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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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焦燥 (藤代 葎)

焦燥 (SHY NOVELS 226) (新書)
 藤代 葎 (著)
麻生 ミツ晃 (イラスト)

 



(内容) 「どれほどこの身体が欲しかったか」臨床心理士の東宮紘柾にはひどく苦手な男がいる。無神経でデリカシーのない四谷署の刑事・住吉だ。かつて過ちから一夜を共にした東宮だったが、住吉の節操のなさを知ってからは、関係を絶っていた。ところが、ある事件の被害者が東宮のカウンセリングを受けていたことから、再び顔を合わせるようになる。今度はもう逃がさない。強引に迫ってくる住吉を冷たくあしらう東宮だったが!?



作者さまのあとがきで「楽しくかけた」とありましたとおり

楽しいというか、わくわくした感じのまま最後まで読み進めてしまいました。

臨床心理士の東宮紘柾の一夜の関係を結んだけの男住吉に対する焦燥感

クライアントである少女の自閉的でやや発達障害児の傾向をもつ雰囲気というか純粋さに

好ましさを感じていながらも

周囲も彼女の母も彼女の他の人並みになってもらいたいという焦燥感のどちらも理解できすぎる

ゆえにどこか苦しい関係



一回だけカウンセラーをうけただけで連絡のとれない青年が殺されて
 
その青年の兄と名乗るそっくりの青年に対する違和感

刑事であり、東宮の想い人である住吉に対してどうしても相容れない部分というか

嫌な奴と認識してしてしまった自分の心の揺れなどなどが複雑にお話の筋にうまく絡んでいて

読み進めてしまうのがもったいない感じが残りました。


双子の青年の心の闇や、住吉に対して思う気持ちとか、少女に対してなにが正しいかなどと

簡単に語れない人間というものをちょっと考えてしまいましたね・・・


人の心の闇の部分とスリルとサスペンスを楽しみたい方いかがでしょうか?


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「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
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