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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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玩具の恋(四ノ宮 慶)

玩具の恋 (白泉社花丸文庫BLACK) (文庫)
四ノ宮 慶 (著)
奈良 千春 (イラスト)



(あらすじ)

「お前は俺の玩具だ。俺が飽きたらお終いだ」恋をしたことのない初心な高校生のケイゴは、初めて行ったゲイバーで泥酔した客に強姦されそうになり、店の常連客で、冷酷な眼鏡の男・草加に間一髪で助けられる。一目で彼に惹かれてしまうケイゴだが、草加には悪い噂があり、しかも子供は相手にしないのだと知ってしまう。それでもあきらめきれないケイゴは、彼に相手にしてもらう為に、髪型を変え、年齢を偽って迫り、ついに一夜限りを条件にベッドを共にすることに成功するが―。ケイゴの初めての恋の行方は。




めったに買わない花丸文庫を購入・・・

しかも価格お高め設定の花丸文庫BLACK購入のそのわけは・・・

奈良さんの挿絵効果です(笑)

綺麗な桜の花を背景に2人が座っています。

綺麗系ででも、その冷たさがありありとわかる大人の男と

学ランの初々しい少年がほんと綺麗でよかったです。


BLと挿絵効果が常に言われておりますし、あたしも呟いておりますが

挿絵の素晴らしさでお話も読み進めていくうちに楽しく堪能させていただきました。



恋もしたことがないケイゴが恋した男は

ケイゴが初めていったゲイバーで泥酔した客に強姦されそうになるところを

助けてくれた草加です。

ある事情で冷徹で傲岸不遜な男になってしまった草加は

子供は相手にしないというスタンスをはっきりと表明しています。

でもそんな彼をどうしてもあきらめれなくって

子供ながらの純真さと一途な気持ちで少しづつ草加の心の氷を溶かしていきます。

奈良さんの学ランも素敵でした。

学ラン萌えのかたぜひぜひいかがでしょうか(笑)







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弁護士は籠絡される (佐々木禎子)



弁護士は籠絡される (キャラ文庫) (文庫)
佐々木禎子 (著)
金ひかる (イラスト)

(内容)

弱小法律事務所に所属する弁護士の真琴は、裁判所と仕事場を往復する毎日。そこへ大手を蹴って将来性抜群な新人・公平が入ってきた!!小さな事件も真摯に取り組む男前は、「ここを選んだ理由は、あなたがいたからです」と甘え上手。公平になつかれ、なぜか休日まで過ごす羽目に。次第に公平に惹かれる真琴だけれど、そんな時尊敬する先輩弁護士の宗近に、強引に口説かれ始めめて


買おうかどうか迷っていたのだけど

前作の「僕の好きな漫画家」が思いがけずによかったので購入に

今回は仕事もできて尊敬する先輩(♂)から口説かれたのだけど

なんとなくのりきになれない・・・

というのも、

同じ仕事場に入ってきた将来性抜群の新人の存在が妙に気になるから

先輩と恋愛したら自分がどんなに大事にされて

幸福になれるか手に取るようにわかるのだけど

甘え上手な後輩の魅力に今一歩およばなかったようです。

後輩のくどき文句が可愛くてよかった

「あの人は完璧だから真琴さんが恋人になっても

生涯応援するだけになってしまう。

でも俺ならまだまだ未熟だし、不完全だから、

真琴さんは俺と同じフィールドに立って、

崩れる俺を支えることができる。」


相手の弱いとこちゃんとかぎとって、

自己アピールに使う年下の男のずるさが妙に可愛く思えるのは

あたしもそういう年齢になったせいかも(笑)


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僕の好きな漫画家 (佐々木禎子)

僕の好きな漫画家 (キャラ文庫) (文庫)
 佐々木禎子 (著)
香坂あきほ (イラスト)

(内容)

月刊誌で少年漫画を連載中の瞬は、売れ行き微妙な漫画家。瞬が家庭教師をした元教え子の澄夫が愛読者第一号だ。澄夫の凛としたクールな美貌は、同性から見ても男前。年下なのに料理も洗濯もしてくれて、有能なマネージャーのよう。原稿を手伝ってくれる澄夫に、軽口で「愛してる」と告げる瞬。そのたび、「軽々しく口にしないで」といつもは穏やかな澄夫がなぜか苛立ちを露にして―。


買うつもりはなかったのですけど、

昨日感想を書いた小説家のほうよりはおもしろいかもという直感で購入した一冊です。

挿絵は小椋さんのほうが好みだったんですけど

内容的にはこっちのほうが萌えた一冊です。


元教え子×月刊誌で少年漫画を描いている瞬は売れ方が微妙な漫画家さん

元教え子の澄夫はなかなかな男前なうえに

ベタも塗れるし、洗濯・炊事もなんでもござれ

おまけに瞬のマネージャーとしても有能な大学生

幼い時に家庭教師をしながら漫画絵の夢を語った瞬をはげまし、

つねに前進させてくれるファンでもある。

小さい時のイメージのせいか、いつのまにか瞬の身長をとっくに超えたというのに

あいかわらずどこか弟・・というか、家来というか・・・下僕というか

そういう不憫な扱い方をされています。

口癖で軽く「好きだ」とか、「愛している」を口に出す瞬に

苛立ったような顔をし始めるのも無理はないと思いますが

付き合ってきた期間というか、

ともに過ごした時間が長いせいでよけいにお互いの気持ちが

見えにくくなっちゃっているうえに

素直に告白することもできにくくなっているようです。


最後に書いていたマンガ雑誌が休刊することになり、

絶体絶命の大ピンチに陥った瞬が思い浮かべるのは澄夫だけなんですけど

そこまでいかなきゃ気がつかなかったおにぶさんに恋をしちゃったのだから

有能でできる男である澄夫も

おにぶさんにもわかる恋心に気がついてもらう秘策

というものを編み出さなきゃいけなかったんじゃないでしょうか(笑)


