神官は王を悩ませる (ガッシュ文庫) [文庫]
吉田珠姫 (著)
高永ひなこ (イラスト)
(あらすじ)
冴紗との婚礼の儀を済ませ、幸せなはずの羅剛王。
しかし、想いが通じたからこその苦しみが羅剛を襲う。
冴紗を常に自分のもとにおいておきたい、ひと時たりとも他人の目に触れさせたくない。
手に入れた者だけの苦しみに羅剛は囚われる。
そんな折、羅剛と冴紗は隣国・萋葩より招待を受け赴くことになった。
冴紗の美貌に狂った萋葩王が催した宴に、羅剛は大いに怒り―。
王と神官のファンタジックラブロマン、シリーズ最新作。
続編が出るということになっておりましたが
あれから三年たち、もうでないのかなぁとあきらめていたこのごろ
急に出てしまった暑苦しいファンタジーラブロマンスがなんとCD付ででました!
CDがあることで本も読みにくいし・・・
ちょっと値段が高くなるのでCD付でなくてもいいかなぁと思っていたのです。
でも買ってしまいました(笑)
今回は攻めである羅剛王の視点から描かれております。
冴紗視点で書かれている全三作でもあれだけ暑苦しかった・・・
もとい情熱にあふれていた彼でしたので、
彼の視点で書かれている文章はほんとうに暑くて熱くて甘いのです♪
傲慢で横暴で強引な羅剛王さまですが
その実すごく繊細でピュアな面もありまして
冴紗さまを妻に娶って、その身も心も手に入れているにもかかわらず
周囲の男たちに嫉妬しちゃってます。←これが彼のデフォルトなんでしょうけど(笑)
今回はそこから一段と成長し周囲の思惑も理解しつつ
自分の思いを貫く姿勢に変わりつつあります。
羅剛王の母の想いとか、周囲の重臣たちの気持ちとか過去もちょこっとづつ出てきて
読み応えはありました。
エロい場面は王様得意の言葉攻めというやつでしょうか・・・
ねちねちと常にフルコースで冴紗を求めております。
またそれを冴紗が喜んでいるので
純真で清らかでかわいい冴紗を弄って楽しむ読者の気持ちも十分に満足できました。
まだまだこのシリーズは続くそうです。
三年後ですか・・?とつぶやかせてください(笑)
[5回]
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