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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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甘い水 (かわい 有美子)

甘い水 (リンクスロマンス) [新書]
かわい 有美子 (著), 北上 れん (イラスト)

甘い水 (リンクスロマンス)




(あらすじ)

SITと呼ばれる警視庁特殊班捜査係に所属する遠藤は、新たにSITに配属されてきた神宮寺のことが気に食わなかった。かつて、SATにいた頃、一年下の彼に馬鹿にされたことがあり、嫌われていると思っていたからだ。しかし、神宮寺は何かと自分に近づき、あげくの果てに突然キスをしてきた。戸惑い悩む中、誘拐事件が起こり、神宮寺と行動することになってしまう。話をし、嫌われているわけではないと知った遠藤は、徐々に彼に気を許し始めるが…。


天使のささやき」がSPのお話
饒舌に夜を騙れ」がSATのお話
今回の「甘い水」はSITのお話でした。

働く男たちのお話を読むたびに息子がそこで働いている

姿を思い浮かべるあほです。


今回はちょっとした初恋の想いし恋しがもとで馬鹿にされたと勘違いしたまま何年も

ぎくしゃくとした関係が続いていた二人のお話です。

まぁ傍からみたらバカバカしいにもほどがあると言いたいような誤解なんですけど

それだけ本人からしたら真剣なんでしょうがないです(笑)

遠藤はその誤解がもとで神宮寺を避けておりましたし

神宮寺にしても年上の女の人にならそういう思いを持っていたとしても恋愛で始めれるのにと

男同士の恋愛感情が受け入れにくかったので

ちょうどいい冷却期間になったのかもしれませんね。

自分の気持ちが固まりきらないままSATを異動する時期になり

やっぱり遠藤を思う気持ちがあったので追うようにSITに追いかけていくのです。

同じ寮に入り、はじめはやっぱりギクシャクしていた関係でしたが

日常の積み重ねとふたりで危機を乗り切った事件を重ねていくと共に

遠藤は神宮寺の気持ちを受け入れるのです。


遠藤は帰国子女のせいか、

はたまた青年期の心柔らかなときに両親の無残な死に方をみたせいか

どこか空気を読めないというか、恋まで感情を発展できないままです。

ということですので共有した感情と思いをもって肉体関係はもつことはできたのですが

それが恋いかというと・・ちょっと違うなという印象があるまま終わりました(笑)

書き下ろしが付いておりました。

デートしてホテルに行くという定番のコースなんですが

前のとき気持ちよかったから、今度は自分がしてやろうかと

あけすけに提案しちゃうのです(笑)

あっさりとした漢(おとこ)らしい提案は却下されましたが

正直ちゃんと気持ちとココロと体が一体になるところがよみたーいと思った一冊でした。


来年この作品の続編が出て、そのあと「天使のささやき」がでるそうです。

そして~今月発売の雑誌リンクスにはこの作品の世界観とリンクしたお話が載っている

ということなので、

休みがきたら本屋さんにダッシュしようかと思っております(笑)




コメントレスです♪
あきりんりんさん
そうそう珍しく?雑誌を買った理由は「DEADLOCK」の漫画が載ってました(笑
たしか英田さんの特製小冊子を申込みたくて買いました。
書下ろしはないんですが、あれから三人で同棲?同居を初めて
週末には三人で肌を重ねながら惰眠を貪るというところで終わっておりました。
もうちょっと書き下ろしがほしかったような・・・
これでよかったような気持ちです(笑)
三人でいてバランスが取れるのなら三人で幸福を積み上げてほしいですねぇ
でもあたしも大学で研究をしているストイックな彼の方が好みです(笑)

コメントありがとうございました!


拍手[1回]

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饒舌に夜を騙れ(かわい 有美子)

饒舌に夜を騙れ (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
かわい 有美子 (著), 緒田 涼歌 (イラスト)





(あらすじ)

命預けるほどに信用できる相手って、お前ぐらいしかいないんだよ。

SATの制圧班班長・橋埜祐海はクールな外見によらず中身は熱く、同期の犬伏和樹に対してはとにかく口が悪い。その犬伏は、橋埜とは対照的にパワフルな体育会系で面倒見のよい性格。
部下の高梁が犬伏を密かに慕っていることに橋埜はきづいていたが、自分もまた犬伏を憎からず思っているため複雑な心境だった。
そんな時、ハイジャック事件が発生して!?
 


