スウィート・ドリームス (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
坂井 朱生 (著)
大峰 ショウコ (イラスト)
発売日: 2006/7/29
(内容)
駆け落ちした恋人と別れた川島佳之は、かつて恋人とよく訪れたバー「海猫亭」へ足を運ぶ。絡まれた佳之を助けてくれたのは、このバーの姉妹店「カフェ海猫屋」の店主羽佐間貴巳。バイトをクビになったばかりの佳之は、「海猫屋」でバイトをすることに。まだ20歳の佳之をほうっておけないという9歳年上の貴巳に、やがて佳之は惹かれはじめ…。
駆け落ちまでした恋人に別れを告げられ、体調を崩したため仕事も失い
もはや帰る家もなくただ孤独を味わっていた佳之は
孤独に疲れてかって恋人と楽しい時間をすごしていたバーを訪れる
いやな雰囲気の客に絡まれるところを助けてくれたのは貴巳だった
明るくて頼もしくてどこか心に傷のある男は優しい雰囲気で
人間と付き合うことに恐れを抱いて、接することに不安を感じていた
佳之を心地よい雰囲気で包んでしまう
貴巳に魅かれていく自分に気がついた佳之は貴巳に抱いてもらう
「好きとか付き合うのでなくていいから・・・
一度だけでいいから」と・・・・・
想像していたとおり、やさしく抱かれてますます貴巳にひかれていく自分を
もてあましながら
それでも、そういうことはもう思っちゃいけないと戒める自分を
貴巳が誘ってくれ、また幸せな時間をすごすことができる
貴巳の気持ちをなかなか信じることができない佳之にじれったいような
切なさを感じることができました
周囲の人間も交友関係もなかなか魅力的なかたがたばかりで
楽しい一冊でした
貴巳が実はかまいたがりの甘やかしたがりで
佳之にたいしてどれだけ腹黒いw?気持ち(執着)を持っているのに
それにまったく持って気がつかない幸福もありかなぁということで(笑)
いや~~
もしかしたら、知っててもそれがうれしいと感じるならそれはそれで幸福なのかも~
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