たったひとつだけの恋 (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
月上 ひなこ (著)
山田 ユギ (イラスト)
(内容)
江戸友禅作家・古森健二は30歳。麻生佑一の弟子だった健二は佑一の息子・日比野晃を子どもの頃からかわいがっていた。晃は高校生になった今も無邪気に健二に甘えてくる。ある日、晃にヤクザの愛人だと噂の同級生・日和を置いてほしいと頼まれる。仕方なしに承諾した健二の前で、日和は晃にやたらと迫っている。そんな二人を見て面白くない健二だったが…。
「友禅作家」シリーズでは最後のほんになります。
「
君が誰の隣にいても 」では可愛い幼稚園児であったあの晃くんのお話です。
あの可愛くて素直な男の子晃くんももう高校生に!
弟子としてがんばって友禅作家の修行をしていた健二も一人前となり
自分一人で工房をかまえてがんばって独り立ちしております。
甘えたがりの晃は姿かたちは一人前となり、健二よりも大きくなっておりましたが
性格は変わらないようで?あいかわらず
「健ちゃん~~~」と健二の自宅兼工房に押しかけては
なにくれとなく健二の世話をしていく日々を過ごしておりました。
そんな儚い均衡が破れたのは、
ある日やくざの愛人と噂されている同級生日和を預かってほしいと晃に頼まれたことで始まるのでした。
日和だけを預けるのではと、晃まで押しかけてきてなにくれとなく日和を甘やかしていく
そういう二人に心にわだかまるものを健二は感じていくのです・・
実は晃は健二に対しての激しい恋心をもっていて、十分大人の男として成長していたのですが
それを見抜けない健二の横にずーーといるためには幼い時のイメージのままが有利と可愛いふりをしていたようなのです
幼い時からの執着を持たれていて、それがいやでないのなら
こうこの恋の勝者は誰か決まりきってますよね(笑)
帯の煽り文句はこれです↓
「健ちゃんは俺の初恋で、俺のたったひとつの恋なんだ」かわいい下克上の恋を堪能されたい方いかがでしょうか?
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