酔っぱらったらものにしろ (SHYノベルス) (新書)
樹生 かなめ (著)
ジキル (イラスト)
(内容)
好き、好き、好きだぞ・・・
と言って酔っぱらった野々村が抱きついたのは、同期で同じ営業の伍代だった。
酒乱の野々村は、伍代のマンションに泊まっては、キスを浴びせ愛の告白をしていたが、
怜悧な伍代の表情はいつもと変らなかった。
伍代はキスまでは受け入れるが、それ以上は酔っぱらいの戯言と拒んでしまうのだ。
伍代に焦れた野々村は、ある日、寝込みの伍代に迫り、強引に押し切ろうとするが・・・!?
あいかわらずの樹生 かなめ節とでもいいましょうか、
破天荒でキテレツで、そしてなにがあってもいいんじゃないかと思わせる
作家さんだと思います(笑) ←褒めているつもりです
あとがきで樹生さんはこの作品を
アイスクリームショップにけば必ず注文するのがチョコミントのアイス
そのチョコミントのような物語を考えていた
と書かれていたのです。
がっ!!
作品中にはチョコミントらしき存在もかけらも匂いすらもありませんでした。
とあたしは思います(笑)
どこまでいっても酔っぱらいのたわごととくり事とビールやら焼酎の匂いのような面白いお話でしたが
ジギルさんの耽美系の絵によってなんかカクテルのほのかな雰囲気は十分に味わえる作品でした。
ひじょーにお酒に弱いというか、もう下戸としかいいようがない野々村は
お酒での付き合いということに苦戦しておりましたが
最初からてきとーに酔っぱらったふりでじょうずに自分の酒乱ぶるを示しつつ
お酒の席での強制をかわす術を備えておりました。
初対面では好きになれなかった営業の同期伍代にわざとからんで困らせてらろうとしたものの
いつも怜悧な美貌でかわされます。
伍代のいろいろな面を知るにつれだんだんと魅かれていくのですが
もとからゲイの自分と違って、大きな家とか、家族とか大事なものをたくさん持っている彼の負担にはなれないと
彼の傍から離れようとするのですが・・・
ここらあたりは十二分にせつなさ満載でした・・・・
でも樹生さんの書かれる主人公にそういうせつなさとか感情の機微は長続きいたしません(笑)
あくまでも樹生節で最後は彼らなりの幸せを手に入れるのです(笑)
わき役もいい人物w?がそろっていて
伍代のいとこなんですけど(笑)
脅迫で恋しい人と無理やり肉体関係をもっていくのですが
あくまでも本人はほしいものだからと涼しい顔です
スピンオフで彼の話も希望(笑)!!
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