WJにも「バクマン」という漫画で少年ジャンプの裏側の厳しい面をみせていますけど

ほんとうにものをつくるという行為ってたいへん・・・

と気がついた一冊です。

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恋愛私小説 (榊花月)

恋愛私小説 (キャラ文庫) (文庫)
榊花月 (著)
小椋ムク (イラスト)

(内容)

ただいま住所不定・職業「ヒモ」―。かつてベストセラーを生み出した若き天才作家・森宮栄は、零細出版社社長・川島成志のマンションに押しかけ居候中。態度は不遜で自由奔放。放蕩な俺様主義かと思えば反面、意外に器用で料理上手。豪華な夕食を用意して、いつも帰りを待っている。「あなたのためなら死ねるよ」と時折真摯な眼差しを向けてきて…。森宮の心が掴めず、川島は戸惑うけれど―。
 
お話により挿絵に萌えを感じてしまった一冊です(笑)

小椋さんの書かれる絵は清潔感がありながらも、なんとなくエロく感じませんんか?

あたしが思うに最近のムクさんの挿絵は舌が肉厚で濃厚な感じがするので

そのせいでエロ可愛い感じの挿絵になっているような気がします。


お話自体は・・・・

昔ベストセラーを出した天才作家× 零細出版社社長

という構図でもう先は見え見えだったのですけど

だからこそ受けくんが先輩に見え透いた手口でだまされていても

安心して読めるという不思議な安定感がありました。

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熱砂の檻からはばたいて(佐々木禎子)

熱砂の檻からはばたいて (講談社X文庫―ホワイトハート) (文庫)
佐々木 禎子 (著)
佐々木 久美子 (イラスト)


(内容)

とつぜん国際会議の新プロジェクトに抜擢された芳人。中東のバルファード国の王子にして次期シーク、ナイジェルからの直々の指名だ。芳人の脳裏によぎるのは、彼のすみれ色のひとみと灼けるような切ない想い出。官能のさなか、幸せの絶頂で去っていった恋人となんでいまさら。だが躊躇する芳人のまえに現れたナイジェルは、自家用ジェットで強引に連れ去っていく…。

普段だったら絶対に手に取らないアラブもの・・・

ですが佐々木久美子さんの表紙のあまりの美しさに魅かれて買っちゃいました。(笑)


 とつぜん国際会議の新プロジェクトに抜擢された芳人
中東の国に過去の思い人がいるという現実にすらとまどっていた彼の前に
次期シーク,ナイジェルが表れた。

 想い出と同じ猛々しい強さを秘めた菫色に輝く瞳
中東の伝統的なスタイルであるヘッドドレスで頭を覆い鷹揚な仕草で芳人の前に現れた・・・・
とうに過去になっていたと自分では思いこんでいたけれど
胸の奥の痛みは鮮やかにぶり返し、こんなにも胸がたかまってしまう・・・・


 ケンブリッジ大学に留学していた時にナイジェルと出会い、恋をしたけれど
ナイジェルの国でクーデーターが勃発し、別れることになったふたり
ナイジェルとともに彼の国に旅立つことはできなかったし
待ち続けた芳人がネットの写真でみたものは
クーデーターの鎮圧という大仕事を終え少しだけ精悍になったナイジェルの写真だった。

 連絡すらくれなかったという現実とともに、この恋は芳人にとってはかけがいのないものだけど
ナイジェルにとってはひとときのお遊びでしかなかったという事実だけだった・・・・

そして時間は流れていたはずだったのに
いま運命のいたずらか、ふたたびナイジェルと糸が絡み合っていく・・・



アラブものに手をだしたいという気持ちはさらさらなかったのですが

佐々木さんという作家さんのうまさでしょうか、とたんに中東の世界に引きづり込まれていきました。

恋が儚くちってしまったこと

そしてそれによって心に疵を抱えたまま生きている芳人

それから、この仕事も順調に進んでいき、

新たにナイジェルに魅かれていく気持ちもすんなりと理解できました。

次期シークとなる男のために幸福を祈りながら、しずかに身を引こうとしていた芳人の想いが

かなしくせつなくそして美しかったです。


時折アダムとイブのお話がでてきました。

聖書での彼らは神にそむき、知恵の実をたべることで楽園から追い出され

一生額に汗して働くこと、苦しんで子供を産みそだてることなどを強いられましたが

もしかしたら何も知らないまま楽園で生きることより、

知った上で苦しむことはあっても、

我が身で得る幸せを実感するために喜んで楽園から追い出されたのかも・・・・


アラブの美しい風景とせつなさと堪能なさりたいかたにお勧めいたします~♪

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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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