オレ以外立入禁止っ! (アクアノベルズ) (新書)
月夜野 亮 (著)
山田ユギ (イラスト)
(内容)
「息子を捜しに行く!」同じビルに働くサラリーマンとして再会して以来三年―。高校時代から憧れ続けていたサッカー部の先輩・三ヶ森に告白を拒絶され続けてきた織田は、挙句、思いもかけない言葉を聞かされてしまう。成り行き上、一緒に息子捜しを始めた織田だが、ふたりの前に現れた息子の虎治は高校生で、しかもその顔がなんと…!?織田の情欲の炎が、三ヶ森の肌を熱く灼く、年下攻ハードラブ。
この作者さまの本を読むのは初めてなんですけど
挿絵とあらすじに魅かれて購入することにしたものです。
山田ユギさんの挿絵で魅力が倍増されて楽しい一冊でした。
作者さまがあとがきで山田ユギさんのイラストを思い浮かべながらプロットを立てたということで
まんま山田さんの漫画の良い要素を十分に生かした小説でした。
大学に入学したころからゲイであることを自覚してきた三ヶ森
それなりに遊んできた自覚はあるが、現在のところ付き合っている男はいない。
高校のサッカー部での後輩の織田に偶然出会い告白され、毎週のように会ってはいるけれど、肉体関係どころか付き合っているとの意志もない。
ただ興味もない半裸の女の子たちがいる場所で遊ぶよりはましという感覚で毎週末約束もないまま定期的に会っている。
そんなふうになにもかもが自堕落ではないものの何の幸福感も感じないまま生きている三ヶ森だったが
ある日自分に子供がいることを知らされる。
あおの子供とは中学一年生の時に近所の綺麗なおねえさんいなかばレイプの形で犯されてできた子である子なのだけれど
ゲイであることで人生になにも残すものがないという虚無感を抱えていた三ヶ森にとって人生の希望の光のようなものだった。
子供ができたことで急に生き生きし始めた三ヶ森のイラストが本当に可愛いのです。
子供を探すことによって後輩の織田とも関係が進む一方
息子とも信頼関係を結んでいくのですが
実は息子は自分の子供ではなく、あの当時の初恋の相手の子供だったのです。
息子も三ヶ森に対して父親以上の気持ちを持っているような感じでそこはかとなく匂わせてくるのですが
織田のブロックで息子としての感情で生きていくことになっていきます。
表紙の雰囲気にしたがってプチ三角関係がちょこっとでてくるのですが
もうちょっと濃厚にドロドロしてもいいかなぁと思いながら
コミカルなワールドを堪能させていただきました。
日常生活に疲れている方いかがでしょうかw?
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