そこに愛はあるのか (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
月上 ひなこ (著)
山田 ユギ (イラスト)
(内容)
老舗の呉服屋の次男・美濃幸彦は女性にモテるのが生きがいな男だが、現在失業中なため実家暮らし。実家の経営も厳しいらしく、その存続をかけ、人嫌いで有名な友禅作家・香月天禅を口説くよう命ぜられる。伊豆の工房を訪れた幸彦は無愛想な天禅の生活能力のなさに驚くが、強引に家政婦として住み込むことに。やがて幸彦は天禅の不器用な優しさに心惹かれはじめ…。
昨日の記事を書いてから、あわてて床に積んであった本を整理し
とうとう発掘してきました。
「友禅作家シリーズ」2作目は、「
君が誰の隣にいても 」のはじめの方に
ちょこっと出でた呉服屋さんに次男坊さんと友禅作家さんのお話です。
前作は主人公がおとなしめでちょっとウジウジ悩む方でしたので
昼のメロドラマ系でお話は突き進んでおりましたが
これはがらっとかわってなんといいましょうか・・・・
ぜんたいがらっぱち系でした(笑)
会社が失業したことにより老舗の呉服屋の次男・美濃幸彦は車を手放したくはないゆえに
しぶしぶ実家に帰ることになりました。
生来女好き・遊び好きでありまして楽しく生きていきたい方でしたが
なんのこともなく実家の窮状を聞いて、
兄の代わりに山の奥深くに閉じこもって暮らしている変わり者の友禅作家に作品を依頼するために会いに行くのです。
聞いていた以上に変わり者の香月天禅でしたがある意味生活破たん?
というか日常生活能力というか家事能力がまったくなく
家全体がタンスがわりのおきっぱなし
料理能力は皆無で。。。食事は畑で野菜を収穫したまま、泥つきのままかじる有様です
あきれ果てた幸彦は香月の脅し文句にひるみながらも家政婦としてがんばっていくのです
幸彦もべつに家事が得意とかいうわけでなく、コンビニとかできあいの料理とかなくては生きていけないタイプなんですけど
なせばなるというかやろうとおもったら仕方なくやるタイプらしく
まぁまぁ食べれる料理と生きていくために快適な家事をしていきます。
そうして仕事に熱中する香月に魅かれていくのです。
ノンケだと信じている香月に向かって言い放ったプロポーズの言葉が
「ホモでも二人で支えあって護りあっていれば、幸せになれるんだぞ。
俺を信じてついてこい」こんな男らしいプロポーズされたら、ついていくしかしょうがないじゃありませんかねぇ(笑)
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