昔の彼に逢えたら (ダリア文庫) (文庫)
坂井 朱生 (著)
タカツキ ノボル (イラスト)
(内容)
故郷を離れ十年、紺野は幼い恋とひどい別れを未だに忘れられずにいた。つらく苦々しい過去の記憶を残す紺野の元へ、突然、かつての恋人だった森尾が訪ねてくる。会いたくないと思いながらも変わらない森尾の姿にどうしようもなく惹かれ、次第に距離が縮まっていく。やり直したいと言う森尾に、心に傷を残す紺野は、期限つきの関係ならと承諾するが…。
再会愛という王道の物語
期限付きというせつない恋
あらすじを見る限り、あたしの好み100%という感じでしたので
予定ではなかったのですが購入に至りました。
が・・・
なにかが足りないといか・・・
やたら10年前のことにこだわりがあるのですけど、
そのこだわりが今のなにに結びついているのかがよくわからないので
主人公に気持ちが入りきらない感じでした。
家族の不和というか、
父親の浮気のために母親とともに祖父の家に行かなければいけなくなっていた紺野
けれど子供特有のプライドでそのことを恋人として過ごしてきた森尾に告白はできなかった。
けれど自分で自分の居場所さえ決めれない苛立ち・焦燥感
そんな感情をやたら森尾にぶつけてしまう。
友人として過ごしてきた時間
森尾の恋人としての甘えゆえのことでしてしまっていたのだけど・・・・
最後の時間を森尾と過ごしたくてデートの約束をするのだけど
森尾のも将来を決めていくための大切な日程だったので
逢う約束は守られることがないまま紺野は絶望と怒りを抱えて祖父のもとにいくことになる。
誰にも行き先は告げないまま・・・・
自分の内情をさらけ出さないまま、勝手に大切な約束を決めていたとしても
森尾にもわかりかねますよね。
それなのに身勝手にも怒りだけは忘れきれないまま大人になった紺野は森尾と再会し
再び恋に堕ちようとするのですが
期限付きならと答えるのです。
まぁ期限付きと思っているのは紺野だけで
森尾はそう思っていないのでまたややこしい誤解を紺野がして
うーん
ややこしいやつと感じてしまうのでした(笑)
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