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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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窓の灯とおく(一穂 ミチ)

窓の灯とおく (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
一穂 ミチ (著), 穂波 ゆきね (イラスト)

窓の灯とおく (幻冬舎ルチル文庫)



(あらすじ)

企業で遺伝子の研究をしている葛井築は、人づき合いの一切をひたすら面倒だと思ってきた。そんな築が通勤電車で、灰谷新と出会う。痴漢に遭っていた高校生を颯爽と庇う新を理解できないと断じた築だが、実は近所住まいだった彼から人なつこく構われ続ける羽目に。新に会ってからというもの、築は己の情動と行動をうまく制御できなくなって…。


前作「街の灯ひとつ」の感想を書いたつもりだったのだけど

なぜか書いてませんでした・・・

この作品とはリンクしておりますが、同じ時系列を共有していて

そのときあの事件の裏というか

初鹿野の恋の裏側では同じ企業で研究している葛井にも

恋の出来事が積み重なっていたんだなぁと感慨深いものがありましたが

これ単体でもなんの問題も無く読めれるのですが

前作がすごく好みでしたので

もし読みたいと思われる方は前作とあわせて読んでいただきたいです。


人付き合いが苦手で、裕福で明るい家族のテンションにもつきあえず

ひとりで仕事をしてひとりで食事をしてひとりきりで休日を過ごす。

そういう生活があたりまえだった築が通勤電車で灰谷に出会うことによって

少しづつ他者と触れ合う喜びをしっていくところがとてもよく書かれてあった。

繊細な文章をどこまでも重ねていって、怒涛の心の流れを示してくる一穂さんの力に

今回も感服しました。


コメントレスです♪

あきりんりんさん
「二重螺旋」シリーズはあたしもとても好きなシリーズです。
あのシリーズに出てくる人たちはほんとうに業が深いと思えるほど執着していますよね。
執着しすぎることって叶えば幸福であるし
叶わなければ最大限に不幸なんだなってよくおもいます。
声優さんは声だけで情景を蘇らせてくれるほどの力があってすごいなといつも思います。

そして「エンゲージ」と「梨園」のシリーズのコラボがでるために
エンゲージが今年新装版としてでますというふゆのさんのコメントを同人誌のペーパーで
読んだのですが、待てども暮らせど音沙汰無しでした。
エンゲージあたしも好きだったので新装版に書き下ろしがちょっとでも付いていたら買うと思います(笑)

コメントありがとうございました!



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「シュガーギルド」10月のJガーデンでの無料配布本が公開されております

Jガーデンで一穂さんのスペースを訪れた方ならすでに読んでいる

「シュガーギルド」10月のJガーデンでの無料配布本が公開されております。

気になる方は一穂さんのブログにご!→☆☆

達生と和がお互いに想いを確認しあった北海道の海の後

抱かれて、眠って、目が覚めたら夕方だった。

というところからお話が始まります。

そして年上の恋人ときたら愛を確かめ合って目覚めての第一声が

「遅くなると家族に電話しないと」・・・なんですよね。

和の心底がっかりした擬音が聞こえてきそうな気がしました(笑)

もういい年齢なのだからいちいちそんなことしなくてもと

いいつのる自分に恋人はあっさりとかわすのです。

そんな恋人の天然なのかすっとぼけているだけなのかちょっとつかめなくて

苛立ちながらも素直に親に電話しちゃう自分の可愛さに

和は気が付いていないようです(笑)

そしてそういう和に振り回されているようで振り回している達生って

けっこう大物なんだと気がつきました。




こういう甘い甘い後日談は大好きなのです♪





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シュガーギルドのおまけ短編が!


一穂さんのブログであのシュガーギルドのおまけの短編が

掲載されております♪

どちらがどちらを翻弄しているのか相変わらずよくわからないのですが

和の誘惑の方法は間違っていないとは思います(笑)

「LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、血糖値……全部『A』」

検査結果で食生活を改善する一歩としたいのでしょうが かなりいい結果みたいです。

優良すぎる結果を若い恋人に見せたくないというのは・・・

おじさんとして扱って欲しいのでしょうか(笑)?