まず目を引いたのが織田さんの華麗な男らしい表紙絵です。

かわいさんによるとなんちゃってSATのお話だそうですが

特殊なお仕事のお話もけっこう詳しく書き込んでくれていたので

十分に仕事に燃える男たちの情熱を感じることができました。

仕事を通じて深い友情と信頼関係を結んでいるふたりの攻め×攻めのお話

すごく熱く堪能できました!


受けの橋埜祐海はクールな外見を良い意味で裏切る熱さを持っていて

実家はお寺さんなので怒りが心頭に来たときは静かに写経しちゃうのです(笑)

攻めの犬伏和樹は体育会系の体と性格ですが面倒見がよく冷静なところがあります。


そんなふたりが友情から恋愛に発展していく心情がかけあい漫才のようなふたりの会話ですすんでいき

ふたりの気持ちの変化がスムーズにこちらに伝わってきて

大変楽しく美味しくいただけた一冊です。


そしてふたりともが気持ちに気が付いてエロいことに発展していくのですが

そのエロがまた美味しいのです。

ふだんクールビューテイな橋埜が思いを伝えるために大胆に犬伏に迫って行くのですが

それがまたエロ可愛らしくって

こんな姿見たらたとえノンケさんでも落ちなきゃいけないと思うのです(笑)

愛と友情とエロ可愛らしさと特殊部隊というキーワードが苦手じゃないかたは

試してみて~

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天使のささやき (かわい有美子)

天使のささやき (リンクスロマンス) [新書]
かわい 有美子 (著), 蓮川 愛 (イラスト)





(あらすじ)

警視庁機動警護担当で涼しげな顔立ちの名田は、長年憧れを抱いていた同じSPの峯神と一緒の寮に移ることになる。接する機会が増え、峯神からSPとしての的確なアドバイスを受けるうち、憧れから恋心に徐々に気持ちが変化していく。そんな中、ある国の危険人物を警護することになり、いい勉強になると意気込んでいた名田だったが、実際に危険が身に迫る現実を目にし、峯神を失うかもしれないと恐怖を感じ始め…。


華麗な挿絵が堪能できる一冊です。

憧れていた上司峯神との関係が徐々に恋になるまでを描かれておりました。

峯神のほうは過去にその仕事についていることが大きな原因で

素直に自分に憧れて恋焦がれる名田の思いをなかなか受け取ることができません。

大人の余裕をぶっちゃけて名田を翻弄しているというか

諦めさそう?

名田の恋心に水をさそうとしているのですが

自分自身も名田に惹きつけられているのでなかなかうまくできません。

じれったい恋のお話とSPという職業と

小汚くて騒がしい寮生活がやたらとでっぱってきているのでふたりの甘いシーンは

すこーーし

いえ大いに少ないです(笑)

次作はこの作品にでてきた人がメインになるおはなしがでてくるそうですが

ちょっとこのふたりの甘い場面がほしいような気がします(笑)



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疵スキャンダル 4 (かわい 有美子)

疵スキャンダル 4 (B-PRINCE文庫 か 3-4) [文庫]
かわい 有美子 (著)
杜山 まこ (イラスト)




(あらすじ)

人気沸騰シリーズ、堂々完結!
 大蔵省の高級官僚(キャリア)として様々なものを失いながらも、エリートの道を邁進し続ける桐原と司馬。身体だけだった関係を清算したときに初めて、互いの存在が快楽以上の何かをもたらしていたことに気付く。そして自分自身も変わったことに気付いた二人が最後に辿りついた答えとは……。
 90年代の大蔵省を舞台にしたエリートたちの真実の愛がついに…! 人気沸騰シリーズ、書き下ろしも加わった感動の最終巻。


