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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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ドクターの恋 (小川 いら)

ドクターの恋 (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
小川 いら (著)
街子マドカ(イラスト)




(内容) 不眠症の麻酔科医・佳山は、アメリカ帰りのエリート外、つい科医・徳原に食事に誘われ、最初の夜に身体を重ねてしまう。そんな事のできる自分に驚くが、徳原には遊び慣れていると誤解されてしまい、その後も割り切って楽しんでいるフリで情事を重ねることに—。徳原と寝てから不眠症は治ったが、本当の自分を隠したまま抱かれるのが辛くなり…。




医学ものシリーズ第三段・・・

なんて偶然なんですけど(笑)
 
今まで読んだ中で一番医学的記述があやしいと感じてしまうのだけど BLとしては面白かったです。




不眠症の麻酔科医は勤務先に不眠症と知られるのがいやで

他の病院をわざわざ受診して眠薬を服用しているのだけれど満足のいく眠りがなかなか得られない

苦手というか、仕事を始めた時から女性的な冷たく取りすました印象をもつがゆえに

外科医の上村とはうまが合わないというか、いろいろ嫌がらせを受けている。

心理的なダメージで胃炎まで患うほどで・・・


そんななかアメリカ帰りのエリート外科医・徳原と出会い「好みのタイプ」と認識してしまう。

本来なら恋愛関係のないまま肉体関係など望んではいないのだけど

徳山の誘い言葉につい寝てしまい、あげくには遊びなれているという誤解を与えてしまう。

徳原とあとくされない関係を続けてはいてもなにか満たされない・・・・

そんなときに徳原の恋人について知ってしまう。

絶望の中で、ほんとうは徳原に魅かれていたことに気がつくが

恋人の存在がいるのならばこの関係は終わらさなければいけないと決心する佳山だった。



切ないプラス医学ドラマを楽しみたい方いかがでしょうか?


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トリアージ―金の瞳の異邦人(春原 いずみ)

トリアージ―金の瞳の異邦人 (ダリア文庫) (文庫)
春原 いずみ (著)
高群 保 (イラスト)


(内容) 悪友の外科医・黒木に誘われ、救命救急治療ではトップクラスと名高い北斗総合病院に招かれた、精神科医兼心理カウンセラーの嶌幸倫は、欧米人のような容貌の繊細な美貌を持つ青年・齋川修里と出会う。驚異的な救命率を維持する凄腕の救命救急医である修里の『阿修羅王』と呼ばれるほどの激しさとは裏腹に、現場を離れたとたん怯えた子猫のようになる姿を知った嶌は―。
医療ものというか、心理カウンセラーもの第二弾とでもいいましょうか
 
春原さんの作品自体あまりよんだことはないのですが、

医療ものが結構好きなのと、

高群さんの挿絵とあとがき4コママンガがあんまりおもしろかったので買ってみました(笑)




務めていた病院がいきなりつぶれて首になった精神科医兼心理カウンセラーの嶌幸倫は

友人の誘いにより北斗総合病院に勤めることになった。
 
勤務一日目出勤途中で倒れている人をみつけて救命処置をしようとしているときに出会ったのは

金色の髪が印象的な美貌の青年だった。
 
的確な心肺蘇生を行いながら、救急車に乗り込み北斗総合病院の救急センターで見たものは

戦場にも似た慌ただしさのなかで命を助けようとする阿修羅王にも似た青年だった。
 
仕事熱心で、命を助けることに生きがいを燃やすその医師・齋川修里に惹かれるものを感じながら、

なぜかあやうさを感じる嶌幸倫だった。

齋川修里は仕事に淫することで生きている実感を味わえるワーカーホリックでもあり、

荒ぶる阿修羅でもあり、

魅惑的な瞳で誘惑しようとする悪魔でもあり、

また人に触れることすらしらないような幼き純真な天使でもあった。
 



解離性人格障害と診断しながらも齋川修里に魅かれていく嶌だった。
 


作者さまは医療技術者ということであるとのことでしたので

医療現場でのシーンは実にリアルに書かれてあったような気がします。
 
残念なことはこのような孤独な医師・齋川修里がなぜそのような孤独な魂を持って生まれてきて

生きてきたか その説明というか、

お話の中核が今一歩さらりと流れ過ぎていてリアル感がなかったような気がするのです。

主人公の孤独とか、焦燥感がもうちょっと書き込まれていたのなら

この二人が何故ここまで魅かれあってしまったのか・

どうしようもないほど離れられなくなった経過とかが今一歩共感できなかったです。


設定が好みであったのでちょっと残念・・・

次作に期待ということで~

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焦燥 (藤代 葎)

焦燥 (SHY NOVELS 226) (新書)
 藤代 葎 (著)
麻生 ミツ晃 (イラスト)

 



(内容) 「どれほどこの身体が欲しかったか」臨床心理士の東宮紘柾にはひどく苦手な男がいる。無神経でデリカシーのない四谷署の刑事・住吉だ。かつて過ちから一夜を共にした東宮だったが、住吉の節操のなさを知ってからは、関係を絶っていた。ところが、ある事件の被害者が東宮のカウンセリングを受けていたことから、再び顔を合わせるようになる。今度はもう逃がさない。強引に迫ってくる住吉を冷たくあしらう東宮だったが!?



