描いたスキャンダル・ラブ、遂に完結!捜査二課の城島高由が、政界の重鎮・久賀清匡に翻弄されるリスク・ラブ『プロローグ』に、佑士と祥彰の書き下ろし掌編も収録。



前作も所持しておりましたが、あまりの痛さに読みかえすことができないまま売っぱらってしまっておりました。

耽美という名の下に不思議な痛みのある作品が多かったあの当時にしても、センセーショナルな内容で刺激的でした。

今回は主人公の佑士(受け)の年齢がちょっと上がっているのと

昔の作品はたしか・・・中学生じゃなかったかな(うろ覚え)

あんなとこやこんなとこの部分がすっぱりとなくなっておりました。

痛みの部分というか、たぶん読者様に配慮した部分がすっぱりとなくなって

読みやすい文章になっており、

もうだめだーーーと弱音を吐くこともなく読みきってしまいました。



端的に話の部分を説明すると

大人の飼い主が好みの小さな同性の子犬ちゃんを飼育して育てておりましたが

その可愛らしさと飼い主憎しのやからに無理やり連れ去られてあんなことやこんなことの無体をされてしまいます。

飼い主はあわててしまいペットブリーダーの中でも力のある人に

体を売りつくしても子犬ちゃんを探してもらうことをお願いいたします。

海外まで売られてしまおうとしたその瞬間に無事捕獲できてめでたしめでたしなんですけど

無体をされて自分自身に自信がなくなった子犬は飼い主にふさわしくないと思いつめて家出しちゃうのです。

まぁまたペットブリーダーの中でも力のある人に依頼して飼い主が無体な目にあわされているところを見た子犬ちゃんは

そんなに愛されているという自信を得てハッピーエンドというお話でした。





山あり谷あり・事件満載・昼メロの世界を堪能な去りたいかたいかがでしょうか?


来月はあのブリーダーのオヤジのお話です。

実はこっちのオヤジもひと癖もふた癖もあってなかなか大変で楽しい方のようでした。

楽しみです(笑)









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ファイナルカット (水壬 楓子)

ファイナルカット (リンクスロマンス) (新書)
水壬 楓子 (著)
水名瀬 雅良 (イラスト)






(内容)

硬質な美貌と洗練された物腰から「クールノーブル」の異名を持つ俳優の野田司は、鬼才と謳われる映画監督・木佐と身体の関係にある。始まりは6年前、木佐の作品に野田が抜擢されたのがきっかけだった。木佐の才能に心酔し、いつしか心までも奪われていた野田。望むのは、いつか来るだろう木佐との別れの日が少しでも先であってほしいということだけ…。恋人ではなく、奔放な木佐のきまぐれで抱かれることに満足していたはずだったが―。



おやじすきーの水壬先生の本ですので

同じ趣向をもっているかたならすんごく楽しめますこと請け合いです(笑)

「クールノーブル」という異名をもつ俳優の野田をあそこまでメロメロにしちゃった

おやじの魅力堪能しませんかw?


実家は旧華族の流れを汲む名門で一族のほとんどが官僚という職についており

本人も見目麗しく、

また頭脳明晰で最高学府からキャリア官僚という道に進み

平穏な人生を送っていた野田だったが

ある映画を見て木佐という人間を知り人生を大きく変えていくのです

木佐への想いが俳優としてだけでなく、

人間として魅かれている事に気がつくのです

俳優として頂点にたちながら、木佐との恋に振り回され空回っている野田ですが

ここまで愛することができる人間に出会えたということは

ある意味幸せなんではないでしょうか?



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シンプリー・レッド (水壬 楓子)

童話のファンタジーは好きなんですけどー

BLのファンタジーはちょっと苦手でした

いえ、いまも、水壬さん以外の方のファンタジーで読んだことがあるのが

吉田さんの「神官シリーズ」だけと思います

なぜか・・・w?

たぶん、英語が苦手なので、そのわかりにくい名前が記憶に残らないのかも・・・

鳥頭には複雑な名前はやめてくださいとお願いしたい(笑)





シンプリー・レッド (キャラ文庫 み 2-4) (文庫)
水壬 楓子 (著)
汞りょう (イラスト)


(内容)

死神の育てた吸血鬼は、満月の夜に官能の熱に支配される――

死を司る死神と、永遠の生を生む吸血鬼とは天敵同士。
ところが、怜悧な美貌の死神・碧は、気まぐれに吸血鬼の子供を拾って育てることに。
やがて、身長も体重も遥かに碧を追い越した真冬は、満月の夜、血を求めて甘えるように唇を寄せてくる。
碧は血を吸われるたび、首筋に真冬の抑えきれない欲情を感じて!?
人間界に密やかに棲まう闇の眷属たちのラブ・ファンタジー


母親に見捨てられた小さな男の子実は吸血鬼で、

気まぐれに声をかけてくれた死神にここぞとばかりにしがみついて生きることを欲している

その生きることに必死さに母性w?のようなものを感じて気まぐれに拾って育てていくことになるのです

子供のぬくもりとか、温かさに触れたことあるかたならわかるでしょうが

あの熱いに近いような子供の皮膚感覚ってほんとうに心地よいのですよね

不本意ながら拾って帰ってきてしまう気持ちわかります(笑)

大きくなって、モデルとして独り立ちをもしその成長が嬉しいような

悲しいような気持に陥る死神の碧でした

やがて、吸血鬼の子供である 真冬 を中心として事件が起きてきます

まぁうまく解決できて、らぶらぶになってこれからーが楽しみとでもいいましょうか

でも・・・ファンタジーってやっぱり、あまり・・・

体質に合わないかも・・(笑)




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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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