 いままでのお話では満身創痍の桐原でしたが

前巻でその桐原を冷たく突き放して前妻と子どもとの生活をやりなおそうと

がんばっていた司馬にとって受難のお話でした。

どうあがいても妻をもう女性としてというか、

尊敬する人間として思えなくなっていたと自覚していた司馬でしたが

子どもを愛するがゆえにやり直そうとして

けっきょくはもう一度やり直すということはできないという現実を突きつけられ

再度別れることにより、

その周囲の人間を、

それからなにより大切に慈しむ存在である子どもに

それから自分により深く疵を負ってしまいました。


そうした日々の中でやはり人間は変わろうと思えば変われる存在でもあったようです。

自分の中の疵を大事にし周囲に壁をはっていた桐原も

その疵をさらし、どん底に陥ることで強くなっていきました。

権力者である情人篠田ときちんと手をきりまして

妻とも恋ではないのだけれど優しい気持ちで理解しようとまで成長をいたします。

そのことによって司馬ともただすがるだけの関係ではなく

男として

人間として

あるときは戦い

あるときは愛し合い

あるときは慈しみあいます。

これからの2人の甘い生活も書き下ろされており

無自覚にフェロモンをふりまく桐原に振り回されて

楽しそうに生活を送っていることが一番の救いです(笑)


エッチいっぱい実りの秋フェア」として参加店では短いお話のペーパーを

いただけました。

これにもともに苦しい仕事や人生や生活の波を乗り切ったふたりの

甘い時間が描かれております。

が・・・エッチはありません(笑)

就業後誘い合って美味しいご飯と美味しいお酒を楽しみにいきます。

こじんまりとした割烹でお酒を飲んでますます誘惑フェロモンをまき散らす桐原です。

甘え上手に変貌をとげていっております。

同じ料理を楽しむよりは違う料理を試してふたりで仲良く突きあうということらしいです。

甘やかせ上手の司馬ですから

そうした桐原をうまく甘えさせているようですが

天然無自覚の誘い受けフェロモンを桐原に感じるのは・・・

あたしだけでしょうか(笑)?



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星屑シトロン ( かわい有美子)


星屑シトロン (クロスノベルス) [新書]
 かわい有美子 (著)
小椋ムク (イラスト)



(あらすじ)
 
会長には美形を― 清泉学院生徒会の独特な任命法。
女子を行事に呼ぶための、男子校ならではの手段だが、
弾正には関係のないことだった。
だが、有名人でフェロモン番長と名高い男・堂本が、
生徒会に入る条件として「弾正を会長に」と言ったことから事態は急変。
憤り堂本に詰め寄る弾正だが、逆に彼から告白されてしまう。
答えは保留のまま、会長になり共に仕事をするうちに、
見た目に反して純粋で懐いてくる堂本が、
なくてはならない存在になっていることに気づいて…。
空色スピカ」「流星シロップ」に続く第三弾です。
 
だんだん過去にさかのぼっていっております。

空色のふたりとか、流星のふたりもそれとなく本篇にでておりますし

オマケ話としてこの三組のカップルの短いお話も載ってました。

アダルトな風合いの峰と衛守のラブラブでエッチな雰囲気が堪能できましたし

なにより小椋さんのミニキャラがすごく可愛いのです♪

もうこの一枚のために買ったと言っても過言ではございません(笑)

満足の一冊でした。



お話はフェロモン番長と噂される堂本が自分を生徒会長に指名したことから始まります。

僻地の男子校の生徒会長の独特の任命方法があることはしってましたが

自分がその客寄せパンダになれるような美系じゃないと思っていた弾正には

まさに寝耳に水のような出来事でした。

しかし、前生徒会の横暴というかひとりのトップスターのための生徒会活動に

反発がわいた弾正は生徒会長という重職を受け入れるのです。

弾正を生徒会長にと押した堂本の理由がすごくよかったです(笑)

「尻に一目ぼれ」(笑)だそうです

まぁそのきっかけがなんであれ、現在は全体的に良いなと思っているそうなんですが

堂本のその不可思議さというか、天然ハンサムというか

わけのわからない大型ワンコ攻めにちょっとずつ魅かれて行くエピソードが

丁寧にゆっくり書かれてあって

まるで、自分が高校生活を味わっているような気がします。


次作は学校生活からちょっと離れて

フェロモン番長のあの堂本よりもっとフェロモンが垂れ流しにでている兄のお話の様です。

楽しみ楽しみ♪♪

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Lianha
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女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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