作者さまのあとがきで「楽しくかけた」とありましたとおり

楽しいというか、わくわくした感じのまま最後まで読み進めてしまいました。

臨床心理士の東宮紘柾の一夜の関係を結んだけの男住吉に対する焦燥感

クライアントである少女の自閉的でやや発達障害児の傾向をもつ雰囲気というか純粋さに

好ましさを感じていながらも

周囲も彼女の母も彼女の他の人並みになってもらいたいという焦燥感のどちらも理解できすぎる

ゆえにどこか苦しい関係



一回だけカウンセラーをうけただけで連絡のとれない青年が殺されて
 
その青年の兄と名乗るそっくりの青年に対する違和感

刑事であり、東宮の想い人である住吉に対してどうしても相容れない部分というか

嫌な奴と認識してしてしまった自分の心の揺れなどなどが複雑にお話の筋にうまく絡んでいて

読み進めてしまうのがもったいない感じが残りました。


双子の青年の心の闇や、住吉に対して思う気持ちとか、少女に対してなにが正しいかなどと

簡単に語れない人間というものをちょっと考えてしまいましたね・・・


人の心の闇の部分とスリルとサスペンスを楽しみたい方いかがでしょうか?


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茅島氏の優雅な生活〈2〉 (遠野 春日)

茅島氏の優雅な生活〈2〉 (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
 遠野 春日 (著)
日高ショーコ(イラスト)
 


(内容) 孤独な資産家・茅島氏は浮世離れした風変わりな青年。そんな茅島氏の純粋さと内に秘めた情熱を知るのは、恋人である庭師の「彼」。恋をして少しずつ人間らしい感情の波を見せ始めた茅島氏は、庭師と共に英国湖水地方を訪れる。だけど、そこには庭師の昔の親友がいて―!?庭師×主人の恋を描く人気作、書き下ろし短編も収録して待望の文庫化。
一巻を読んだあと、
 
どうしても続きが読みたくてリーフ版をヤフオクで落としただけでは飽き足らず
 
茅島氏が出演した他の小説まで買いあさる始末・・・
 
これが業というものなんでしょうか・・・・ (笑)

苦しいけど楽しい、でもどうしても放り出すことができない

ちょっと「俎上の鯉は二度跳ねる」の恭一の気分になってみました(笑)



というわけでお話のほとんどはわかっていたのですけど、書き下ろしもあるし

なにより挿絵さんの違いというものも味わってみなきゃいけませんので購入してみましたー♪

茅島さんの不思議な話し方といい、人間性といいなんかますますかわいらしさが増していて

みんなが彼を猫かわいがりしたい気持ちがすごくわかりました。

あーこういう生き物かってみたい~

今回は茅島氏の恋人である庭師の彼とケンカしてちょっとしょげていました

理由は・・

まぁ聞いてみればばかばかしい理由で、偏食気味の茅島氏に注意したら怒ってグラスとお皿を床にたたきつけたらしいです・・・

まぁ仲が良すぎてというか

喧嘩のあとは、やっぱり甘い甘い愛情の交換のようです




それと今回茅島氏は庭師の彼と初めての英国を訪れ、まるで新婚旅行のように楽しい時間を過ごすのですが

英国の庭について説明する彼はほんとうにいきいきとしていて

庭の造作などまるで興味がないあたしでも美しい花々に囲まれたイングリッシュガーデンが堪能できました。

庭師の彼が昔の友達と会って、茅島氏が知らない一面を見せられてちょっとやきもちを焼いたりする場面もありました。

書き下ろしもふくめてすべてにおいて彼への茅島氏からの恋文のような作品でした。

三巻がいまからすごく楽しみです


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うたかたの人魚姫(弓月あや)

うたかたの人魚姫 (ダリア文庫) (文庫)
 弓月 あや (著)
北沢きょう(イラスト)



(内容)銀髪と紅い瞳をもつ『しの』はその美しさと物珍しさから、遊興三昧に耽る鷹司公爵家嫡男・一成のために男妾として買われることになる。外出を禁じられ暫く鷹司家の離れの庵で身体の手入れをするよう命じられたしのは、孤独な日々に寂しさを募らせる。ある日、言いつけを破り外に出たしのは偶然一人の青年と出会う。しかもその清廉な雰囲気を持つ朗らかな青年は一成と名乗り―。
少女のような綺麗な表紙に魅かれて購入に・・・・

ドレスが人魚のうろこのようなイメージを醸し出しておりまして 童話の「人魚姫」を連想させてくれます。

お話自体はテンプレで読みやすく、

先が読みやすいので疲れることなく読み進めていけれますので安心して読み進めていきます。



銀髪と紅い瞳をもつ『しの』は 遊興三昧に耽る鷹司公爵家嫡男・一成のために 男妾として買われていきますが

異形のために村人からは忌み嫌われておりましたが、

家族からは愛情深く守られておりましたし

買われた鷹司公爵家でもそう苛められるというわけでもないし

すんなりと一成と出会いその人柄に触れ魅かれていきます。
 
夜会にでていくために衣装まで調達してくれます。

その夜にお互い魅かれていることに気が付きますが
 
鷹司の家というか、一成の母が一成の遊びを抑えさせるために買われた男娼ということをし

り だまされたということで怒った一成から無体な目にあわされますが 事後は限りなく優しい・・・


一成の結婚が決まり、一成の男娼としてに仕事も終わったしの

女衒にまただまされて売られそうになりますが、一成の友人にすんでのところで助け出されます。

ふたりで日本を捨てて住みよい英国に移住という話になります~


ロマンチックな綺麗な挿絵と読みやすいお話楽しみたい方いかがでしょうか?

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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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