シュガーギルド (ディアプラス文庫)



甘い甘い宝石のような短いお話なのですけど

幸福を堪能させていただきました。

もし・・・達生が糖尿を発症しかけなら

和はどういう方法で甘いものを規制するのでしょう・・

甘いものより自分を食べて・・とか(笑)

ああ・・・


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シュガーギルド (一穂 ミチ)

シュガーギルド (ディアプラス文庫) [文庫]
一穂 ミチ (著), 小椋 ムク (イラスト)

シュガーギルド (ディアプラス文庫)


(あらすじ)

八年のイギリス駐在を経て日本に戻って来た達生(たつお)は、帰国したその足でオフィスに向かい、
海外赴任中に入社したり異動してきた社員たちと初めて顔を合わせることに。
しかし、達生の存在に気づいていないのか、ひとり黙々と仕事を続ける男がいた。
その男――和(なぎ)は、渡英直前に旅先で一夜を共にし、置き去りにしてきた相手だった……。

白くて、四角くて――砂糖みたいにとびきり甘いきみ。
大人のためのビタースウィート・ロマンス。


ディアプラスの一穂さんとはあまり相性がよくないというか

雪よ林檎の香のごとく」が良すぎたせいか

後から出た作品は、今一歩でしょうかという感じが抜けなかったのだけど

これは文句なくよかった。


大人の男と大学生のとの出会いから恋に至りそれが終わる短い時間

終わってしまったというか、

再会の約束もできなかった臆病な大人に子供はたくましく追いかけてきて

ちょっと意地悪な仕返しをしつつも再会できた喜びにあふれているのです(笑)

攻め始点で描かれているので

長年生きてきて、ちょっと社会に慣れてきて周囲にも気を配れる大人の男の余裕が

むんむんしていて

これをされたら初対面の男なら惚れるよねーと思うところも多々ありましたが

いかんせん一夜の恋で次の約束もなく消えてしまった男なので

なかなか受けは陥落してくれません。

ふたりのやりとりもよかった。

受けの気持ちを確信した上で北海道まで追いかけて思い出の海で

受けに「やり逃げ!薄情者!」とののしられるところもいいし

許してもらうまでに再会するまでと同じ期間八年しおらしくしてくれたらと言い募るとこもよかった。

ツンデレ受けにもうちょっと苛められるといいと思ったのは

あたしだけではないと思うのです(笑)

エリートサラリーマンと大学生の再会愛を楽しみたいかたいかがでしょうか?


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アロー(一穂ミチ)


アロー (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
一穂 ミチ (著), 金 ひかる (イラスト)




(あらすじ)

まだ客のいないバーで葛西草がダーツの矢を放ったとき、なじみの金子が見かけぬ顔を連れて現れた。行く宛がないというその男―同じ中学校出身らしい湯浅麦を、草はいつもの調子であっさり受け入れ、奇妙に心地いい同居生活を送ることに。やがて、来る者拒まずのようでいて誰からも距離を置く草が、ただひとり執着する対象に気づいた麦は…。
 
ちょっと発売の遅れておりました一穂さんの新刊です。

「アロー」とは英語で “矢〟 のことでした。

要所要所でこのダーツの矢が効果的に使われておりますので

興味のある方はぜひごらんになってくださいね。


血のつながらない兄に不毛な恋をしたあげく、

自分の気持ちをもてあまし家を出てしまった草は

ふらーと居ついた店をいつのまにか自分が経営している毎日なんです。

そこには草と同じようにふらーと流れてきた?または一時避難所にしていた人たちが

また癒されることで去っていくのです。 

そんな生活を淡々と送ってきた草でした

ある日中学時代の同級生だった金子が同級生だと麦をつれてやってきます。

新聞に名前が載っていたからと麦を連れてきた金子も不思議なんですけど

どういう事情で新聞に名前が載ったのか

いまどういう生活をしているのか、そこらへんを何も聞かないまま自然な感じで同居するふたり

いま流行の草食系男子たちとでもいえばいいのでしょうか・・・(笑)


ふたりともお互いに興味と好奇心をもちながら何も問わないままの時間をおくってきたのですが

ある日金子の店にお使い物のサンドイッチをもっていって

そこで麦は草が心から愛してやまない存在・・・

でも決して口に出すことのできない思いがあることを知ってしまうのです。


草食系男子同士の穏やかでゆっくりとした恋と生活のテンポは

じれじれとした思いを楽しませてくれました。


↓コメントレスです♪

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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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